EC業界では今、業務を自動化できるRPAに注目する企業が増えています。とはいえ、導入を検討するにあたり「実際にどのような事例や成果があったか」が気になる方は多いはず。
そこで本記事では、EC業界向けにRPAの活用法や成功事例などを紹介します。
さまざまなEC業務を自動化するRPAの可能性
EC業界は年々拡大しており、2020年7月発表の「国内の消費者向けEC市場規模」を見ると、右肩上がりで成長している様子がよく分かります。
しかしその一方で、従業員の作業量や負担が増えたり、競争が激しくなったりなどの課題も存在します。さらには、少子高齢化で働き手が不足するなか、働き方改革への実現などにも配慮しなければなりません。
そこで大いに活躍するのがRPAです。RPAとは、PC上で繰り返し行う業務をロボット(ソフトウェア)が自動で代行してくれるツールです。
- 定型的(決まった手順で行われる)
- 反復的(繰り返し行われる)
上記のような業務であれば、幅広く自動化が可能です。
EC業界では、「受注データの確認」「商品登録」の個人単位の作業をロボットで代替するところからスタートし、ゆくゆくは複数部門でおこなっている「発送業務」等まで作業を広げ自動化することが可能です。
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RPAをEC業界で導入して期待できる効果
EC系の企業では、たとえば以下のような活用法があります。
- 複数モールに登録した商品情報の一括更新
- 倉庫管理システムとのデータの自動連携
- 競合他社の出品価格の調査
- 売上レポートの取得
- 特定条件下でのメール送信(注文確認・発送連絡など)
このように、RPAがカバーできる業務は幅広いです。RPAで自動化を進めると、以下のような効果が見込めます。
- 生産性の向上:単純作業をスピーディかつミスなくこなせる
- 競争力の向上:空いた時間でよりクリエイティブな業務に注力できる
- コストの削減:人材を採用しなくても膨大な業務量に対応できる
スマホの普及により、EC市場は年々成長しているものの、それに伴い業務量も増加傾向にあります。その一方で、日本では少子化による人手不足が進んでおり、新しい人材の採用も難しいケースがほとんど。
ですがRPAなら、24時間365日働くデジタルレイバー(仮想知的労働者)として、人の代わりに自動で業務をこなしてくれます。
一人当たりの生産性を大きくアップできるので、業績を伸ばすことも期待できます。
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EC・通販業界向け|RPAによる業務自動化の成功事例
実際にRPAを導入し、業務自動化に成功したEC系企業の事例を一部まとめました。
- 複数モールからの受注情報の集約を自動化
- 基幹システムと倉庫管理システムで情報を連携
図解を用いながら、一つひとつ解説します。
RPAが複数モールからの受注情報の集約を自動化
A社では売り上げ拡大のため、複数のモール型EC(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど)に商品を出品していました。
しかし、各モールでの受注情報を手動でまとめており、作業に時間がかかるという課題を抱えていました。
これらの業務を自動化するために、A社はRPA「BizteX robop」を導入。受注情報のダウンロード・アップロードをすべてロボットが代行することで、業務にかける手間がゼロになりました。
また、手動では情報の集約は1日に1回しかできませんでしたが、RPAによって3時間に1回(1日に8回の頻度)で実施できるように。
受注情報の把握が導入前よりも圧倒的に早くなり、お客様へ商品を発送するためのリードタイム短縮にも繋がりました。
RPAが基幹システムと倉庫管理システムで情報を連携
B社では、倉庫管理システムとの出荷依頼・報告をするにあたり、CSVファイルのやり取りを手動でしていました。
これでは手間がかかるうえに、情報の反映にどうしてもタイムラグが生じてしまいます。
そこでクラウドRPA「BizteX robop」を導入したところ、倉庫管理システムとのファイルの受け渡しをすべて自動化することに成功。
手動だと1日に数回しか情報の連携ができませんでしたが、RPAによってリアルタイムに近いやり取りが可能となりました。
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EC系企業でRPAを導入する3つのポイント
RPAの導入を考えるうえで、必ず押さえておきたいポイントを3つ厳選しました。
- デスクトップ型か・クラウド型か
- ⾮エンジニアでも使いやすいか
- カスタマーサポートが充実しているか
どのRPAツールが自社に最適か、比較検討の際にぜひ参考にしてください。
デスクトップ型・クラウド型のどちらにするか
RPAの種類は、デスクトップ型とクラウド型の大きく2つに分けられます。
1. デスクトップ型
・自社内に専用のサーバやPCを導入・運用する形態
・セキュリティ面に強く、自由なカスタマイズ・連携が可能
2. クラウド型
・インターネット上でサービスを利用する形態
・低コストで導入でき、ネット環境があればどこでも・だれでも利用可
それぞれ運用形態が大きく異なり、予算や用途などもそれぞれ違います。
RPA導入によりどんな成果を得たいかを考え、どちらを選ぶべきか考えましょう。
関連記事:クラウド型とオンプレミス型の違いをRPAを題材にわかりやすく解説
⾮エンジニアでも使いやすいか
RPA導入に失敗する代表的な例の一つに、「RPAをうまく使いこなせない」があります。
RPAの導入・設定を進めるのがエンジニア目線を持つ方でも、現場でRPAを実際に使うのは非エンジニアな方がほとんどです。
そのため、非エンジニアの方でも使いこなせるように、下記の点は必ずチェックしておきましょう。
- デザインが分かりやすいか
- 専門知識がなくても簡単に利用できるか
RPAに無料トライアルがついていれば、現場を巻き込んで実際に試してもらうのもおすすめです。
カスタマーサポートが充実しているか
RPAを導入・運用する場合、トラブルや課題はどうしても起きてしまうものです。
ですが、カスタマーサポートの体制が整っていれば、そのような事態もスムーズに乗り切れます。
例えば下記などのベンダー側(販売元)のサポートが充実しているかはぜひチェックしましょう。
- 気軽に相談できる窓口があるか
- マニュアルや研修は用意されているか
また、RPAの導入実績が豊富だと、その分多くのノウハウを持っていることが期待できるので頼りになります。
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RPAの導入は失敗しやすい?失敗事例からみる成功のポイント
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BizteX robopは、デスクトップ領域における業務を自動化することができます。インストール型のソフトはもちろん「自社開発ツール」や「独自の管理画面」といったレガシーシステムにも対応し、プライベート環境への構築など高いセキュリティを維持した自動化が可能です。
デスクトップ上のすべてのソフトやシステムを自動するため、「自社開発ツール」や「独自の管理画面」などレガシーシステムにも対応可能。導入時はもちろん、導入後も専任のCSによるレクチャーやトレーニングなども充実しています。
2週間の無料トライアルで導入前にお試しすることも可能です。導入を検討されている方は一度ご利用ください。
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これまでの内容を、改めてまとめます。
・EC業界では今、単純業務を自動化できるRPAに注目が集まっている
・活用法としては、受注情報の集約・管理システム間の連携など
・それ以外にも、RPAの活用法は多岐に渡る
・RPA導入で検討すべき3つのポイント
1. デスクトップ型か・クラウド型か
2. ⾮エンジニアでも使いやすいか
3. カスタマーサポートが充実しているか
成長産業であるEC業界は、市場が年々拡大している一方で、膨大な業務量への対応が課題となっています。ですがRPAなら、24時間365日はたらくデジタルレイバーとして、数多くの業務を代行してくれます。
ぜひ本記事で紹介した活用法や事例を参考に、RPAの導入を前向きに検討してみてください。
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