労働市場の変化が目まぐるしい昨今、人材業界には多くの課題が生まれています。そんな中、人材業界の課題を解決する手段の一つとして、RPAが注目を浴びています。
本記事では、「人材業界でもRPAは活用できるの?」「RPAを人材業界で導入するメリットは?」など、人材業界とRPAの活用について事例を交えて詳しく解説します。
人材業界が抱える課題とは
人と人を繋ぐサービスを提供する人材業界では、時代や労働市場の変化によってさまざまな課題を抱えています。
課題は数多くありますが、代表的なものはこの3つです。
- スキルのミスマッチが起きてしまう
- 人口減少による人材不足
- 高い離職率とキャリア形成の難しさ
これらの課題をひとつずつ解説していきます。
スキルのミスマッチが起きてしまう
求職者と企業のスキルマッチングは、今日の人材業界において、一層複雑さを増しています。
特に、ITやデジタル分野での急速な技術進化により、企業側のニーズと求職者のスキルが合致しないケースが増えています。
この課題に対処するためには、より洗練されたマッチングシステムの構築や、教育機関・企業・人材サービス会社の連携による求職者へのスキル習得機会の提供が重要になっています。
人口減少による人材不足
人口減少が進む中、人材不足は人材業界にとっても顕著な課題となっています。求職者の減少だけでなく、人材業界自体の人手も不足しています。
そのため、少ないリソースの中でも、求職者・企業の双方が満足できるサービスの提供や組織体制を整えていくことは、これまで以上に重要になっています。
また、働き方の多様化や外国人労働者の積極的な活用、業界への若者の関心を高める取り組みなども必要になってくるでしょう。
高い離職率とキャリア形成の難しさ
若年層を中心に、離職率が高く、キャリア形成が難しいという課題もあります。
企業と従業員の間で働き方や価値観のズレが生じやすく、特に新卒者の早期離職が問題となっています。これは人材業界の中でも言えることです。
この課題を解決するには、従業員が長期的にキャリアを築けるような環境整備、例えばキャリア支援の充実や職場の風土改善、メンタルヘルスケアの強化などが必要となるでしょう。
また、テレワークの普及やフレックスタイム制の導入、副業許可など、変化する労働市場のニーズに合わせた従業員の多様な働き方への対応も重要になっています。
人材業界でもDX推進が行われている
人材業界においても前述した課題を解決するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進んでいます。新しいテクノロジーを積極的に導入することで、人材のマッチングプロセスの効率化、より効率的かつ精密な人材サービスの提供を目指しています。
人材業界のDX化は、企業と求職者双方に新たな価値をもたらし、業務の質とスピードを飛躍的に向上させるでしょう。
ここでは代表的なDX推進の施策を3つ紹介していきます。
オンライン面接・選考プラットフォームの導入
新型コロナウイルスの影響でリモートワークが普及する中、Zoomなどによるオンライン面接や選考プロセスを効率化するオンラインシステムなどが広く導入されました。
これにより、必ずしも直接会って面接する必要なく、より多くの求職者の対応ができるようになってきています。
AIとビッグデータの活用
AI技術やビッグデータを活用して、履歴書や職務経歴書を解析し、最適な企業へのマッチングを図るとともに、市場のトレンド分析や需要予測を行います。
これによって、人材業界はより効率的で精度の高いサービスを提供できるようになってきています。
RPAやiPaaSによる業務プロセスの効率化
書類選考やスケジュール調整などの繰り返し行われるルーティン業務を RPAやiPaaSといったツールで自動化することで、時間とコストを削減し、人的リソースをより重要なコア業務に集中させることができるようになります。
人材業界もRPAで業務自動化ができる
人材業界では、DXの一環としてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による業務自動化が注目されています。
RPAは、データ入力や書類作成などのルーティン業務を自動化することを得意としており、業務効率化はもちろんのこと、人的なミスも低減されます。
人材業界では、例えば下記のような業務がRPAによって自動化できます。
- 履歴書や職務経歴書のスクリーニング
- データ入力とデータベース管理
- 面接のスケジューリング など
RPAを活用することで、従業員はより戦略的なコア業務に集中できるようになり、企業全体の生産性向上に繋がります。
\事例を含めて5分でRPAがわかる/
人材業界でRPAを導入するメリット
人材業界でRPAを活用すると下記3つのメリットが得られるでしょう。
- 人的ミスやコスト削減ができる
- 従業員がコア業務へ集中できる
- 顧客満足度が向上する
人材サービスを利用する企業と求職者側だけでなく、人材業界で働く従業員にもメリットがあります。一つずつ解説していきます。
人的ミスやコスト削減ができる
RPAを導入することで、特にデータ入力や書類管理などのヒューマンエラーの起きやすいルーティンワークを自動化することができます。そのため、人的ミスが減り、作業時間を大幅に短縮できます。
また、RPAは従業員を一人雇うよりも安価に導入できるため、継続的なコスト削減にも繋がります。
従業員がコア業務へ集中できる
RPAは24時間365日、時間や曜日を問わずルーティン業務の自動化を遂行してくれます。そのため、従業員は稼働中の時間をより戦略的な業務やサービス価値の高いコア業務に割くことができるようになります。
そうすることで、残業が減るだけでなく本来やりたかった業務に注力できるため、モチベーションの維持や職場の雰囲気改善にも繋げることができるでしょう。
顧客満足度が向上する
RPAによる自動化によって、応募書類の処理やスケジューリングなどの作業速度が上がるため、迅速なレスポンスが可能になり、利用者からの満足度が向上します。
さらに、コア業務へのリソースが増えることで顧客のニーズに応えるための時間を生み出せるため、スキルマッチングの精度が上がり、企業と求職者双方からの信頼を高めることもできるようになるでしょう。
人材業界のRPA活用事例
人材業界でどのような業務にRPAを活用しているのか、クラウド型BizteX cobitの導入事例をもとに解説します。デスクトップ型RPA「BizteX robop」(※)でも同様の自動化ができます。
(※レガシーシステムやローカル環境の作業も自動化できるため、導入する際はこちらがおすすめです。)
返信率が向上!オファーメールの送信業務を自動化
株式会社ユニポテンシャルのRPA活用事例です。
株式会社ユニポテンシャル
「たった一人の採用が、会社を、社会を変えられる」という信念のもと、顧客企業が“最高の採用”を実現できるよう、成長志向の人材と成長企業をマッチングする人材紹介サービスを提供。
自社で企画運営する求人メディアを通じて、送信するオファーメール業務をクラウドRPAのBizteX cobitで自動化した事例です。(※同様の自動化が可能なため画像内ではBizteX robopを使用しています。)
返信率の高いオファーメールの効果的な送信タイミングが、土日や夜の遅い時間、大型連休中だったため、これまでは社員に大きな負担がかかっていました。
これをRPAで自動化することにより、返信率の高い時間に社員のリソースを使わずに送れるようになりました。RPAが自動で効果的なタイミングに定期的なアプローチをしてくれるようになったことで、返信率もアップしました。
>>より詳しく知りたい方はこちらよりご覧ください。
月60時間の工数削減!メール配信停止業務・入力業務を自動化
株式会社ウェルクスのRPA活用事例です。
株式会社ウェルクス
保育、介護、福祉、そして教育といった領域で起こっている課題を解決するための各種サービスを展開する企業
就職支援・人材派遣サービスや各種メディアの運営の中で発生する個人情報管理業務をクラウドRPAのBizteX cobitで自動化した事例です。
就職支援・人材派遣サービスに登録されているユーザーの個人情報の変更・削除
(メルマガ登録解除や配信停止、個人情報の変更作業など)
上記のような業務をBizteX cobitのRPAで自動化した結果、合わせて月60時間(※)のコスト削減が実現し、労務環境改善、顧客満足度アップの効果も得られました。
※メルマガの登録解除や配信停止作業で30~35時間、個人情報の変更作業で25時間削減
>>より詳しく知りたい方はこちらよりご覧ください。
▼人材業界の導入事例多数!下記はBizteX cobitの事例記事ですが、BizteX robopでも同様の自動化が可能です。
人材業界でRPAを導入する流れ
人材業界でRPAを導入するのは、難しくありません。
下記のステップで進めていけば、スムーズかつ導入後も継続的に業務改善をすることができます。
- 自動化したい業務を選ぶ
- 要件に沿ってRPAツールを選ぶ
- 無料トライアルでテスト導入して効果を検証・確認する
- RPAツールを本格導入する
まずは始めに、現在の業務で自動化できるものがあるか洗い出し、RPA導入による費用対効果が見合うのかを確認する必要があります。
とはいえ、どの業務が自動化に適しているのかを判断するのは難しいと思います。BizteXでは、タスクマイニングサービスを無料で行っており、業務自動化診断レポートの作成や業務自動化後の費用対効果の算出が可能です。
▼下記資料ではRPAの導入効果を最大化するためのポイントについて解説しています
\導入効果を最大化する方法を解説/
人材業界でRPAの導入を成功させるポイント
RPAは人材業界でも有用ですが、導入が成功するかは使用するRPAによっても変わります。
RPAの導入を成功させるためのポイントとして、以下2つは必ず確認しておきましょう。
- 非IT部門でも簡単に使えるか
- 導入後につまずかないサポート体制があるか
RPAを導入しても、有効に使えないと意味がありません。一つずつポイントを解説していきます。
非IT部門でも簡単に使えるか
ひとくちにRPAといっても、種類はさまざまあります。せっかくRPAを導入したのに一部の部門でしか使えず属人化してしまい、想定していた費用対効果が得られなかったというのはよくある話です。
全社的にRPAに対する知見があればよいですが、そうでない場合はできるだけ直感的に現場レベルで使えるRPAを選ぶことが重要です。
導入後につまずかないサポート体制があるか
非IT部門でも扱えるわかりやすいRPAでも、運用していく中で必ず不明点やつまずくポイントは生まれるものです。そのため、サポート体制が整っているかどうかも必ずチェックしましょう。
また、RPAの運用コストにサポート費用が含まれているのかも確認してください。
人材業界のDX推進はBizteX robopがおすすめ
製品ページ>>デスクトップRPA「BizteX robop」
BizteXでは、デスクトップ領域の業務を自動化することができる「BizteX robop」を提供しています。BizteX robopは、インストール型のソフトはもちろん「自社開発ツール」や「独自の管理画面」といったレガシーシステムにも対応し、プライベート環境への構築など高いセキュリティを維持した自動化が可能です。
非IT部門でも直感的に扱えるわかりやすいUIで、プログラミングの必要がなく、シンプルな操作で現場担当者が直接操作することが可能です。
また、サポート体制も万全で、専任の担当者と一緒に自動化ロボットを作ることが可能です。今なら2週間の無料トライアルも実施しています。
▼下記記事では業務単位でBizteX robopの活用事例を紹介しています。人材業界でも役に立つでしょう。
\非IT部門でも運用できる使いやすいUIが特徴/
人材業界でもRPAでDX化
人材業界では、人材不足やスキルマッチングの難しさなどの課題がありますが、RPAを使うことで解決の一助となるでしょう。
0から1を生み出すようなハードルの高いものではなく、まずは日々のルーティン業務を自動化するといった業務改善にRPAを活用することからDX化を進めていきましょう。
BizteXが展開するデスクトップ型RPA「BizteX robop」では、2週間お試しできる無料トライアルを実施中です。まずは下記の資料をご参照ください。(無料ダウンロード可能)
\非IT部門でも使いやすく覚えやすいRPA/
【問い合わせ】人材業界でRPA導入をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください
BizteX株式会社では、デスクトップ型RPA「BizteX robop」、国内初のクラウドRPA「BizteX cobit」、SaaSとSaaSを繋ぐiPaaS「BizteX Connect」を開発・提供しています。
中小企業から大手企業まで豊富な導入実績があり、万全のサポート体制によりお客さま満足度が非常に高いのが自慢です。
業務効率化や業務の自動化、業務改善に関すること、クラウドサービスのことなど、ぜひお気軽に御社のお悩みをご相談ください。
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