Backlogを活用してプロジェクトやタスクの管理を行っていても、「ファイル共有が煩雑」「進捗の報告作業が手間」「情報がツール間で分断されている」といった課題に直面している企業は少なくありません。
BacklogのAPIを活用すれば、こうした業務を自動化し、外部ツールとの連携によってプロジェクト管理の効率を飛躍的に高めることが可能です。しかし、実際には「ノーコードでどこまでできるのか」「属人化せずに運用できるか不安」といった理由から、導入に踏み出せない企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、Backlog APIの基本機能と活用シーンから、ノーコードでの連携構築方法(iPaaS)、さらに業務プロセス全体を最適化する「インテリジェント フロー」の活用方法まで、実例を交えてわかりやすく解説します。
- Backlog APIでできることと主な活用シーン
- ノーコードでのAPI連携(iPaaS活用)の方法
- 継続運用を実現する運用設計と体制の整え方
- 業務フロー全体を止めないための「インテリジェント フロー」の活用法
なぜ今、Backlog連携の自動化が求められているのか?
働き方の多様化により、複数ツール間のデータ連携や情報整理の重要性が増しています。Backlogでタスク管理をしていても、報告資料の作成や別ツールへのデータ転記が属人的になっているケースは少なくありません。
こうした属人化や手作業は、業務のブラックボックス化を招き、判断の遅れや作業ミスの原因となります。だからこそ、Backlogと他ツールをAPIで連携し、プロジェクト運営の“全体最適”を実現する仕組みづくりが求められています。
Backlog APIとは?できることと活用シーン

Backlogは、課題管理やタスク進捗の記録をクラウド上で一元管理できるプロジェクト管理ツールです。API機能を活用することで、外部システムとのデータ連携が柔軟に実現でき、日々の手作業や情報転記の工数を大幅に削減できます。
主なAPIには、課題情報の取得・登録、コメントやファイルの投稿、ユーザー情報の参照・操作などがあり、さまざまな業務アプリと組み合わせて利用できます。Slack通知やGoogle Sheetsとのデータ連携、ファイル管理システムとの連動など、多様な活用が期待されます。
※関連記事:APIとは?仕組みと連携メリットを簡単に解説|
ノーコードでBacklog APIを活用する方法
Backlog APIは、プロジェクトや課題の情報を外部システムと連携するためのインターフェースです。非常に柔軟で多機能な反面、エンジニアによる開発が必要になるケースも多く、「自社だけでは運用が難しい」と感じる企業も少なくありません。
そうした課題を解決する手段として注目されているのが、ノーコードでBacklogと他のツールを連携できる iPaaS(Integration Platform as a Service) です。
BizteX Connectで実現するBacklogのノーコード連携
iPaaSとは、複数のクラウドサービスや業務システムをノーコードで接続し、自動化できるプラットフォームのことです。なかでも「BizteX Connect」は、BacklogのAPIと他ツールを組み合わせて、マウス操作だけで連携フローを構築できるのが特長です。

たとえば、次のような業務が自動化できます。
- フォームに入力された内容から課題を自動で起票
- ステータス変更に応じて関係者へ通知
- 期限が近い課題だけを抽出し、日次で報告レポートを自動生成
- 完了した課題の添付ファイルを自動でクラウドに保存
こうした一連の処理は、プログラミング不要で構築でき、APIドキュメントを読む必要もありません。業務部門主体でも柔軟に運用できる環境が整います。
※関連記事:iPaaSとは?仕組みとメリットをわかりやすく解説
ノーコードAPI連携の落とし穴|属人化しない運用設計の重要性とは
これまでAPI連携の設計・管理は、情報システム部門の専任業務でしたが、ノーコードツールを導入することで、業務部門の要望に対してスピーディーに対応できる体制が実現します。
BizteX Connectを使えば、情シスの開発・保守工数を抑えつつ、Backlogの業務活用を拡張することが可能です。特に、少人数の情報システム体制で運用されている企業にとっては、大きなメリットとなります。
一方で注意が必要なのは、「一度構築すれば終わり」ではない点です。運用ルールが曖昧なままだと、連携フローが属人化したり、異動・組織変更のタイミングでメンテナンスが滞ったりするリスクがあります。ノーコードで構築できる手軽さゆえに、運用フェーズを見越した「仕組みづくり」こそが成功の鍵となります。
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iPaaSでのBacklog API連携を定着させるには?継続運用に必要な設計とは
iPaaSの普及により、Backlogと社内のさまざまなツールをAPIで連携し、課題の自動登録や通知、レポート生成といった処理をノーコードで構築できる環境が整いつつあります。
一方で、現場では「連携フローは作ったが使われなくなった」「メンテナンスできる人がいなくて止まった」といった課題も少なくありません。多くの場合、こうしたトラブルの背景には、“運用設計”が導入時点で十分に整っていなかったことがあります。
たとえば次のような体制設計が不十分だと、フローの継続運用は困難になります。
- 誰がフローの変更・更新を担うのか
- エラーが発生したときの対応フローは決まっているか
- 現場からの改善要望はどのように反映されるか
実際、BizteXが実施した調査でも、iPaaS未導入企業の約4割が「スキルを持つ人材がいない」ことを導入の障壁として挙げています。技術的な難しさよりも、“仕組みを支える体制”が構築されていないことが、継続的な活用を妨げている大きな要因であるといえます。

Backlog連携を止めないために──仕組みとして機能する運用設計を
iPaaSでBacklog連携を構築する際に重要なのは、単に動く仕組みを作ることではなく、それが“止まらずに使われ続ける”状態を設計することです。
設定の変更、ツールの仕様変更、担当者の異動など、さまざまな要因でフローが停止するリスクがあります。そのため、運用・保守・改善を担う体制とルールをあらかじめ設計しておくことが不可欠です。
「誰でも使えるノーコード連携」が現場に浸透するためには、属人化を防ぎ、継続的に運用・改善される“仕組み”として整備されていることが前提となります。
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Backlog連携を止めない仕組みへ|インテリジェント フローによる継続運用の自動化設計

- インテリジェント マイニング(業務分析)
AIが業務実態を可視化し、どこに無駄があるか、どの業務を改善すべきかを定量的に特定。
- インテリジェント オーケストレーション(設計・構築)
自動化テンプレートをベースに、自社特有のルールやシステムに合わせて柔軟にプロセス設計。
- インテリジェント HUB(効果測定・改善)
導入後の稼働状況や効果をダッシュボードで可視化し、改善点をAIが自動で提示・実装。
Backlogと他の業務ツールをAPIで連携しても、「最初は活用されていたが次第に使われなくなった」「改善されず形骸化してしまった」といった課題に直面する企業は少なくありません。
特に、iPaaSを導入しただけで設計・保守体制を整備せず、現場任せにしてしまうと、担当者の異動や運用ルールの不明確さからフローが停止するリスクが高まります。その結果、期待していた業務改善効果が継続せず、連携そのものが形だけの仕組みになってしまうケースも見られます。
こうした課題を解消するのが、BizteXが提供する業務最適化サービス「インテリジェント フロー」です。Backlog連携を含む業務プロセス全体を対象に、設計・構築から運用・改善までを一括で代行し、属人化や運用停止のリスクを回避します。
AIによる業務分析機能「インテリジェント マイニング」により、どの業務を自動化すべきかを定量的に特定。その結果をもとに、BizteXの自動化チームが各企業に最適なプロセスを設計・実装します。これにより、社内リソースを最小限に抑えながら、安定的かつ継続的な業務改善が可能となります。
インテリジェント フローの中核:IPOという考え方

インテリジェント フローの根幹にあるのは、BizteXが提唱する「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」という概念です。これは、AIと人間の力を組み合わせて業務プロセス全体を再設計・最適化する枠組みで、従来のツール単体導入では実現できなかったプロセス全体の自動化・改善を可能にします。
IPOは以下の3つの要素で構成されています。
- プロセス・インテリジェンス(業務の可視化と改善ポイントの発見)
- ヒューマン・イン・ザ・ループ(AIと人の最適な役割分担)
- クロスプラットフォーム統合(複数システムの横断連携)
▼それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。
>>プロセスインテリジェンスとは?
>>ヒューマンインザループとは?
>>クロスプラットフォーム統合とは?
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Backlogと他ツールのAPI連携事例
BacklogのAPIを使えば、あらゆるツールとの連携が可能です。ここでは、実際に構築された連携フローを用途別に紹介します。
Backlogとkintoneを自動連携|課題を集約管理するフロー

Backlog上で追加された課題を、kintoneの課題管理アプリに自動でレコード登録。複数プロジェクトに散在する課題情報をkintone側に集約することで、進捗確認や対応状況の管理が1画面で完結します。情報の見逃し・転記漏れを防ぎ、マネジメントの効率が向上します。
▼デモ動画で連携フローの一例を確認しましょう
SlackからBacklogへ課題を送信|現場からのタスク登録を効率化

Slack上で呼び出せるフォームから、追加したい課題内容を入力するだけでBacklogに自動登録。現場で気づいた課題や改善案をその場でタスク化できるため、情報の抜け漏れを防ぎ、スピーディーな対応と課題管理の精度向上を実現します。
※連携可能なアプリ一覧はこちらからご確認ください。
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よくある質問(FAQ)
BacklogのAPI連携や、iPaaS・インテリジェント フローを活用した業務自動化について、よくあるご質問をまとめました。
- BacklogとのAPI連携フローは、どれくらいの時間で構築できますか?
-
シンプルな連携であれば、1〜2日ほどで構築可能です。複数ツールとの連携や、運用を見据えたフロー設計が必要な場合も、インテリジェント フローを活用することで、短期間かつスムーズに導入・展開が可能です。
- ノーコードツール(iPaaS)はどこまで柔軟に設定できますか?
-
BizteX Connectでは、条件分岐・定期実行・通知連携(Slackやメールなど)に加え、課題の自動起票や更新、ログ保存、エラーハンドリングなどもノーコードで設定できます。Backlog APIを活用した業務フローを、プログラミング不要で構築できます。
- IT人材がいない現場でも導入・運用できますか?
-
はい、導入可能です。インテリジェント フローは「設計・構築・運用・改善」までを一括で代行するため、専門知識がなくてもBacklog連携を日常業務に組み込むことができます。現場の実務に即した業務フローを、負担をかけずに運用することが可能です。
- Backlog以外のツールとも連携できますか?
-
はい、可能です。Slack、Google Workspace、kintone、Salesforce、Boxなど、さまざまな業務ツールと組み合わせることで、部門間のデータ連携や通知、進捗共有など、業務全体の最適化を実現できます。
※無料プランでは、BizteX Connectを使った1フローの構築・試用が可能です。
- 課題登録前に人の確認を挟むことはできますか?
-
はい、「人による確認ステップ」を途中に挟む構成も可能です。たとえば、フォームから入力された課題内容を一度管理者に送信し、承認されたものだけBacklogに登録するといった承認フローもノーコードで構築できます。確認プロセスを設けることで、精度の高い課題管理が実現できます。
まとめ|Backlog連携の成否は“構築後の運用設計”で決まる
Backlog APIやiPaaSは、課題管理・プロジェクト運営の効率化に欠かせない手段ですが、単にフローを構築するだけでは、真の業務改善にはつながりません。
重要なのは、「誰が運用・改善を担うか」「エラーや仕様変更にどう対応するか」といった継続的な運用を見据えた設計=仕組み化です。
BizteXが提供する「インテリジェント フロー」を活用すれば、BacklogとのAPI連携を**止まらずに回り続ける“業務インフラ”**として構築可能です。設計から改善までを一括で担うことで、リソース不足や属人化の課題を抱える現場でも、安定した自動化を実現できます。
Backlog活用の次のステップとして、「つながるだけで終わらせない」仕組みづくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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