【建設・製造業界クラウドRPA|cobit導入事例】老舗企業のDX。250時間分の転記作業をRPAで自動化【株式会社カクイチ】

創業135年の老舗企業でありながら、業務フローをIoT化し、めざましいDXを実現した株式会社カクイチ。

今回は、2021年4月よりクラウドRPA「BizteX cobit」を活用している同社の管理部部長・佐藤琢自さん、管理部・黒田温子さん、そして奥田はと枝さんに、BizteX cobitの導入効果やサポート対応満足度についてお話を伺いました。

目次

株式会社カクイチ

【企業概要】

本部所在地:〒102-0084 東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル
本社所在地:〒380-0813 長野県長野市鶴賀緑町1415
設立:明治19年(1886年)
創業:昭和34年(1959年)
資本金:3億6000万円
社員数:240名
事業内容:ハウス事業、ホース事業 、 鉄鋼二次建材製品事業、ミネラルウォーター事業、ホテル事業、 アクアソリューション事業、太陽光発電事業、EVフォーク業、Maas事業

グループ構成:株式会社カクイチ、株式会社カクイチ製作所、カクイチ建材工業株式会社、カクイチアメリカINC.、パシフィックエコーINC.、 株式会社岩深水、株式会社シリカライム、 アンシェントホテル浅間 軽井沢、カクイチ研究所、株式会社アクアソリューション、SDGsファイナンス株式会社
グループ従業員:600名
グループ総売上:年間350億円

クラウドRPA「BizteX cobit」導入部署:管理部(主に太陽光パートナー事業にて活用)
クラウドRPA「BizteX cobit」導入開始時期:2021年4月~

社内DX推進で、働き方改革と生産性向上を促進

株式会社カクイチのはじまりは明治19年(1886年)。創業当時は 銅鉄金物商の「田中商店」としてスタートし、昭和34年(1959年)に株式会社カクイチを設立。現在はガレージやホースの製造販売をはじめ、環境・結構事業、ホテル事業、Maas事業などさまざまな領域で事業を展開しています。

また、老舗企業でありながら社内のDX化を推進。その勢いはすさまじく、これまでは紙で管理していたデータのペーパーレス化にはじまり、業務オペレーションの見直しや働き方改革の促進、さらに生産性向上に向け、新たなITツールの導入にも意欲的に取り組んでいます。

【老舗企業のDX】クラウドRPA「BizteX cobit」導入背景

▲株式会社カクイチ本部・管理部部長 佐藤琢自さん

―RPAの導入検討背景を教えてください。

佐藤琢自さん(以下、佐藤さん): 太陽光発電事業において、人間が対応し続けるには非効率的なデータ入力の業務がありまして、その単純業務を効率化させたいと考えたのがRPAの導入背景です。RPAの導入を考えはじめた当初は、デスクトップ型を検討していて、実際にトライアル導入も実施しました。

―デスクトップ型をトライアルした上で、本格導入に至らなかった経緯を教えていただけますか?

デスクトップ型はロボット作成や修正時に専門知識が必要で、 メンテナンスがおこないにくいために安定稼働させるのが難しく、その点が本格導入に至らなかった要因となりました。

プログラミング知識を備えた一部の人間しかロボットの作成や修正ができない場合、属人化してしまうだけでなく他業務への横展開もおこなえないと判断したんです。

▲株式会社カクイチ本部・管理部 黒田温子さん

―デスクトップ型は専門知識が必要になる場面も多く、ITシステム部門でなければ扱えないこともありますよね。

黒田温子さん(以下、黒田さん) そうなんです。扱いが非常に難しかったですね。プログラミングに関する言葉を知らなければ書けなかったりして、ロボット作成作業のほとんどをベンダーの方にお願いしなければならない状態でした。開発期間も長く、いざ使おうとしても思うように動かないトラブルに見舞われたり…。ヘルプデスクにメールで問い合わせて問題の箇所を教えていただいても、複雑すぎて全くわからないなんてこともありましたね。

―クラウドRPA「BizteX cobit」はどのような経緯でお知りになられたんですか?

佐藤さん:弊社の執行役員で、ITシステム部長の鈴木からBizteXさんのクラウド型のRPA「BizteX cobit」を教えてもらいました。当初は、デスクトップ型との明確な違いを理解していたわけではなかったのですが、「ひとつのご縁だから頼ってみよう」ということで、BizteX cobitの導入検討に至りました。

▲株式会社カクイチ本部・管理部 奥田はと枝さん

―BizteX cobitによる業務自動化に懸念点はありましたか?

奥田はと枝さん(以下、奥田さん): 先ほど佐藤がお話したように、RPA導入を一度失敗しているので、やはり懸念はありました。 ロボットが動かなくなったときに、また何度もメールで問い合わせをして、解決しないままそこで工数が割かれていくのかな…と、不安は大きかったですね。

佐藤さん:そうですね。その点は大きな懸念となっていました。ですが、初めてBizteX cobitの管理画面を見たさい、シンプルなUIであることから素人目にもとても扱いやすそうな感覚を覚えました。また、クラウド型であるため端末依存することがないと知り、属人化の防止も期待できそうだなと感じましたね。

―BizteX cobitでのロボット作成は簡単におこなえましたか?

黒田さん 思っていた以上に簡単でしたね。BizteX cobitは、管理画面内にヘルプコンテンツが用意されていて、自動化させたい業務内容に応じたロボットの作成方法が掲載されています。動画とテキストで丁寧に説明されていて、そちらを確認しながらロボット作成をすすめられますし、自動化アイデアのキャッチアップもできます。自分でロボット作成をおこなえるので後から手を加えることもできますし、活用の幅も広がるように感じます。

奥田さん:手始めに簡単な転記作業ロボットを作成しようとしたさいに、サポート担当の方に「そちらの業務の自動化は、ヘルプコンテンツの6番の事例を参考にしてみるといいですよ」と教えていただきました。掲載されている事例が私たちが求めているものそのものでしたので、そちらの動画を見ながら簡単にロボットを作成できたのを覚えています。

―ヘルプコンテンツページがお役に立てているのは非常にうれしいです。

黒田さん:とてもわかりやすかったですね。いま社内にはBizteX cobitを活用したタスクがあり、はじめてロボットを作成する社員には、そちらのヘルプコンテンツを参考にしてもらっています。

―ありがとうございます。RPA導入のさいに、業務フローの変更はおこなわれましたか?

業務フロー自体を大きく変更するなどはしていないです。 RPA導入に向けておこなったのは、紙書類のデータ化です。ロボットが扱いやすいようにGoogleスプレッドシート内のフォーマットの一部変更作業はおこないましたね。

クラウド型RPA「BizteX cobit」の導入メリットとは

クラウドRPA「BizteX cobit」サポート対応満足度

―ヘルプコンテンツと合わせて、BizteX cobitには無料でご利用いただけるヘルプデスクを用意しています。こちらの対応満足度はいかがでしょう?

黒田さん: BizteX cobitのサポートは無償であるにもかかわらず、非常に満足度が高いです。

ロボット作成にあたって、その前段階にあたるデータ整理作業があったのですが、担当の方に適切な関数をレクチャーいただいたこともありました。「その作業をおこなう場合は、この関数がいいですよ」と、業務フローの次の展開を見越した仕組みづくりを一緒におこなってくださいました。

佐藤さん:BizteXさんの対応には、非常に安心感がありますね。問い合わせ時にメールではなくslackでやりとりができる点も弊社との相性がよく非常にありがたいです。

slack上に対応記録が文字データとして残るため、問い合わせた内容に関する回答をチームの全員が把握できています。同じような事象で悩んだ時にも振り返って何が問題なのかを確認することもできますし、この対応はうれしいですね。

奥田さん:そうですね。slackで情報共有いただけるのはとてもやりやすいです。不明点が出たときに、 気軽に相談できる相手がいるという点でも心強いです。

クラウドRPAだからリモートワークにも最適

―その他に、BizteX cobitのどのような点にメリットを感じていただけていますか?

奥田さん:リモートワークが多いコロナ禍において、クラウドRPAの端末に依存しないという点は、非常に大きな利点であると感じます。Web上で動かせる点に加えて、同時に複数台を稼働させられる点も効率的ですね。弊社では4台の同時稼働を実現しています。

佐藤さん:今回初めてクラウド型のRPAを使いましたが、デスクトップ型より断然よいと感じました。今までは一台のパソコンをRPAが独占しており、出勤しなければロボットの稼働状況が分からない状態でした。金曜日、退社する前にロボットを見て、でも月曜の朝には止まっているというような。それがクラウド型であれば自宅に居ながら稼働状況が分かりますから、奥田の話す通りリモートワークでも何の問題もありません。

クラウドRPA「BizteX cobit」活用事例

―BizteX cobitの活用方法を教えてください。

黒田さん:弊社ではBizteX cobitを太陽光申請業務に活用しています。

比較的シンプルなロボットを作成していて、ExcelやGoogleスプレッドシートに入力されている情報を、電子申請サイトに登録する業務を自動化しています。

BizteX cobitの自動化フロー画像

クラウドRPA「BizteX cobit」の導入効果

―BizteX cobitを導入したことによる効果を教えていただけますでしょうか。

奥田さん:現在RPAを活用して、3000件/月ほどの転記作業を自動化しています。ロボットに任せることで作業量の削減はもちろんですが、心理的負担も軽くなりました。やらなければならない作業が、ロボットによって完了しているというのは安心感がありますね。

佐藤さん:3000件のデータを転記させる場合、手作業で対応すると一件あたりの作業時間は5分ほどかかります。3000件×5分で、250時間ぶん。これは、従業員1名の1ヵ月あたりの労働時間を上回ります。その作業をすべてロボットに任せられるわけですから、導入効果は非常に高いです。

やはり従業員には、単純作業で一日を終えるのではなく創造性を発揮できる仕事に時間を割いてほしいと考えています。

弊社は多様な事業を展開しており、「やろう。だれもやらないことを。」というスローガンを掲げています。だからこそ、単純作業にエネルギーを費やすのではなく、創造性のあるものに費やしていきたい。その点においても、BizteX cobitが仲間入りしたことは大きな戦力になると感じています。

ロボットは定型業務を、人は創造性を発揮し楽しみながら仕事に取り組める。導入効果として一番大きいのは、そこかもしれないですね。

今後の課題とBizteXに期待すること

―ありがとうございます。では最後に、今後の課題とBizteXに期待することをお聞かせください。

佐藤さん:長年、FAXで送られてきた紙をデジタルに転記する作業を業務の一部としておこなってきました。まだその作業をおこなっている部署もありますし、関連会社もあります。今後の課題はグループ全体への横展開です。今回の導入でBizteXさんには本当に手取り足取り教えていただきましたが、今後も変わらないサポートを期待しています。

【導入事例】>>【広告業界クラウドRPA|cobit導入事例】作業コスト200時間削減!競合調査・レポート作成・予算捗管理業務を自動化【株式会社電通ダイレクト】

【お問い合わせ】業務効率化のお悩みは、BizteXにご相談ください

BizteXでは、国内初のクラウドRPA「BizteX cobit」、安心安全の国産iPaaS「BizteX Connect」を開発・提供しています。

中小企業さまから大手企業さままで豊富な導入実績があり、万全のサポート体制によりお客さま満足度が非常に高いのが自慢です。

業務効率化や業務の自動化、業務改善に関すること、クラウドサービス(RPAやiPaaS、AI-OCR、チャットボット、受発注システム)のことなど、ぜひお気軽に御社のお悩みをご相談ください。

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