【広告業界クラウドRPA|cobit導入事例】組織を横断した業務改善プロジェクト

クラウドRPA導入事例_サイバーエージェント

インターネット広告事業本部にて、各部門で個人がそれぞれ行っているタスクの業務改善にクラウドRPAを活用する株式会社サイバーエージェントは、インターネットを基軸にインターネット広告事業、メディア事業、ゲーム事業などを展開。

インターネット広告事業においては、インターネット広告市場の成長率を上回るスピードで成長しており、インターネット広告のリーディングカンパニーとして市場を牽引している。

目次

株式会社サイバーエージェント

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【企業情報】

インターネット広告事業のほか、AbemaTVなどのメディア事業、ゲーム事業、投資育成事業を展開する。マッチングサービスやe-スポーツ関連事業など、新たな事業を次々と生み出し挑戦し続ける。

  • 設立:1998年3月
  • 従業員数:4,416名(2018年9月末時点)
  • 事業内容:メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業

【BizteX cobit 導入開始】2018年9月

大きな組織でもスムーズな導入が可能な「クラウドRPA」

―サイバーエージェント様で、RPAを導入することになった背景を教えてください

2017年頃からRPAがブームになり始め、着目していました。日本の労働人口が減少する時代を迎え、新しい労働力の確保という観点から、それを補うためにテクノロジーをどのように活用するかを検討する中で、RPAにはとても大きな興味を抱いていました。

RPAにはサーバ型とデスクトップ型のものと、大きく分けて2タイプあると思いますが、今回の導入の目的では大きな組織のすべての人に気軽に利用してもらいたいため、フロントのメンバーにも使いやすく、かつ実行環境がクラウドにあるRPAを選びました。それが「BizteX cobit」です。

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社内のビジネスアナリストのような立場で業務改善、経営課題解決に取り組む喜屋武さん。日々、最新情報のキャッチアップ・研究は欠かさない。

ライセンスがなく、ユーザー数制限もないところに魅力を感じた

―数ある製品の中からクラウドRPA「BizteX cobit」を選んだ決め手は?

数ある製品を検討した中から「BizteX cobit」を選んだ理由は3点あります。1点目は料金設定。1ライセンスごとに販売しているRPAが多い中、「BizteX cobit」はそもそもライセンスという概念がなく、ユーザー制限もない。私たちのような大きな組織に導入する場合、ライセンスの管理コストもそれなりに膨らみます。そこを気にしなくてもよいという点は魅力的です。

2点目は組織ごとに切り分けて導入できる点です。どこでどのように動いているのかが管理しやすいところに魅力を感じました。そして最後は、何といってもロボット作成が簡単だということ。これなら現場がポジティブに、スムーズに導入することができるだろうと判断しました。

―RPA導入にあたって、最初の取り組みを教えてください

まずはトライアル期間中に、マネージャー層に触って体験してもらいました。ロボットと聞くと取っつきにくいイメージもあるかと思いますが、当社の場合、とてもポジティブに捉えてもらえましたね。「面白い!」「直感的に触りやすい」という声が多かったです。

導入という観点では初期段階ですので、「BizteX cobit」を使いこなしている人はまだまだ少ないのですが、日々の業務に忙しいメンバーをサポートし、導入の推進力をアップさせていくのが私の役目。今その戦略を練っているところです。

BizteX cobit導入勉強会を積極的に開催。目的を明確化し、社内の啓蒙活動に注力

―その他、導入にあたって工夫されていることはありますか?

最初にBizteXさんにも協力いただき、勉強会を実施しました。新しく導入する際はまずどれだけ認知させられるかが重要です。認知の母数を増やさないとRPAは浸透していきませんから。そこで勉強会では、私から「RPAとは何か」を解説し、そのうえでトライアル会としてBizteXさんのカスタマーサポートによるサンプルロボを作成体験する時間を設けていただきました。関東・関西拠点(リモート参加)合わせて約100名ほどの参加でした。

一方、この勉強会に参加できなかったメンバーに対しては、私からサンプルロボの作成指導・勉強会を実施しました。一度に全員を集めることは難しいので、都合のよい時間を個別に調整して実施したので回数は覚えていないくらい。おかげでマニュアルを見なくても作成できるくらい上手くなりましたね(笑)。

勉強会後にはアンケートをとって、今後どのような情報がほしいかをヒアリングしました。その中で多かった声は「もっといろんな機能が知りたい」「もっとサンプルロボをつくりたい」というものでしたので、今、BizteXさんにはサンプルロボ集をつくれないかと相談しているところです。

―今後、RPA導入を検討されている企業様にアドバイスはありますか?

何よりも重要なのが社内の啓蒙活動だと思います。目的はロボットを導入することではなくて、その先にある業務効率化。RPAはそのための打ち手の一つであるという、“導入することの本質”をしっかりとメンバーに伝えていくことで、RPAの推進が図れるのではないかと考えています。

私も啓蒙活動として「RPAとは」からはじまり、「今の世の中での使われ方」「世の中と対比した時の当社の状況」「目指す未来」を伝え、「だからやりましょう」と、RPAを利用することの意味をしっかりと伝えるようにしています。

―サイバーエージェント様ではどのような業務でクラウドRPA「BizteX cobit」を活用していますか?

具体的な活用法や実績は、これからというのが正直なところ。社内のさまざまなルール、ガバナンスと調整しながら検討している段階です。ただ目指しているのは“みんなが使える状態”にすることです。そうなれば企業競争力もさらに高まっていくと考えています。

パートナーとしてのシナジー効果に期待。優れたUIを武器に成長を期待

―「BizteX cobit」への要望や期待があれば教えてください。

現状、すべての機能を使いきれていないので明確な要望はありませんが、強いて言うなら処理速度の向上でしょうか。あとクラウド型なので実際に動いているかこちらでは確認できない。それが可視化されるとデバッグの際にとても有効だと思っています。さらにいうならば編集時の時間短縮ですね。それが叶うとユーザーのストレスがより軽減されると思います。

―今後、RPAに限らず、どのようなテクノロジーが注目されるとお考えですか?

個人的にはAIに注目しています。でもそれを企業がしっかりと時代の流れも含め見極めて、正しく導入することが肝要だと感じています。AIによって経営課題を解決するためには、人も組織も変わっていかなければならないと思います。これから数年は、一気に様々なものが変化していくかと思いますので非常に楽しみです。

―日々進化する、クラウドRPA「BizteX cobit」ならびにBizteXに期待することは?

BizteXさんとはクライアントとベンダーという立場ではありますが、重要なのは目的に対して一緒に走っていけるかどうか。「ライセンスだけお渡しするのであとはやってください」というのではなく、そこでシナジー効果が生み出せない相手ではあまり魅力を感じることができません。その点、BizteXさんはしっかりと向き合ってくださるので助かっています。

プロダクトとしては、非常に進化の早い業界ですので、その中でどうやって勝ち残っていくのかが課題でしょうか。クラウド型という利点も大きいですが、私が思うに「BizteX cobit」の最大の競争優位性はUIにあると考えています。そういったアピールも大切ではないかと思います。今後のアップデートも楽しみにしています。

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「今後もユーザーが増えていくであろうBizteX cobit、サービス力向上に期待しています」と喜屋武さん

〈取材後記〉

「重要なのはRPAを導入することではなく、その先にある業務改善や経営課題の解決、より働きやすい環境づくりである」という喜屋武さんの本質をついた言葉に納得。社内啓蒙活動の大変さ、大切さ、そしてその伝え方などは、これから導入を推進していく企業様にとって、とても参考になるものではないでしょうか。

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