見積書作成の自動化|RPA・iPaaSで実現できる業務範囲・事例3社・成功のポイント

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見積書の作成は、受注プロセスの中でも工数がかかる業務のひとつです。商品・単価の入力、書式の整形、PDF化、送付、保存といった一連の作業を手作業で繰り返している企業では、ミスや遅延が発生しやすく、担当者の負担も大きくなります。

この記事では、RPAやiPaaSを使って見積書作成のどこまでを自動化できるのか、実際の導入事例、そして自動化を成功させるために押さえておくべきポイントを解説します。

この記事でわかること
  • 見積書作成のどの工程をRPA・iPaaSで自動化できるか
  • RPAとiPaaSの使い分けの判断基準と選び方
  • プロマスト・Solvvy・TIS 3社の実名・数値付き導入事例と成功のポイント
目次

見積書作成の現場で起きている課題

見積書作成の自動化を検討するときは、まず「なぜ手作業では限界があるのか」を整理することが出発点になります。現場でよく見られる課題は、大きく3つに分類できます。

手入力・転記ミスによる修正対応

顧客情報や商品名・単価を毎回手で入力する場合、タイプミスや桁間違いが起こりやすくなります。見積書の誤りは顧客への信頼損失に直結するため、送付前の確認作業が別途発生し、トータルの工数は増える一方です。複数のシステム(CRMや基幹システム、Excelなど)からデータを転記する場合は、この問題がさらに大きくなります。

1件あたりの作業時間がかかりすぎる

見積書を1件作成するだけでも、情報の確認・入力・書式調整・保存・送付先の確認・メール作成と、多くのステップが積み重なります。件数が増えるほど担当者の稼働を圧迫し、対応スピードが落ちると商機を逃すリスクも生まれます。

ツールの分散による情報管理の煩雑さ

SalesforceなどのCRM、kintoneなどの業務管理ツール、Excelやスプレッドシート、クラウドストレージ、メールクライアント。見積書に関わるツールが複数あるほど、情報の転記・同期に手間がかかります。BizteXの調査によると、86.9%の企業がSaaSのデータ連携に何らかの課題を感じています。ツールが増えるほど、見積業務の効率は下がりやすくなります。

見積書作成で自動化できる業務の範囲

見積書作成のプロセス全体を見渡すと、人が判断しなくてもよいルーティン作業が多く含まれています。自動化の対象になりやすい業務を整理します。

顧客・商品情報の取得と入力

CRMや顧客管理システムに登録されている情報を、見積書作成ツールや基幹システムへ自動で転記することができます。毎回同じ項目を入力し直す手間がなくなり、入力ミスも防げます。

見積書のPDF化・命名・保存

作成済みの見積書をPDFに変換し、所定のフォルダに日付や顧客名をファイル名に含めて保存する操作も、ルール化しやすい作業です。保存ミスや保存先の統一も自動化で担保できます。

承認依頼・送付・ステータス通知

見積書が完成したら、承認担当者へのSlack/メール通知、顧客へのメール送付、社内管理システムへのステータス更新を自動で行えます。これにより、担当者が「次に何をすべきか」を逐一確認する作業がなくなります。

RPAとiPaaSの使い分け

見積書作成の自動化には、主にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とiPaaS(Integration Platform as a Service)の2種類のアプローチがあります。それぞれの特性を理解した上で選ぶことが、自動化を失敗させないカギです。

RPAが向く場面

RPAは、PC上の画面操作を自動化するソフトウェアロボットです。APIを提供していないレガシーシステムや、Excelでの帳票作成・PDF出力・ファイル保存・メール送信など、「画面を操作する一連の作業」を自動化するのが得意です。基幹システムや独自の社内ツールが絡む見積書フローに向いています。

iPaaSが向く場面

iPaaSは、クラウドサービス同士をAPIでつないでデータを自動連携するツールです。RPAと比較して、SaaS間の連携では2つの点で優位性があります。ひとつは安定稼働。APIベースで連携するため、ブラウザのUI変更があっても処理が止まりません。

もうひとつはリアルタイム性。Salesforceで案件が成立した瞬間にkintoneへデータを転送し、見積書作成フローを即座にトリガーするといった、イベント駆動の自動化が可能です。「SalesforceとkintoneとSlackをつなげて見積フローを自動化したい」というケースではiPaaSが最適です。

見積書自動化の事例3社

実際にRPAやiPaaSを使って見積書作成を自動化した事例を3社紹介します。

月700件の見積書を自動化し、年商1.5倍を実現(設備工事)

プロマスト株式会社は、設備工事を手がける企業です。見積書作成の件数が月700件に上る中、手作業での対応が限界を迎えていました。BizteX Connectを活用し、見積書作成フロー全体を自動化。その結果、社員数を増やすことなく年商が1.5倍に成長しました。さらに、新入社員の教育コストも3カ月から1週間に大幅に短縮されています。

属人化しがちな見積業務をシステムで標準化したことが、業容拡大と組織強化を同時に実現した事例です。

見積書作成を自動化し、年間480万円のコスト削減(保証・コンサル)

見積もり書作成業務の自動化フロー図

Solvvy株式会社は、保証・コンサル事業を手がける企業です。申込み処理と見積書作成の自動化にBizteX robopを導入しました。RPAとは、定型的なパソコン操作を自動実行するソフトウェアロボットです。Solvvy株式会社では、RPAツール「BizteX robop」の導入後、年間480万円のコスト削減を達成しています。また、ロボットの作成者が社内で5人から17人に増加するなど、内製化が加速した点も特筆されます。

商談管理〜見積書データ連携を自動化し、月70時間を削減(SIer)

TIS株式会社は、SIer・クラウドサービスを提供する企業です。商談管理から見積書作成にかけてのデータ連携業務を、BizteX ConnectとBizteX robopを組み合わせて自動化しました。その結果、月70時間・年間1,400時間のコスト削減を実現しています。

複数ツールが絡む複雑なフローでも、RPAとiPaaSの組み合わせで対応できることを示す事例です。

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RPA「BizteX robop」導入事例一覧
iPaaS「BizteX Connect」導入事例一覧

見積書自動化を成功させる3つのポイント

導入前に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。

現在のフローを可視化してから着手する

自動化に失敗するパターンの多くは、「現状のフローを整理しないまま着手した」ことが原因です。どのシステムからどの情報を取得し、何の操作をして、どこに保存するのか。プロセスを一覧化することで、自動化できる箇所と人が判断すべき箇所が明確になります。

小さな業務から始めて段階的に展開する

見積書フロー全体を一度に自動化しようとすると、要件が複雑になり、開発期間も長くなります。まずはPDF保存の自動化や承認通知の自動送信など、範囲の小さい業務から始め、効果を確認しながら拡張していくほうが、無駄なく成果を出せます。

現場が使いこなせるツールを選ぶ

自動化ツールの選定でよく見落とされるのが、「現場の担当者が自分でメンテナンスできるか」という視点です。

BizteX robopは、プログラミング知識がなくてもマウス操作でロボットを作成できる設計で、IT部門以外の利用が約70%を占めています。導入後も専任カスタマーサクセスが伴走するため、社内にIT人材がいない環境でも定着しやすいのが特長です。2週間の無料トライアルから始めることもできます。

BizteX robop紹介画像

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まとめ

見積書作成は、手作業で行うと件数が増えるほど非効率になる業務です。RPAはPC画面の操作を、iPaaSはクラウドサービス間のデータ連携を自動化する手段として使い分けることで、入力ミスの防止・作業時間の削減・対応スピードの向上を同時に実現できます。

自動化を進める際は、現状のフロー把握・小さな範囲での着手・現場が扱えるツール選定の3点が成功のカギです。プロマスト株式会社・Solvvy株式会社・TIS株式会社の事例が示すように、見積書自動化は業容拡大やコスト削減に直結します。

ツール選定や自動化フローの設計から実装・運用まで、専門チームに一括で任せたい場合は、BizteXのインテリジェント フローが対応します。現場にツール操作を求めることなく、プロセス設計から運用改善まで一貫して代行するサービスです。まずは無料診断からご相談ください。

よくある質問

見積書作成の自動化にはRPAとiPaaSのどちらがいいですか?

使用しているシステムによって異なります。APIを持たない社内システムやExcelを使った操作が中心であればRPA、SalesforceやkintoneなどのクラウドSaaS間の連携が主であればiPaaSが向いています。両方が絡む場合は組み合わせて使うことも可能です。

Excelで作成している見積書も自動化できますか?

はい、自動化できます。RPAはExcelの操作を自動化することが得意です。セルへの入力・計算式の実行・PDF変換・保存といった一連の操作を自動で行えます。

見積書作成の自動化に向かない業務はありますか?

見積金額の計算ロジックが頻繁に変わる業務や、顧客との個別交渉が前提となる見積もりは、自動化の範囲を限定するか、人が判断するステップを残す設計が必要です。ルールが明確で繰り返し発生する部分を選んで自動化するのが基本です。

RPAを導入するとどれくらいで効果が出ますか?

業務の複雑さや件数によって異なりますが、シンプルな転記・保存の自動化であれば1〜2週間でロボットを作成し、すぐに稼働させることができます。BizteX robopには2週間の無料トライアルがあり、トライアル中に作成したロボットはそのまま本番利用できます。

自動化の要件定義や設計が社内でできない場合はどうすればいいですか?

BizteXのインテリジェント フローをご活用ください。業務フローの現状分析から、自動化の設計・構築・運用改善まで、専門チームが一貫して代行します。社内にDX推進リソースがなくても導入を進められます。

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この記事を書いた人

DX hacker編集部 瀧澤のアバター DX hacker編集部 瀧澤 マーケティング部オウンドメディア担当

DX hacker編集部の瀧澤が不定期で更新します。
業務自動化・DX推進に役立つ最新情報を、30,000件以上の支援実績をもとにわかりやすく発信中。
「インテリジェント フロー」や「BizteX robop」「BizteX Connect」などの業務最適化サービスも紹介しています。

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