RPAが建設業界の課題を解決?導入メリットや活用事例を徹底解説

建設業界のRPA導入ついての記事アイキャッチ画像

建設業界では、老朽化対策や災害対策など、大規模な建築プロジェクトが進んでおり、業界の需要は今後も高いといわれています。しかし、労働市場の変化などにより多くの課題も生まれています。そうした建設業界の課題を解決する手段の一つとして、「RPA」がいま注目を浴びています。

本記事では、「建設業界でもRPAは活用できるの?」「RPAを建設業界で導入するメリットは?」など、建設業界とRPAの活用について事例を交えて詳しく解説します。

建設業界で導入効果が出ているRPAの活用事例を先に知りたい方はこちらからすぐに遷移できます。

目次

建設業界が抱える課題とは

建設業界はいまだに需要が高いものの、「「建設業」倒産動向調査(2023年)」によると、倒産数が8年ぶりに1,600件を超え、前年比で38.8%増と、深刻な問題になっています。

この原因として挙げられる課題は数多くありますが、代表的なものはこの3つです。

  • 人手不足による従業員の負担増加
  • 労働時間の規制による生産性の低下
  • 業界全体のDX化の遅れ

これらをひとつずつ解説していきます。

人手不足による従業員の負担増加

日本全体の人口減少によって人手不足になっているだけでなく、建設業界では特に高齢化の進行離職率の増加が顕著で、若手人材が少なくなっています。

そのため、従業員一人一人に過度な負荷がかかってしまい、残業や休日出勤の常態化を引き起こしています。

こうした状況が改善されないと離職者は増え続け、さらに人手不足が進んでしまうという悪循環になっています。

労働時間の規制による生産性の減少

2024年4月から「働き方改革関連法」が適用されるため、労働時間の規制が行われます。働き方は改善されますが、残業や休日出勤が常態化している建設業界では、単純に労働時間を延ばして生産性を担保することができなくなるため、大きな問題となっています。

そのため、今までよりも短い労働時間の中で生産性を維持・向上させていく体制作りが急務となっています。

業界全体でDX化が遅れている

昨今あらゆる業界でDX推進が行われていますが、特に建設業界はDX化が遅れています。

これは前述したような従業員の高齢化や若手人材不足、残業時間の多さによってDX化に割ける時間が少ないことが原因として挙げられます。

しかし、DX推進をしない限りは現状の課題解決は難しいでしょう。中長期的な視点を持って、まずはスモールスタートで始めることが大切です。

建設業界でもDX推進が重要になってくる

建設業界においても前述した課題を解決するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)は急務となっています。新しいテクノロジーを積極的に導入することで、建設プロジェクトの管理や日々のルーティン業務を効率化することができます。

ここでは代表的なDX推進の施策を3つ紹介します。

i-Construction(アイ・コンストラクション)の推進

国土交通省では「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もっと魅力ある建設現場を目指す「i-Construction(アイ・コンストラクション)」の推進をしています。

具体的な施策は下記のようなものです。

  • 3Dデータの活用
  • ICT建機の導入
  • ドローンを用いた測量 など

これらの施策によって、建設工事の品質向上、コスト削減、そして働き手の労働環境改善が期待されています。

IoT(モノのインターネット)技術の導入

IoT技術を利用することで、建設現場の機器や材料、作業員が身に着けているものがインターネットに接続され、リアルタイムでのデータ収集・分析が可能となります。

具体的には下記のようなものが利用されています。

  • スマートヘルメット
  • ドローン
  • スマートセンサー など

IoT技術の導入は効率的なプロジェクト管理やコスト削減、安全性の向上など、さまざまなメリットがあるため非常に注目されています。

RPAやAIを活用した業務自動化

RPAを活用することで、建設プロジェクトで行われる日々の進捗管理や事務作業などの定型業務を自動化できます。

また、紙の書類を自動でデータ化してくれるAI-OCRと併用することで、さらなる業務効率化が可能になります。

建設業界では、納品書だけでなく、工程表や施工図などさまざまな書類を扱うため、RPA×AIの活用は業務効率化に大きく貢献してくれるでしょう。

建設業界もRPAで業務自動化ができる

建設業界では、DXの一環としてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による業務自動化が注目されています。

RPAは、データ入力や書類作成などのルーティン業務を自動化することを得意としており、業務効率化はもちろんのこと、人的なミスも減らせます。

建設業界では、例えば下記のような業務がRPAによって自動化できます。

  • 工程表や施工図の管理を自動化
  • 発注先の企業や許可番号の取得を自動化
  • 在庫管理および資材発注業務を自動化 など

一つずつ解説していきます。

工程表や施工図の管理を自動化

RPAを活用すれば、プロジェクト進行中に工程表や施工図に変更があった際、関連する文書などの更新を自動で行い、関係者への通知まで行ってくれます。

また、現場の状況や進捗データを収集し、定期的な進捗報告書を自動生成して関係者に提供もできます。

発注先の企業や許可番号の取得を自動化

発注先企業の情報収集は建設業を法律に則って営むために必要な業務です。作業自体は難しくありませんが、数が多くなるとかなりの時間コストがかかってしまいます。

RPAを活用すれば、発注先の企業名や許可番号なども自動で取得できます。一度自動化してしまえば正確に作業を行ってくれます。

在庫管理および資材発注業務を自動化

建設業界では、膨大な種類の資材を扱うため、適切な在庫管理と資材発注が重要になってきます。

RPAを活用すれば、在庫管理や資材発注業務を自動化できるため、資材の過不足による工期遅延のリスクを減らし、効率的な資材管理ができるようになります。

\事例を含めて5分でRPAがわかる/

建設業界でRPAを導入するメリット

建設業界でRPAを活用すると下記3つのメリットが得られるでしょう。

  • ヒューマンエラーを防止できる
  • 人的コストを削減できる
  • 従業員の労働環境が改善される

どれも建設業界の課題を解決していくために重要なものばかりです。一つずつ解説していきます。

ヒューマンエラーを防止できる

建設プロジェクトでは、膨大な量のデータ入力や複雑な計算が求められるため、手作業ではミスが発生しやすくなります。 

その点、RPAはこれらの細かな作業も決められた通り正確に行います。そのため、計画書や報告書の作成、資料の整理など、各種ドキュメントに関するヒューマンエラーを防げるようになります。 

人的コストを削減できる

RPAを活用すれば、見積もり作成や発注処理、請求書の管理など、繰り返し行われる業務プロセスを自動化できるため、これらの作業にかかる時間的コストを大幅に削減できます。

また、前述の通り、ヒューマンエラーも防げるので、修正による作業時間も減るでしょう。こうした作業時間の短縮は、長期的に人件費の削減にもつながります。

建設業界では、資材の高騰や円安による外部要因による影響を受けやすいため、内部のコスト削減ができることは大きなメリットといえるでしょう。

従業員の労働環境が改善される

RPAの自動化によって、毎日のルーティン業務にかかっていた従業員の労働時間やストレスが大きく軽減されます。本来やりたかったコア業務に、より時間を使うことができるようになるでしょう。

日々の地味な作業を効率化するだけでも、積み重なれば労働環境の改善に大きく貢献してくれます。労働環境が改善されれば、社内の雰囲気も自然と良くなるので、離職率の低下にもつながるでしょう。

少しずつでも業界のイメージアップがされていけば、若い人材へのアピールもしやすくなります。

関連記事:RPA導入のメリットとは?デメリットや導入効果が出た事例も解説

建設業界のRPA活用事例

ここでは弊社で実際にあったRPA活用事例をご紹介します。 

DX推進と聞いて身構えず、これから挙げていく事例のような単純作業を自動化し、業務を改善していくのがおすすめです。 

電子申請サイトに登録する転記作業を自動化

株式会社カクイチ様が毎月行っている転記作業をRPAで自動化した事例です。

株式会社カクイチ自動化フロー画像
自動化した業務

ExcelやGoogleスプレッドシートに入力されている情報を、電子申請サイトに登録する業務(3000件/月ほど)

上記のような業務をクラウドRPA「BizteX cobit」※で自動化した結果、およそ250時間分のコスト削減に成功しました。ロボットに任せることで作業量の削減はもちろんですが、心理的負担も軽くなったそうです。

※デスクトップ型RPA「BizteX robop」でも同様の自動化ができます。

関連記事:老舗企業のDX|250時間分の転記作業をRPAで自動化-株式会社カクイチの導入事例

紙面データを社内システムに登録する業務を自動化

建設業界の企業様が社内システムへの登録業務をRPAで自動化した事例です。

BizteX robopで紙面データの転記を自動化したフロー画像
自動化した業務

メールやFAXなど様々な形式で受理した補修サービスの紙面データを社内システムに登録する業務

上記のような業務を「BizteX robop」で自動化した結果、年間で5,000万円相当の人的コストの削減に成功しました。メールやFAXなど様々な形式で受領した図面に付与されたIDをロボットが自動読み取りすることで、自動化を可能にしています。

得意先からの受注メールを処理する業務を自動化

建設業界の企業様が受注メールの処理業務をRPAで自動化した事例です。

受注メールを自動処理するフロー画像
自動化した業務

得意先からの受注メールを処理する業務

上記のような業務を「BizteX robop」で自動化した結果、年間5,000時間以上のコスト削減に成功しました。

業務を自動化するまではタイムリーに資材の在庫が把握できていなかったため、余剰在庫やクレームが発生し、会社の営業時間の3割程しか営業活動に充てることが出来ていませんでした。

この状況を改善するためRPAを導入したところ、在庫状況がタイムリーに把握できるようになり、納期の遅延などが減った結果、営業生産性や顧客満足度が向上しました。

発注先企業の情報を確認する照会業務を自動化

建設業界の企業様が照会業務をRPAで自動化した事例です。

発注先企業の情報紹介業務を自動化したフロー画像
自動化した業務

発注先企業の工事内容と許可番号が合っているか照合する業務

上記のような業務を「BizteX robop」で自動化した結果、年間1,200万円ほどのコスト削減に成功しました。

RPA導入前は、建設工事内容のデータ販売業者に高額なコストを掛けて依頼していたため、自動化によって依頼にかかる手続きやコミュニケーションコストも軽減されました。

▼BizteX robopでは、2週間無料でRPAの自動化体験ができます。

\2週間お試し利用ができます/

建設業界でRPA導入する流れ

建設業界でRPAを導入するのは、難しくありません。

下記のステップで進めていけば、スムーズかつ導入後も継続的に業務改善をすることができます。

建設業界でRPAを導入する手順
  • 自動化したい業務を選ぶ
  • 要件に沿ってRPAツールを選ぶ
  • 無料トライアルでテスト導入して効果を検証・確認する
  • RPAツールを本格導入する

まずは始めに、現在の業務で自動化できるものがあるか洗い出し、RPA導入による費用対効果が見合うのかを確認する必要があります。

とはいえ、どの業務が自動化に適しているのかを判断するのは難しいと思います。BizteXでは、タスクマイニングサービスを無料で行っており、業務自動化診断レポートの作成や業務自動化後の費用対効果の算出が可能です。

▼詳細については下記より資料をダウンロードください。 

\自社の自動化できる業務がわかる/

関連記事:RPAシナリオとは?初心者でも作成できる手順例やポイントを解説

建設業界でRPAの導入を成功させるポイント

RPAは建設業界でも有用ですが、導入が成功するかは使用するRPAによっても変わります。

RPAの導入を成功させるためのポイントとして、以下2つは必ず確認しておきましょう。

  • 非IT部門でも簡単に使えるか
  • 導入後にも手厚いサポート体制があるか

RPAを導入しても、有効に使えないと意味がありません。特に建設業界では高齢化や若手人材不足が顕著なので、これらの要点を抑えているかは非常に重要です。

非IT部門でも簡単に使えるか

ひとくちにRPAといっても、種類はさまざまあります。せっかくRPAを導入したのに一部の部門でしか使えず属人化してしまい、想定していた費用対効果が得られなかった例は多くあります。

全社的にRPAに対する知見がある企業は少ないので、相当複雑な自動化シナリオを組む予定がないのであれば、直感的に現場レベルで使えるRPAを選びましょう

導入後につまづかないサポート体制があるか

非IT部門でも扱えるわかりやすいRPAでも、運用していく中で必ず不明点やつまずくポイントは生まれます。そのため、導入後にも手厚いサポートをしてくれるベンダーなのかは必ずチェックしましょう。

また、RPAの運用コストにサポート費用が含まれているのかも確認してください。

関連記事:
なぜRPAは意味ない・役に立たないと言われるのか?
RPAの導入は失敗しやすい?失敗事例からみる成功のポイント

建設業界のDX推進はBizteX robopがおすすめ

BizteX robopサービス紹介画像

製品ページ>>デスクトップRPA「BizteX robop

BizteXでは、デスクトップ領域の業務を自動化することができる「BizteX robop」を提供しています。BizteX robopは、インストール型のソフトはもちろん「自社開発ツール」や「独自の管理画面」といったレガシーシステムにも対応し、プライベート環境への構築など高いセキュリティを維持した自動化が可能です。

非IT部門でも直感的に扱えるわかりやすいUIで、プログラミングの必要がなく、シンプルな操作で現場担当者が直接操作することが可能です。

また、サポート体制も万全で、専任の担当者と一緒に自動化ロボットを作ることが可能です。今なら2週間の無料トライアルも実施しています

▼2週間無料でRPAの自動化体験ができます。

\2週間お試し利用ができます/

建設業界でもRPAでDX化

建設業界では、人手不足や残業時間の多さなどさまざまな課題がありますが、RPAを使うことで解決の一助となるでしょう。

0から1を生み出すようなハードルの高いものではなく、まずは日々のルーティン業務を自動化するといった業務改善にRPAを活用することからDX化を進めていきましょう。

BizteXが展開するデスクトップ型RPA「BizteX robop」では、2週間お試しできる無料トライアルを実施中です。

\2週間お試し利用ができます/

【問い合わせ】建設業界でRPA導入をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください

BizteX株式会社では、デスクトップ型RPA「BizteX robop」、国内初のクラウドRPA「BizteX cobit」、SaaSとSaaSを繋ぐiPaaS「BizteX Connect」を開発・提供しています。

中小企業から大手企業まで豊富な導入実績があり、万全のサポート体制によりお客さま満足度が非常に高いのが自慢です。

業務効率化や業務の自動化、業務改善に関すること、クラウドサービスのことなど、ぜひお気軽に御社のお悩みをご相談ください。

些細なことでも構いません。ぜひお気軽に下記よりお問い合せください。

セミナーのご案内

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

DX hacker編集メンバーが不定期で更新します。
DX推進や業務自動化に役立つ最新情報やすぐに使えるノウハウまで、わかりやすくご紹介します。

目次