kintone(キントーン)は、ノーコードでアプリを作成できる柔軟な業務管理プラットフォームとして多くの企業に利用されています。しかし、標準機能だけでは対応しきれない業務も多く、他システムとのデータ連携や自動化を実現するためには「API連携」や「外部連携」の活用が欠かせません。
とくに、経理・人事・営業・情報システムなど部門ごとの業務フローを効率化するうえで、kintone APIを用いた外部サービスとの連携は大きな効果を発揮します。
本記事では、kintone API連携の基本とユースケース一覧、外部連携の方法比較、「BizteX Connect」を使った具体事例、さらに包括的に業務改善を実現できる「インテリジェント フロー」までをわかりやすく解説します。
- kintone APIの基本とできること
- kintone API連携で可能なユースケース一覧
- kintone外部連携の代表的な方法(API/iPaaS/RPA)
- BizteX Connectを活用した具体的なkintone連携事例
- インテリジェント フローで包括的な業務改善を実現する方法
kintone APIとは?基本とできること

kintone APIとは、kintoneに蓄積されたデータを外部のシステムやアプリケーションと連携させるための仕組みです。
具体的には「データの取得・登録・更新・削除」といった操作をプログラムから直接実行できるため、CSVファイルでの手動インポートや二重入力を行う必要がなくなります。また、案件管理や勤怠管理、経費精算などの業務アプリを外部ツールとつなげることで、入力作業の効率化やリアルタイムでの情報共有が可能になります。
これにより、kintoneは単なる業務アプリ作成ツールにとどまらず、企業全体のシステム基盤として活用できる存在へと進化します。
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kintone API連携で可能なユースケース一覧
kintone APIを活用すれば、さまざまな外部システムとのデータ連携を自動化でき、業務効率を大幅に高められます。
代表的なユースケースは次の4つに整理できます。
会計ソフトや勤怠管理システムと連携することで、二重入力を削減し、入力精度を向上できます。手作業によるデータ転記の負担が軽減され、作業時間の短縮にもつながります。
SlackやTeamsなどのコミュニケーションツールと連携すれば、申請状況や承認依頼を自動通知可能です。メール確認に依存せず、意思決定をスピーディに進められます。
Google SheetsやBIツールとAPI連携することで、リアルタイムにデータを可視化できます。最新の情報に基づいたレポートを自動生成できるため、経営判断の質も高まります。
SFAやMAツール、AI-OCRなどと組み合わせることで、営業支援やマーケティング活動を強化できます。システムを跨いだ業務プロセスを一貫して管理できるようになります。
これらを組み合わせることで、現場の入力作業から経営レベルのデータ分析まで、幅広い業務を効率化できる点がkintone APIの大きな強みです。
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kintone 外部連携の方法を比較
kintoneを外部サービスと連携する方法はいくつか存在します。代表的なのは「APIを直接利用」「iPaaSを活用」「RPAで画面操作を自動化」の3種類です。
それぞれの特徴や適性を整理すると、次の通りです。
APIを直接利用する方法(エンジニア向け)
kintoneのREST APIを直接呼び出す方法は、最も柔軟にシステムを連携できる手段です。データの取得・登録・更新・削除を自由にプログラム化でき、自社の要件に最適化した高度な連携を実現できます。
ただし、開発スキルを持つエンジニアが必要であり、メンテナンスや仕様変更時の負荷も大きいため、導入体制を前提に検討する必要があります。
iPaaS(BizteX Connect)でノーコード連携
エンジニアリソースを確保しにくい企業にはiPaaSの活用が有効です。
BizteX Connectであれば、数百種類のクラウドサービスやSaaSとノーコードで連携でき、kintoneとのデータ同期や外部システムとの接続を容易に構築できます。現場部門でも扱いやすいため、迅速な自動化を進めたい企業に適しています。
RPA(BizteX robop)でGUI操作を自動化
APIが公開されていないシステムやレガシー環境との連携にはRPAが有効です。
BizteX robopのようなデスクトップ型RPAを使えば、人が行っていた画面操作や入力作業を自動化できます。APIでは対応できない業務まで効率化できるため、バックオフィスの定型処理削減に効果を発揮します。
それぞれの強みと使い分け
方法 | 特徴 | 強み | 注意点 |
---|---|---|---|
API直利用 | kintone REST APIを直接コーディング | 高度なカスタマイズが可能 | エンジニアスキル必須、保守コスト大 |
iPaaS | ノーコードでサービス間を接続 | 数百種類のSaaS連携に対応、迅速導入 | 複雑な処理は追加設計が必要 |
RPA | GUI操作を自動化 | API未対応のレガシーシステムに有効 | 処理環境変更に影響を受けやすい |
このように、kintone外部連携の手法はそれぞれ強みが異なります。自社のシステム環境や人材リソース、改善したい業務内容に応じて最適な方法を選び分けることが重要です。
BizteX Connectを活用した実際のkintone連携事例

「BizteX Connect」は、ノーコードでさまざまなSaaSやクラウドサービスをkintoneとつなげられるiPaaSです。単なるAPI接続にとどまらず、複数サービスを組み合わせた実運用フローを簡単に構築できる点が強みです。
ここでは、役立つ具体的な3つの事例を紹介します。
MiiTel・kintone・Slackの連携で営業対応業務を効率化

営業現場では、通話内容や顧客対応履歴を正確かつ迅速に記録することが重要です。この連携では、MiiTelで取得した通話データを自動でkintoneに格納し、同時にSlackに通知する仕組みを構築します。
営業担当者は手動で入力する負担から解放され、最新情報を即座にチームへ共有可能になります。その結果、対応スピードの向上と案件管理の精度アップにつながります。
kintone・Zoom・Googleカレンダーの連携で商談調整業務を効率化

インサイドセールスでは、商談の日程調整やオンライン会議URLの共有に多くの工数が発生します。この連携フローでは、kintoneに登録された商談予定を自動的にGoogleカレンダーへ反映し、同時にZoomの会議URLを生成して登録します。
営業担当者は都度メールで会議URLを作成・送付する必要がなくなり、顧客は最新の商談スケジュールとアクセスリンクを即座に確認可能です。結果として、日程調整や会議準備の手間が削減され、インサイドセールスはより多くの顧客接点や商談機会の創出に時間を割けるようになります。
kintone・Google Sheets・RPA・HubSpotの連携でマーケティング業務を効率化

マーケティング活動では、顧客データの分析やキャンペーン管理に多くの時間が費やされます。この連携では、kintoneに蓄積された顧客データをGoogle Sheetsに自動出力し、RPAで整形した後にHubSpotへ登録するフローを構築します。
これにより、手作業でのデータ加工や転記が不要となり、即座にマーケティング施策に活用可能です。結果として、データ品質の向上と迅速な施策実行が両立し、マーケティング部門の生産性が大幅に改善します。
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さらに包括的な業務改善|インテリジェント フロー

RPAやiPaaSを活用すれば、kintoneを中心に多様な業務を効率化できますが、実際には「どの業務から連携すべきか」「運用後の改善をどう進めるか」といった課題が残りがちです。そこで有効なのが、BizteXが提供するIPOサービス 「インテリジェント フロー」です。
インテリジェント フローでは、API連携やRPA活用を含む業務プロセス全体の設計から運用・保守・改善までを専門チームが代行します。導入前にはAIを用いた「インテリジェント マイニング」で業務分析を行い、改善ポイントを可視化。さらに導入後は「インテリジェント HUB」で効果測定や費用対効果を自動で提示し、継続的な最適化を実現します。
無料プラン(※)でkintoneと外部サービスの連携から始められるため、無理なく包括的な業務改善へと拡張可能です。
※オンプレミスやAI-OCRを活用した連携は、有料プラン(5万円/月~)への契約が必要になります。
▼より詳しく知りたい方は下記記事をチェック
導入を成功させるためのステップ
kintone APIや外部連携の導入は、自社で運用するのか、外部に代行を依頼するのかによって進め方が異なります。
ここでは「BizteX Connect」を自社で活用する場合 と「インテリジェント フロー」に代行を依頼する場合 の2つのステップを整理します。
BizteX Connectを自社運用する場合
日々の手作業や二重入力など、改善したい業務を整理します。
会計ソフトや勤怠管理、Google Workspaceなど、優先度の高いシステムを特定します。
成果が得られたら有料プランへ移行し、連携範囲を段階的に広げていきます。
インテリジェント フローに代行を依頼する場合
自社で改善したい業務課題をBizteXに伝えます。詳細な要件整理は不要です。
BizteXの専任チームが、RPAやiPaaS、AIなどを組み合わせて最適なプロセスを構築し、運用・保守まで担います。
導入後は「インテリジェント HUB」で効果を可視化し、継続的に改善を提案・実行します。さらに、無料プランであればBizteX Connectを用いた1フローを無期限で構築・運用依頼できるため、コストをかけずに自動化効果を体感できます。
このように、自社でツールを操作して検証するならBizteX Connect、設計から改善まで外部に任せたいならインテリジェント フローと使い分けることで、自社のリソースや目的に応じた最適な業務効率化が実現できます。
FAQ|kintone API連携・外部連携に関するよくある質問
- kintone APIを利用するにはプログラミング知識が必要ですか?
-
REST APIを直接利用する場合はJavaScriptやPythonなどの開発スキルが必要です。
ただし、BizteX Connectを使えばノーコードでAPI連携を構築できるため、非エンジニアでも運用可能です。
- kintoneと外部サービスの連携は無料で始められますか?
-
BizteX Connectには1週間の無料トライアルがあり、小規模なPoCで効果を確認できます。
また、インテリジェント フローなら無料プランで1フローを無期限で代行依頼できるため、継続的に自動化を体感できます。
- どのようなサービスと連携できますか?
-
SlackやGoogle Workspace、Salesforce、HubSpotなど主要なクラウドサービスとの連携はもちろん、AI-OCRやオンプレミス環境とも有料プランで接続可能です。
- BizteX Connectとインテリジェント フローの違いは何ですか?
-
BizteX Connectは自社でノーコード運用するiPaaSツールです。
一方、インテリジェント フローはBizteXが代行し、業務分析から設計・運用・改善まで担うサービスです。自社で手を動かすか、外部に任せるかが大きな違いです。
- 効果が出るまでどれくらいかかりますか?
-
単純なAPI連携であれば、数日〜数週間で効果を実感できます。
インテリジェント フローを利用する場合は、無料プランでも即日〜数日でフローが構築され、早期に成果を確認できます。
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まとめ|kintone API連携で外部サービスとつなげ、業務全体を効率化
kintoneは単体でも柔軟な業務管理が可能ですが、API連携を活用することで外部サービスとのデータ同期や自動化を実現し、業務効率化の効果を最大化できます。
自社にエンジニアリソースがある場合はAPI直利用で高度なカスタマイズも可能ですが、ノーコードでスピーディに導入するならBizteX Connectが有効です。
さらに、設計から運用・改善まで外部に任せたい場合は、「インテリジェント フロー」を活用すれば包括的に業務改善を進められます。まずは小規模な連携から効果を確かめ、徐々に範囲を拡張していくことで、kintoneを中心にした全社的な効率化を実現できるでしょう。
▼「インテリジェント フロー」に関するご相談は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
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