「API連携」と聞くと、エンジニア向けの専門的な技術に感じる方も多いかもしれません。しかし近年では、ノーコードで誰でも簡単にシステム同士をつなげられる「iPaaS」の登場により、業務自動化のハードルが大きく下がっています。
本記事では、APIの基本的な仕組みから、ノーコードでのAPI連携方法などを、初心者にもわかりやすく解説します。
APIとは?初心者にもわかりやすく解説
API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェア同士をつなぐための“橋渡し”のような仕組みです。
たとえば、天気予報アプリが外部の気象データを取得したり、地図アプリにGoogleマップが表示されたりするのもAPIの働きによるものです。複雑な処理をアプリ間でスムーズに連携させるため、今や多くのWebサービスで活用されています。
API連携とは?仕組みと活用イメージ

API連携とは、複数のシステムやツールをAPIを介してつなぎ、データや機能を自動でやり取りできるようにすることです。
たとえば、営業担当が入力した顧客情報を自動でスプレッドシートに記録したり、チャットツールに進捗を通知したりと、手作業なしで業務を連携できます。ツール間の情報連携を効率化し、業務全体の自動化を実現できる点が大きな特徴です。
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API連携のメリットと企業が注目する理由
API連携には、業務の効率化、ヒューマンエラーの削減、情報のリアルタイム共有など、さまざまなメリットがあります。
たとえば、これまで手作業で行っていたデータ入力や通知を自動化することで、作業時間を大幅に短縮できます。また、複数のツールをシームレスに連携させることで、社内の情報伝達がスムーズになり、生産性の高い業務フローを構築できます。
業務効率化・生産性の向上
API連携により、異なるシステム間の手作業でのデータ入力や転記作業を自動化できます。これにより作業時間を大幅に短縮でき、担当者は本来注力すべき業務に時間を割けるようになります。結果として、チーム全体の生産性向上につながります。
ヒューマンエラーの削減
データのコピー&ペーストや二重入力といった手作業には、どうしてもミスが発生しやすいものです。API連携を使って自動処理を行うことで、こうしたヒューマンエラーのリスクを軽減でき、業務の正確性が向上します。
リアルタイムな情報共有
API連携により、ひとつのシステムで発生した情報を即時に別のツールへ反映させることができます。たとえば、顧客情報の更新がリアルタイムで共有されることで、社内の情報伝達スピードが向上し、意思決定や対応の迅速化にもつながります。
スケーラブルな業務基盤の構築
API連携を取り入れることで、新しいツールやシステムを既存の業務フローに柔軟に組み込むことが可能になります。将来的なツール追加や業務拡張にも対応しやすくなり、組織の成長に耐えうる柔軟な業務基盤が構築できます。
iPaaSとは?ノーコードでAPI連携ができる仕組み
iPaaS(Integration Platform as a Service)は、クラウド上で複数のSaaSやアプリケーションを簡単に連携できるサービスです。
従来はエンジニアによる開発が必要だったAPI連携を、ドラッグ&ドロップなどのノーコード操作で実現できるのが大きな特長です。システムの専門知識がなくても、短期間で業務自動化をスタートできる点が、多くの企業から注目されています。
「iPaaS(アイパース)とは?仕組みや導入メリットを初心者向けに解説」記事では、iPaaSについてより詳しく解説しています。
おすすめのiPaaSは「BizteX Connect」

国産iPaaSとして多くの企業に導入されている「BizteX Connect」は、ノーコードでさまざまなSaaS・クラウドサービスとのAPI連携を実現できるプラットフォームです。複雑な操作は不要で、GUIベースの直感的な画面で連携シナリオを作成可能。
さらに、RPAとの連携により、クラウドだけでなくオンプレミス環境との連携も可能です。セキュリティやサポート体制も整っており、国内企業の業務自動化に最適なツールです。
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BizteX Connectでできる主なAPI連携パターン【7分類】
BizteX Connectでは、さまざまな業務領域でAPI連携による自動化が可能です。ここでは代表的な活用パターンを7つに分類し、具体的な連携事例をご紹介します。
営業・マーケティングの効率化
見込み顧客の管理や商談進捗の共有など、営業・マーケティング業務では複数のツールを横断するケースが一般的です。API連携を活用することで、情報の一元化や対応の自動化が可能になります。
たとえば、以下の図のように、kintoneとHubSpotをBizteX Connectでノーコード連携することで、kintoneのレコード情報をHubSpotのコンタクトへ自動で新規追加・更新することができます。
kintone→HubSpotの自動連携例

kintone×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
HubSpot×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
スケジュール・タスク管理の自動化
カレンダーやタスク管理ツールと他システムを連携させることで、予定の自動登録やリマインド通知の効率化が可能になります。人的な抜け漏れを防ぎ、業務の確実性も向上します。
たとえば、以下の図のように、kintone・Zoom・GoogleカレンダーをBizteX Connectでノーコード連携することで、kintoneのレコード情報をもとにZoom会議を自動作成し、その予定をGoogleカレンダーに反映させることができます。会議の設定からスケジュール登録までを自動化することで、調整や登録の手間を大幅に削減できます。
kintone→Zoom→Googleカレンダーの自動連携例

>>具体的な連携手順は、「kintoneに登録された商談情報をGoogleカレンダーへ自動登録する方法」記事で詳しく解説しています。
Zoom×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
Googleカレンダー×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
データ入力・帳票処理の自動化
各種システムへのデータ登録や帳票の作成といった繰り返し発生する業務は、API連携によって大幅に自動化することができます。これにより作業時間の削減だけでなく、入力ミスの防止にもつながります。
たとえば、以下の図のように、RPAツール「BizteX robop」とfreee会計をBizteX Connectでノーコード連携することで、Webサイトからダウンロードした請求書ファイルをfreee会計のファイルボックスへ自動でアップロードすることが可能です。人の手を介さずに帳票処理を完結させることで、経理業務の負担軽減にもつながります。
RPA「BizteX robop」→freee会計の自動連携例

freee会計×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
電子契約やドキュメント管理の効率化
契約書や各種ファイルのやり取りには、保存・共有・通知といった複数の工程が関わります。こうした業務もAPI連携によって自動化することで、ドキュメント管理にかかる手間を削減し、運用負荷の軽減につなげることが可能です。
たとえば、以下の図のように、クラウドサイン・Dropbox・SlackをBizteX Connectでノーコード連携することで、締結された契約書をDropboxに自動保存し、Slackへ通知を送るといった一連の流れを自動化できます。確認漏れを防ぎながら、スピーディーかつ確実な文書管理が実現します。
クラウドサイン→Dropbox→Slackの自動連携例

クラウドサイン(CloudSign)×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
Dropbox×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
Slack×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
社内コミュニケーションの自動通知
社内チャットやメールへの通知を自動化することで、進捗共有や対応依頼がタイムリーに行えます。情報伝達のスピードと精度を高め、業務の流れをスムーズに保てます。
たとえば、以下の図のように、クラウドサイン・Dropbox・SlackをBizteX Connectでノーコード連携することで、締結された契約書をDropboxに自動保存し、Slackへ通知を送るといった一連の流れを自動化できます。確認漏れを防ぎながら、スピーディーかつ確実な文書管理が実現します。
Salesforce→Microsoft Teamsの自動連携例

Salesforce×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
Microsoft Teams×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
勤怠・人事データの自動連携
勤怠システムや人事管理ツールとのAPI連携を行うことで、出退勤データや異動・申請情報などの連携が自動化されます。これにより、バックオフィス業務の効率化だけでなく、データ管理の正確性向上にも貢献します。
たとえば、以下の図のように、カオナビとKING OF TIMEをBizteX Connectでノーコード連携することで、カオナビで管理している人事データをKING OF TIMEに自動で反映させることが可能です。従業員情報の二重入力を防ぎながら、スムーズでミスのない人事・勤怠連携を実現できます。
カオナビ→KING OF TIMEの自動連携例

カオナビ×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
KING OF TIME×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
顧客対応の自動化・通知強化
問い合わせ対応や通話ログの記録など、顧客対応に関する情報を自動で整理・共有することで、対応スピードの向上や顧客満足度の改善につながります。サポート業務の質を維持しながら、作業の省力化を実現できる点も大きなメリットです。
たとえば、以下の図のように、Chat Plus・スプレッドシート・LINE WORKSをBizteX Connectでノーコード連携することで、問い合わせ内容を自動でスプレッドシートに記録し、その情報をLINE WORKSで社内に通知する一連の流れを自動化できます。対応漏れの防止と情報共有のスピードアップを同時に実現します。
Chat Plus→スプレッドシート→LINE WORKSの自動連携例

Chat Plus×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
Googleスプレッドシート×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
LINE WORKS×BizteX ConnectのノーコードAPI連携方法
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BizteX ConnectでAPI連携を始める方法
まずは、連携したいサービスごとにAPIトークン(認証情報)を取得します。取得方法はサービスによって異なりますが、多くの場合は管理画面から簡単に発行できます。
BizteX Connectでは主要サービスの取得手順に関するサポート情報も整備されており、安心して進められます。

APIトークンの取得が完了したら、BizteX Connectの管理画面で「シナリオ」と呼ばれる処理フローを作成します。GUIベースの直感的な操作で、ツール間のデータの流れや条件分岐を設定可能です。
ノーコードで構築できるため、現場主導でも対応できます。

シナリオの設定が終わったら、テスト実行で正しく動作するかを確認します。問題がなければ本番環境に適用して、自動連携が開始されます。
実行状況やエラーログもリアルタイムで確認できるため、運用後のトラブルにも柔軟に対応できます。
最初はスモールスタートで連携範囲を限定し、安定稼働を確認したうえで徐々に適用範囲を広げていくのがおすすめです。業務ごとの最適な連携シナリオを増やすことで、無理なく業務自動化を加速させることができます。
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APIに関するよくある質問
- API連携とは何ですか?初心者にもわかるように教えてください
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API連携とは、異なるシステムやサービスを接続し、データや機能を自動でやり取りできるようにする仕組みです。たとえば、チャットツールにスケジュール通知を自動で送る、顧客情報をスプレッドシートに自動記録するなど、手作業を減らして業務効率化を図れます。
- iPaaSとは何ですか?どんな場面で使われますか?
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iPaaS(Integration Platform as a Service)は、クラウド上で複数のSaaSやシステムをノーコードでつなげるサービスです。API連携をより簡単に、専門知識がなくても実現できるため、業務自動化の導入に最適なプラットフォームとして注目されています。
- BizteX Connectはどんな企業に向いていますか?
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BizteX Connectは、社内にエンジニアが少ない企業や、業務改善を現場主導で進めたい企業に特に向いています。営業・バックオフィス・カスタマーサポートなど、さまざまな部門での業務自動化に活用できます。
- API連携を始めるには何が必要ですか?
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API連携を始めるには、まず各ツールからAPIトークン(認証情報)を取得し、それを使ってデータ連携の設定を行う必要があります。BizteX Connectを使えば、GUI操作だけで連携フロー(シナリオ)を構築でき、ノーコードでの導入が可能です。
- 無料トライアルやサポート体制はありますか?
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はい、BizteX Connectは1週間の無料トライアルを提供しており、導入前に操作感や活用イメージを確認できます。また、サポート体制も充実しており、トークン取得方法やシナリオ設定に関するガイド・チャットサポートも利用可能です。
\プログラミングゼロでAPI連携が可能/
※今ならIT導入補助金制度を利用して、最大50%OFFで導入できます
API連携 × iPaaSで業務自動化を実現しよう
業務を効率化したいが、何から始めればよいかわからない――そんなときこそ、「API連携 × iPaaS」を活用した段階的な自動化が効果的です。特にBizteX Connectのようなノーコード対応iPaaSを使えば、現場主導で小さく始めて成果を積み上げることができます。
最初は、日常的に発生する「手間のかかる定型作業」から着手するのがポイントです。たとえば、営業で使っているSFAとGoogleスプレッドシートの連携、問い合わせ情報の自動記録、チャット通知の自動化など、業務のボトルネックをピンポイントで改善できます。
iPaaSによるAPI連携は、一度設定すれば繰り返し自動で実行されるため、定型業務を任せて本来の業務に集中できる環境をつくれます。まずは一つの連携から、社内の業務フローを少しずつアップデートしていきましょう。
下記フォームからも、ぜひお気軽にお問い合せください。