社内連絡や承認通知など、ビジネスチャットとして高い普及率を誇るLINE WORKS。しかし、便利な一方で「他システムとの連携がうまくいかない」「通知の運用が煩雑」と感じている企業も少なくありません。
本記事では、LINE WORKSのAPIを活用した業務の自動化・効率化方法をわかりやすく解説します。ノーコードツールを使った連携手法から、実際の業務で効果を発揮している具体例、さらには部門横断の最適化を実現する次世代ソリューション「インテリジェント フロー」まで、LINE WORKSを起点に業務改善を加速させる方法を紹介します。
「LINE WORKSをもっと業務に活かしたい」と考える情シス・総務・人事のご担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
LINE WORKSのAPI連携で実現できること

LINE WORKSは、非IT部門を含む全社的なコミュニケーション基盤として導入されやすく、多くの企業で業務連絡や申請承認、タスク共有などに活用されています。しかしその一方で、「他の業務システムと連携できていない」「通知の二重運用で手間がかかる」といった課題を抱えるケースも少なくありません。
特に、メールやExcelベースの情報共有からLINE WORKSへ移行した企業では、ツール間の“つなぎ込み”が未対応のまま属人化していることもあり、情報の分散や確認漏れが原因で業務トラブルにつながるリスクが高まっています。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、LINE WORKSのAPIを活用した外部サービスとの自動連携です。たとえば、勤怠システムからの打刻忘れリマインドを自動で通知したり、Googleスプレッドシートの更新内容をLINE WORKSで即時共有したりといった運用が可能になります。
LINE WORKS API連携の方法は?主な手段と違い
LINE WORKSと外部システムを連携させる方法はいくつか存在します。自社で一から開発する方法もあれば、専門ツールを使って手軽に構築する方法もあります。ここでは、それぞれのアプローチの特徴と向き・不向きを整理してみましょう。
※なお、BizteXではiPaaS単体ツールとして「BizteX Connect」を提供していますが、業務フロー設計〜運用・改善までを代行するサービスパッケージとしては「インテリジェント フロー」を展開しています。ツール提供か運用代行か、目的に応じて選択できます。
スクラッチ開発による連携
LINE WORKSは、公式でAPIドキュメントを公開しており、技術的に自社開発での連携も可能です。ただし、実際にはエンジニアのリソース確保や保守コストが課題となり、現場ではなかなか進まないという声も多くあります。
また、API仕様のアップデートや他システムとの整合性など、継続的な対応が求められるため、初期構築以外の負担も無視できません。
iPaaSによるノーコード連携
ノーコードでAPI連携を実現できる手段として注目されているのが「iPaaS(Integration Platform as a Service)」です。
たとえば「BizteX Connect」のようなiPaaSを活用すれば、LINE WORKSと他のクラウドツールをドラッグ&ドロップ操作で連携でき、特別なプログラミングスキルは不要です。SlackやGoogle Workspace、kintoneなどとの連携も簡単に実現できます。

現場主導での業務改善が求められる昨今、こうしたツールの導入は柔軟な連携設計と属人化の防止に大きく寄与します。
LINE WORKSと他ツールのAPI連携事例
LINE WORKSは単体でも便利なコミュニケーションツールですが、他のクラウドサービスと連携することで、通知の自動化、情報管理の一元化、作業工数の削減など、業務効率を大きく高めることができます。
ここでは特に、人事・情シス・総務などの管理部門でよく発生する定型業務を効率化するためのAPI連携事例を3つご紹介します。
新入社員の情報登録業務を自動化|Google スプレッドシート × LINE WORKS

Googleスプレッドシートに新入社員の情報を入力するだけで、LINE WORKSのアカウントが自動で作成・登録される連携例です。従来、情シスや総務部門では、入社者一人ひとりについてLINE WORKS管理画面での設定作業が必要でしたが、この工程を自動化することで、担当者の負担を大幅に軽減できます。
また、組織変更や人事異動にも対応できる拡張性があり、異動先の部署名をスプレッドシートに反映させるだけで、LINE WORKS上の組織構成も自動で更新されます。年度替わりや中途採用が頻繁に発生する企業にとって、特に効果を発揮します。
メール添付ファイルの転送を自動化|Gmail × LINE WORKS

Gmailで受信したメールの添付ファイルを、自動でLINE WORKSに転送する連携例です。たとえば、営業や管理部門がGmailで見積書や申請書を受信した際、ファイルをダウンロードして別ツールに転送する手間が発生しますが、この作業をLINE WORKSとの連携で省略できます。
社内の主要な情報共有ツールをLINE WORKSに統一している企業にとっては、「メール確認に戻る」無駄をなくし、情報の取りこぼし防止にもつながる実用的な自動化です。
会話ログの記録を自動化|LINE WORKS × kintone

LINE WORKSでの会話内容を、トークbot経由でkintoneのアプリコメントに自動転記する連携例です。社内チャットで交わされた案件の議論や作業指示などを、あとからkintoneに手入力で記録しているケースでは、作業の二重化や記録漏れが問題になります。
この自動化により、チャット内容が即座にkintoneへ反映されるため、議事録や進捗の可視化を一貫した形で管理できます。プロジェクト管理やナレッジ共有において、転記の手間と属人化を解消する手段として有効です。
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LINE WORKSのAPI連携でよくある課題とその解決法
便利なはずのAPI連携も、実際の現場では「思ったより活用が進まない」「通知が逆に多すぎる」といった声が出ることも。こうしたよくある課題にどう向き合えばよいのでしょうか。運用設計とサポート体制の観点からポイントを解説します。
ノーコードでも柔軟に運用できる設計が重要
API連携ツールを選定する際に重要なのは、「柔軟性」です。
たとえば、通知条件を細かく設定できないツールでは、逆に通知過多となり、業務の妨げになるケースもあります。iPaaSであれば、条件分岐やフィルター処理をGUIで設定できるため、自社の業務フローに合わせた細やかな運用が可能です。
定着には運用サポート・改善提案が不可欠
LINE WORKSとの連携はあくまで入口にすぎません。API接続の設計・構築後、実際に社内で運用・改善を続けるためには、データ活用や改善提案を含めた支援体制が不可欠です。
このような運用課題を乗り越えるには、ツールの導入支援だけでなく、運用の定着化と継続的なプロセス改善まで担えるパートナーを選ぶことが大切です。
部門横断の最適化を実現する「インテリジェント フロー」
BizteXが提供する「インテリジェント フロー」は、LINE WORKS連携を含む業務プロセス全体を最適化するIPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)ソリューションです。

単なるAPI連携にとどまらず、以下のような特徴を持ちます。
- 業務設計〜運用・保守まで一括代行:現場に負担をかけず、30,000件の自動化実績に基づくフローを構築
- AI+人の分析による業務可視化(インテリジェント マイニング):属人化を排除し、改善ポイントを自動提案
- 継続的な効果測定と改善(インテリジェント HUB):単発で終わらない運用改善サイクルを自動化
LINE WORKSの通知活用だけでなく、社内のSFA、会計、人事システムとの統合管理も可能です。業務部門や情報システム部門の手が足りない企業でも、まるごと代行で本質的な業務変革を実現します。
>>インテリジェント フローの仕組みと導入効果
>>インテリジェント フローによる業務改善効果のポイント
インテリジェント フローの中核:IPOという考え方

インテリジェント フローの根幹にあるのは、BizteXが提唱する「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」という概念です。これは、AIと人間の力を組み合わせて業務プロセス全体を再設計・最適化する枠組みで、従来のツール単体導入では実現できなかったプロセス全体の自動化・改善を可能にします。
IPOは以下の3つの要素で構成されています。
- プロセス・インテリジェンス(業務の可視化と改善ポイントの発見)
- ヒューマン・イン・ザ・ループ(AIと人の最適な役割分担)
- クロスプラットフォーム統合(複数システムの横断連携)
▼それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。
>>プロセスインテリジェンスとは?
>>ヒューマンインザループとは?
>>クロスプラットフォーム統合とは?
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LINE WORKSのAPI連携に関するよくある質問
- LINE WORKSのAPI連携にはエンジニアが必要ですか?
-
いいえ。通常はプログラミングスキルが必要ですが、iPaaSを使えばノーコードで連携が可能です。さらに、インテリジェント フローでは操作すら不要で、LINE WORKSを含む業務プロセス全体の自動化を実現できます。
- どんな業務と連携できますか?
-
勤怠管理、承認フロー、SFA、Googleスプレッドシートなど、通知や更新の自動化が可能です。
- API連携の効果は?
-
通知漏れや手戻りが減り、月数十時間の作業時間削減が見込まれるケースもあります。
- 他のSaaSとの連携もまとめてできますか?
-
はい。LINE WORKSを含めたSaaS横断で業務プロセスを再設計・統合できます。
- LINE WORKSと他ツールを連携しても情報漏洩のリスクはありませんか?
-
BizteX Connectやインテリジェント フローでは、認証トークンやIP制限などを設け、安全性を確保した連携設計が可能です。
LINE WORKS連携を入口に、業務プロセス全体の最適化を
LINE WORKSのAPI連携は、通知の自動化やフロー改善の第一歩です。しかし、真の業務改善を実現するためには、単体ツールでの連携にとどまらず、部門横断のプロセス設計と継続的な改善が不可欠です。
BizteXが提供する「インテリジェント フロー」なら、LINE WORKS連携はもちろん、業務プロセス全体を最適化する仕組みを“まるごと”構築できます。現場のリソースが足りない企業でも、業務を止めることなくDXを推進可能です。
▼こんな課題を感じている企業におすすめです
- LINE WORKSは導入したが、通知の運用が属人化している
- 勤怠・承認・SFAなどの更新内容が現場に伝わらず、二重確認が発生している
- iPaaSを導入しても社内で運用が回らなかった
- 各部門がバラバラにツールを運用しており、業務の全体像が見えない
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