RPA導入のメリット・デメリットを解説!導入効果が出た成功事例も紹介

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業務効率化やコスト削減を実現するツールとして、今、多くの企業が注目しているのがRPA(Robotic Process Automation)です。人手不足への対応や働き方改革の推進において、RPAは強力な解決策となり、多様な業界で導入が進んでいます。

本記事では、「RPA導入」の具体的なメリットや実際の効果を詳しく解説し、成功事例もあわせてご紹介します。また、導入を検討する際に押さえておきたいポイントや注意点についても解説しています。RPAの活用を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

RPA導入のメリット

RPA(Robotic Process Automation)とは、繰り返し行われる定型業務を自動化することで、業務効率化や生産性向上を実現するデジタルツールです。特に、「人手不足」「作業効率の向上」などの課題を抱える企業にとって、RPAは大きな助けとなります。

ここでは、RPA導入による主なメリットを3つに分けて解説します。

関連記事:RPAとは?簡単にわかりやすく解説!自動化の基本と活用方法

人的ミスの削減と業務品質の向上

RPAは、あらかじめ設定されたシナリオ通りに正確に作業を行います。そのため、人間の疲労や集中力の低下によるヒューマンエラーを防ぎ、高い業務品質を維持することが可能です。

例えば、データ入力や請求書処理といった単純作業も、RPAを活用すれば正確に処理できます。これにより、安心して業務を任せられるだけでなく、業務の信頼性を高めることができます。

業務スピードの向上とリソースの最適化

RPAは人間の作業速度をはるかに上回る処理能力を持っています。たとえば、手作業で行うと数時間かかる業務も、RPAなら数分で完了することがあります。また、確認や修正の手間が減るため、業務全体のスピードアップが期待できます。

さらに、ルーティンワークが自動化されることで、人材をより付加価値の高い業務に割り当てることが可能になります。クリエイティブな業務や意思決定が求められるタスクに集中できるため、企業全体の生産性向上に寄与します。

コスト削減と持続可能な業務運営

RPAは24時間365日稼働できるため、人間の作業時間を大幅に超える業務量を処理できます。これにより、採用や教育にかかるコストを削減し、長期的に大幅なコストダウンが可能です。

少子高齢化による採用難に悩む企業にとって、RPAは頼れる「デジタルレイバー」として業務を支えます。実際、多くの企業がRPA導入後に運用コストを削減しつつ、業務効率を向上させる成功事例を報告しています。

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RPA導入のデメリット

RPAには多くのメリットがありますが、一方でデメリットや弱点も存在します。これらの課題を事前に把握し、適切な対策を講じることが、RPA導入を成功させるための重要なステップです。

主に以下の3つのデメリットについて詳しく解説します。

ロボットが停止するリスクがある

RPAは、あらかじめ設定されたシナリオに従って業務を遂行しますが、システム変更や例外処理には弱いという特徴があります。

たとえば、Webサイトのデザイン変更でボタンの位置が変わったり、突然ポップアップが表示されたりすると、ロボットがエラーを起こして停止する可能性があります。また、画像認識技術を使用するRPAでは、認識精度が十分でない場合、毎日のようにエラーが発生し、その原因調査に多くの時間を割かなければならないケースも見られます。

さらに、サーバ障害や自然災害などの外部要因によってロボットの稼働が止まるリスクもあります。これらのリスクに対応するためには、バックアップフローの設計や障害時の迅速な対応体制を事前に準備しておくことが重要です

※システム変更に強いiPaaS(アイパース)という自動化ツールもあります。詳しく知りたい方は、こちらをぜひご覧ください。

ロボット管理が複雑化する可能性がある

ロボットの数が増えるにつれて、管理が追いつかず、次のような問題が発生することがあります:

  • 作成者不明の「野良ロボット」が増え、意図しない動作をする
  • ロボットの動作内容がブラックボックス化し、エラーの原因が特定しにくくなる
  • サーバのリソースを圧迫する不要なファイルが蓄積される

こうした課題を防ぐためには、ロボット作成のルールを明確にし、管理担当者や部署をしっかりと定めることが必要です。さらに、ロボットを整理して管理しやすくする仕組みも重要です。

たとえば、別タブや専用管理画面を活用して各ロボットを一元管理することで、業務内容の可視性が向上し、トラブル発生時の対応がスムーズになります。

不正アクセスや情報漏洩のリスクがある

RPAはセキュリティリスクを伴う場合があります。たとえば、プログラムにバグがある場合や設計ミスが発生すると、外部からの不正アクセスや情報漏洩の原因となることがあります。

また、連携するツールやサービス(例:GmailやSlack)のパスワード暗号化を忘れるなど、人的ミスもリスクを増大させる要因です。特にRPAが重要なデータにアクセスする場合、セキュリティ対策を怠ると大きな損害につながる可能性があります。

このようなリスクを防ぐためには、アクセス権限を厳密に管理し、ロボットが必要最小限のデータにのみアクセスできるよう設定することが求められます。加えて、運用ルールの策定や定期的な監査を行い、セキュリティの抜け穴をなくす努力が必要です。

\RPAの基本から運用法まで網羅しています/

関連記事:
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なぜRPAは意味ない・役に立たないと言われるのか?

RPAの導入企業が増えている背景

日本のRPA導入率

RPA導入企業が増えている背景には、いくつかの社会的要因があります。ガートナー社の調査によれば、日本企業のRPA導入率は2019年時点で47.5%に達し、その後も市場規模の拡大とともに導入が加速しています。

主な要因として、少子高齢化による労働人口の減少が挙げられます。この課題に対応するため、企業は省力化や効率化を進める必要性に迫られています。また、競争が激化する中、限られたリソースでのコスト削減や生産性向上を図る動きが加速しています。さらに、働き方改革の推進により、従業員が付加価値の高い業務に専念できる環境整備が求められることも、RPA導入を後押ししています。

RPAのメリットを最大化する導入フロー

RPA導入を成功させ、メリットを最大化するためには、適切な準備と段階的な取り組みが必要です。業務の棚卸からツール選定、無料トライアルの活用まで、効率的なステップを踏むことで、RPAの効果を最大限に引き出せます。

自動化業務の棚卸・分析

RPA導入の第一歩は、自動化する業務の特定です。現状の業務プロセスを詳細に洗い出し、繰り返し発生する定型業務やミスが発生しやすい作業を優先的にピックアップします

すべての業務を自動化する必要はなく、ROI(投資対効果)が高い業務に絞ることが重要です。無料の業務診断ツールなどを活用すると、自動化候補を効率的に選定できます。

自社に適したRPAツールの選定

RPAツールには多くの種類があり、選定時には自社の業務規模や目的に合ったものを選ぶことが成功の鍵です。予算に限りがある場合はコスト効率の良いツール、大規模業務には高機能ツールが適しています。

また、導入後のサポート体制やカスタマイズ性も検討ポイントです。適切なツール選びが、安定した運用につながります。

選定したRPAを無料トライアルでテストする

無料トライアルを活用して、実際にRPAツールを試し、自社の業務に適しているかを検証します。この段階で、ツールの操作性やサポート体制、機能の適合性を確認することが重要です。

トライアル期間中にロボット設計を実施することで、導入後の運用イメージを明確にし、リスクを最小化できます。

関連記事:これでRPAの社内展開・全社展開が加速する?成功プロセスを徹底解説

導入効果が出やすいRPA「BizteX robop」

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BizteXでは、導入効果が出しやすいRPA「BizteX robop」を提供しています。RPA初心者の方でも2時間ほどで基本操作を覚えられる学習プログラムや即日対応・操作代行も可能なサポートをご用意しているため、導入企業様のおよそ7割が現場部門でRPAを活用しています。

PCへインストールするデスクトップ型RPAなので、「自社開発ツール」や「独自の管理画面」といったレガシーシステムにも対応でき、プライベート環境への構築など高いセキュリティを維持した自動化も可能です。

\非IT部門でも運用できる使いやすいUIが特徴/

▼BizteX robopはさまざまな業界で導入効果を出しています。
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RPAのメリットを実感したいなら無料トライアルがおすすめ

どんなに優れたRPAツールでも、実際に使ってみないと操作のしやすさや自社との相性は分かりません。そのため、RPAツールの導入前には、無料トライアル期間を活用して複数のツールを試してみるのがおすすめです。

多くのRPAツールがトライアル期間を提供しているので、気軽に試してみましょう。また、トライアル中には「何かトラブルが起きたときにすぐに相談できるか」など、サポート体制も確認しておくと安心です。

「BizteX robop」では、今なら2週間の無料トライアルキャンペーンを実施中です。

\2週間お試し利用ができます/

▼無料トライアル中には、下記のような業務も自動化できます。
採用業務の効率化はRPAでできる!自動化で採用プロセスが高速に
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RPAのメリットをより活かすiPaaS「BizteX Connect」

API連携を簡単に実行

iPaaS「BizteX Connect」は、プログラミングの知識がない方でも、ノーコード・ローコードで操作することができるシステム連携ツールです。簡単にSaaSやDB、RPAなどの接続・連携ができるようになります。

例えば、KING OF TIMEなどによる勤怠打刻や申請通知もBizteX Connectを使えば、Slackと連携して自動化することができます。

iPaaSでSlackとKING OF TIMEを連携した活用事例
BizteX Connectの活用事例

「つなぐ」ことを得意とするiPaaSは、部分的な自動化を得意とするRPAと非常に相性が良く、併用することで、今まで以上に業務を自動化させることができるでしょう。

\マウス操作のみでサービス連携が実現できる/

関連記事:
iPaaS活用術 | KING OF TIMEの新規申請情報をSlackに通知する
勤怠管理システムKING OF TIMEをチャットやスプレッドシートにAPI連携して、業務の自動化・効率化する方法を解説

>>BizteX Connectと連携できるサービス一覧はこちら
>>BizteX Connectの導入事例記事はこちら

RPA導入の効果が出たBizteX robopの事例3選

RPAを導入して本当に前述したようなメリットがあるのか、実際の事例をもとにご紹介します。

今回紹介するのは、BizteXで提供している「BizteX robop」で導入効果が出た企業様の事例です。

>>BizteX robopについてはこちらで解説しています。

月50時間ほどの時間コストを削減した成功事例|川西ほんわか訪問診療クリニック

川西ほんわか訪問診療クリニックは、訪問診療に特化したクリニックです。 病院に通うのが難しくなってきた方の御自宅に伺い、家で診察などをおこなっていますが、その際に大量の書類作成が必須となります。

この書類作成業務をRPAを導入することで自動化しました。

川西ほんわか訪問診療クリニックの書類作成業務の自動化フロー図

1名あたり3~4つの書類を作成を約200名の患者さんに対して行っており、手作業だと合計で月3,000分、つまり50時間ほどかかっていました。これを全て削減し、より患者さんへのフォローアップにリソースを割けるようになりました。

関連記事:【RPA事例】医療関連書類やリスト作成業務の自動化で月50時間の作業時間を削減【川西ほんわか訪問診療クリニック】

マクロによる大量エラーをRPAでゼロへ|株式会社日本能率協会マネジメントセンター

株式会社日本能率協会マネジメントセンターは、人材育成支援事業だけでなく、手帳・カレンダー事業、出版事業などで本や手帳を販売している企業です。事業管理部では、日々全国の取扱店で販売された本や手帳のデータ集計をマクロによって自動化していましたが、エラーが大量発生しており、メンテナンスコストがかかっていました。

この本や手帳のPOSデータ集計作業をRPAで自動化しました。

POSデータ集計業務をRPAで自動化したフロー図

マクロでも自動化できていましたが、7時間ほどかかっており、大量のエラーも発生していました。RPAを導入したことで、3時間に短縮されただけでなく、エラーの発生もなくなりました

業務効率化による生産性向上はもちろん、精神的なストレスも軽減されたそうです。

関連記事:【RPA・業務自動化】毎日・毎月発生する数百のデータ集計作業を自動化【株式会社日本能率協会マネジメントセンター 】

一部署で年480万円近くのコスト削減に成功した事例|日本リビング保証株式会社

日本リビング保証株式会社は、主に住宅設備機器や家電製品の延長保証サービスを提供している企業です。お客様からの申し込みがあった際に、基幹システムへの登録業務を手作業でする必要がありました。

この申し込み処理業務をRPAを導入することで自動化しました。

iPaaSとRPAで申し込みメールの処理を自動化

上記の図のメールの検知部分は、システム連携を自動で行うiPaaSというツールも併用することで自動化を実現しています。これにより、申し込み処理業務を一気通貫で自動化できるので、あとは基幹システムの内容を確認するだけとなります。

※iPaaSについてはこちらで解説しています。

その他にも見積書の作成・送付業務などを自動化し、一部署だけで月40万円近く、年間だと480万円ほどのコスト削減を実現しました。

関連記事:申込み処理や見積書作成・送付業務の自動化で年間約480万円のコスト削減を実現【日本リビング保証株式会社】

\費用対効果が出たRPA事例を業務別に紹介/

RPAのメリット・デメリットを押さえて導入効果を出そう

RPAは業務効率化やコスト削減に大きな効果をもたらすツールで、導入により人的ミスの削減や作業スピードの向上など、多くのメリットが得られます。成功事例も多く、現場の負担軽減や全社的な生産性向上が期待できます。

効果を最大限に引き出すには、トライアル期間を活用して自社に合ったRPAを選ぶことが重要です。自社に最適なRPAを導入し、そのメリットをぜひ実感してください。

業務自動化・効率化のお悩みは、ぜひお気軽に下記よりお問い合せください。

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この記事を書いた人

DX hacker編集メンバーが不定期で更新します。
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