iPaaSとは?その基本・課題・次に選ばれる「インテリジェント フロー」まで解説

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iPaaS(Integration Platform as a Service)は、複数のクラウドサービスをノーコードで連携させ、業務効率化を実現する仕組みとして注目されています。

本記事では、iPaaSの基本的な仕組みや導入メリットをわかりやすく整理したうえで、実際の導入現場で見えてきた課題や限界についても解説します。

さらに、iPaaSの次に選ばれるソリューションとして注目されている「インテリジェント・プロセス・オーケストレーション(IPO)」と、BizteXが提供する「インテリジェント フロー」の特長についても紹介します。

目次

iPaaSとは?仕組みとできることを整理

iPaaS(Integration Platform as a Service)は、複数のクラウドサービスや業務アプリケーションをノーコードで連携させるためのプラットフォームです。業務で利用するSaaSが急増したことで、従来のスクラッチ開発やEAIでは対応しきれない“クラウド時代の統合基盤”として注目されるようになりました。

プログラミング不要で操作できるUI設計により、IT部門だけでなく、業務部門でも自律的にシステム連携を進められる点が評価されています。

以下は、iPaaSの代表的な活用イメージの一例として、BizteXが提供する「BizteX Connect」です。SaaSやRPAと連携し、定型業務の自動化を簡単に実現できることがわかります。

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▲BizteX ConnectによるiPaaS活用の代表例。SaaS、RPA、オンプレミスをまたぐ連携もマウス操作で構築できる。

API連携やデータ同期、ワークフローの構築などが手軽にできることから、SaaS活用が進む企業を中心に導入が加速しています。特に、マーケティング、営業、経理などで複数ツールを活用している企業においては、業務の自動化と情報の一元化に成功しています。

一方で、iPaaSの活用が広がるなかで、「現場への定着に課題を感じる」「運用が属人化しやすい」といった声も業界全体で聞かれるようになってきました。次章では、そうした背景を踏まえて、iPaaS導入によって得られる効果と見過ごされがちな落とし穴を整理します。

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iPaaS導入のメリットと見過ごされがちな落とし穴

iPaaSの魅力は、なんといっても開発不要で業務間連携を実現できる点です。データの流れをノーコードで設計でき、導入スピードも速いため、業務効率化や人的ミスの削減など、短期的な成果が得やすい特長があります。SaaS間のAPI連携を標準化し、再利用性を高める点でも有効です。

しかし、BizteXの調査では、iPaaSを導入しなかった理由の1位が「スキルを持った人材がいない(39.0%)」であり、「コストがかかる(28.0%)」「上層部の理解が得られない(20.7%)」などの声も上がっています。つまり、ツールを使いこなす体制の整備が追いつかず、導入効果が限定的になるリスクが存在します。

iPaaS導入を検討しない理由グラフ画像
▲【調査レポート】理想のワークフローを実現するiPaaSのポイントとは

また、「API連携だけでなくRPAや手作業とも連携できること」を重視する企業が約5割にのぼるなど、iPaaS単体では対応しきれない複雑な業務フローが現場に多いことも明らかになっています。

これらの背景から、「作る」だけでなく「継続運用できる仕組み」こそが重要であるという認識が高まっています。

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iPaaSで業務連携を内製したい企業が抱える限界

一見、使いやすく見えるiPaaSですが、実際の運用では「設計力」と「運用体制」が求められます。テンプレートやレシピを使って構築できる範囲を超えると、業務設計や例外処理、エラー対応などを現場が担う必要があり、属人化しやすいという課題に直面します。

RPAやオンプレミス環境と連携するケースも増えており、クラウド間のAPI連携だけで完結できない業務も少なくありません。結果として、「期待したほど自動化できなかった」「むしろ管理が煩雑になった」といったケースも見受けられます。

実際、BizteXの調査では「ツールの操作性の高さ」よりも、「スキル不要で柔軟に連携できるか」「継続的に運用できるか」が重視されており、iPaaSを“使いこなす”フェーズに進む企業ほど、運用の壁に悩む傾向が強くなるのが実態です。

iPaaS導入で重要視していることグラフ画像
▲【調査レポート】理想のワークフローを実現するiPaaSのポイントとは

業務連携の課題を根本から解決するには?

こうした限界を乗り越えるために必要なのは、ツールを導入することではなく、業務プロセス全体をどう最適化するかという視点です。つまり、「作れるかどうか」ではなく「任せられるかどうか」が鍵になります。

特に非定型業務や属人化しやすいプロセス、部門横断的なフローを扱う場合、単なるノーコードツールでは対応が難しくなります。そこで注目されているのが、業務プロセスの設計〜運用〜改善までを一貫して外部に委ねる“実行型”ソリューションです。

これは、業務改善の知見を持つ外部パートナーが、AIやRPA、iPaaSなどのツールを活用しながら、プロセスそのものを最適化していくアプローチです。属人化のリスクを避け、成果を出すための仕組みとして、いま多くの企業が導入を進めています。

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業務自動化の次なる形「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」とは

IPOの概念画像

RPAやiPaaSなどのツールを単独で導入するだけでは、業務全体の効率化には限界がある。こうした現場の声を受けて生まれたのが、IPO(Intelligent Process Orchestration)という新しいソリューション概念です。

IPOは、AIやRPA、iPaaSといった複数の技術を組み合わせながら、業務プロセス全体を一貫して設計・運用・改善する外部委託型の業務最適化手法です。単なる自動化ではなく、専門チームが現場と連携しながらプロセスを再構築する点に特長があります。

また、IPOはツールの導入可否ではなく、「どのように業務全体を調和させるか」という視点を持っており、継続的な改善が可能な体制を構築できるのが最大の魅力です。非定型業務や属人化への対応、そしてROI向上までを含めた次世代型の業務改革といえます。

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>>インテリジェント・プロセス・オーケストレーション(IPO)とは?
>>iPaaSとIPOの違いとは?「この連携、誰がつくるの?」からの脱却法

「インテリジェント フロー」はIPOを実現するサービス

インテリジェント フロー提供イメージ画像

このIPOの考え方をもとに、BizteXが提供するのが「インテリジェント フロー」です。これは、業務の設計・構築・運用・改善をまるごと担う外部委託型の実行型サービスであり、特にスキル不足やリソース制約のある企業に適しています。

最大の特長は、AIが業務を分析する「インテリジェント マイニング」によって、ボトルネックや改善ポイントを可視化できる点。さらに、RPAやiPaaSなどを用いてフローを柔軟に構築・運用する「インテリジェント オーケストレーション」、導入後の効果測定や継続改善まで担う「インテリジェント HUB」が連動し、業務全体の最適化をスピーディに実現します。

無料プランも用意されており、スモールスタートから導入効果を実感しやすいのもポイントです。

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>>インテリジェント フローとは?
>>インテリジェント フローで業務改善が加速する5つの理由と導入効果

まとめ|iPaaSを活かすも殺すも“設計力と運用体制”次第

iPaaSは、現代の業務において欠かせない存在になりつつありますが、「導入すればうまくいく」わけではありません。成果を最大化するには、業務フロー全体をどのように設計・運用・改善するかという“プロセス視点”が必要です。

属人化や運用の壁に悩んでいる企業にとっては、業務全体を委ねられる外部の実行パートナー=インテリジェント フローのようなサービスが、次の選択肢となります。

「作れるか」ではなく「任せられるか」。

いま、iPaaSだけに頼らない“次の一手”を考える時期に来ています。

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この記事を書いた人

DX hacker編集部 瀧澤のアバター DX hacker編集部 瀧澤 マーケティング部オウンドメディア担当

DX hacker編集部の瀧澤が不定期で更新します。
業務自動化・DX推進に役立つ最新情報を、30,000件以上の支援実績をもとにわかりやすく発信中。
「インテリジェント フロー」や「BizteX robop」「BizteX Connect」などの業務最適化サービスも紹介しています。

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