Garoon(ガルーン)は多くの企業で利用されているグループウェアですが、単体利用ではスケジュール管理やワークフロー承認などの範囲に限られてしまいます。そこで有効なのがGaroonをAPIで外部システムと連携する方法です。
APIを活用すれば、kintoneやSalesforce、Googleカレンダーなど外部サービスとGaroonをつなぎ、データの二重入力や通知漏れを解消できます。
本記事では、Garoon APIの基本から代表的な連携例、導入方法、さらに「BizteX Connect」や「インテリジェント フロー」を用いた効率的な連携方法まで解説します。
- Garoon APIの基本仕様とできること
- Garoon API連携の代表的な活用例
- Garoon連携で得られる3つのメリット
- 自社開発/BizteX Connect/インテリジェント フローの違い
- Garoon API連携に関するよくある質問と回答
Garoon APIとは?できることと基本仕様

Garoon APIとは、サイボウズが提供するGaroonと外部システムを接続するための仕組みです。Garoonにはスケジュール管理やワークフロー承認、掲示板、メッセージなど多様な機能がありますが、APIを利用することでこれらのデータを外部サービスとやり取りできます。
Garoon APIはREST形式で提供されており、HTTPリクエストを通じて情報の取得や更新を行います。認証にはセッション認証やOAuth認証が利用でき、セキュリティ面も考慮されています。APIを正しく活用すれば、従来は手作業で行っていた入力や確認作業を自動化し、業務効率を大きく高めることができます。
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Garoon API連携の代表的な活用例
Garoonを単独で利用する場合、社内の情報共有や承認フローの効率化には効果的ですが、外部サービスとデータが分断されてしまうことがあります。API連携を組み合わせることで、Garoonは他のシステムとシームレスにつながり、業務全体の最適化が可能になります。
ここでは、「BizteX Connect」を活用した具体的な連携例を3つ紹介します。

kintone・SalesforceとGaroonの連携例|案件・顧客データの一元管理


営業活動や顧客管理を担うkintoneやSalesforceとGaroonを連携することで、案件情報や顧客データをスケジュールやワークフローに自動反映できます。たとえば、商談が登録されるとGaroonのスケジュールに自動で予定が作成され、営業担当者が即座に行動計画を立てられる仕組みが実現します。
また、承認フローと案件管理を同期することで、承認待ち状況をGaroonとCRM双方で確認でき、二重入力や確認漏れを防止できます。営業・管理部門の情報を一元化することで、意思決定のスピードと精度が向上します。
GoogleカレンダーとGaroonの連携例|スケジュールの二重管理を解消

GaroonとGoogleカレンダーをAPIで同期すれば、社内外のスケジュール管理を一元化できます。営業担当者が社外の予定をGoogleカレンダーに登録すると、Garoonの予定表にも自動反映されるため、同僚や上司が空き時間を把握しやすくなります。
逆にGaroonで設定した会議予定をGoogleカレンダーに同期すれば、スマートフォンからの確認も容易です。こうした二重管理の解消は、外出が多い部署やリモートワーク環境で特に効果を発揮し、社内外の情報共有をスムーズにします。
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Garoon連携を実現する3つの方法
Garoonと外部システムをつなぐ方法はいくつかありますが、大きく分けると「自社開発」「ノーコードiPaaSの活用」「外部サービスへの委託」の3つに整理できます。
自社のリソースや業務規模に応じて、最適な方法を選ぶことが重要です。
自社開発でのGaroon API連携
自社の開発チームがGaroon APIを利用して連携機能を構築する方法です。自由度が高く、自社固有の要件にきめ細かく対応できますが、その分開発・保守のリソースが必要となります。
特に、Garoonのバージョンアップや外部サービスの仕様変更に合わせた改修コストが発生する点には注意が必要です。
iPaaS「BizteX Connect」でのGaroon API連携

プログラミング知識がなくても、Garoonと外部SaaSをつなげられるのがノーコードiPaaSの強みです。「BizteX Connect」なら、あらかじめ用意されたコネクタを利用し、画面操作だけでGaroonとkintone・Googleカレンダーなどを連携できます。
1週間の無料トライアルもあり、小規模な自動化から効果を確認できるため、現場主導で効率化を進めたい企業に最適です。また、他システムの仕様変更にも柔軟に対応できるため、長期的な運用コスト削減にもつながります。
IPOサービス「インテリジェント フロー」でのGaroon API連携

Garoon連携を含む業務プロセス全体を最適化したい場合は、BizteXの「インテリジェント フロー」が有効です。専任チームが業務のヒアリングから設計・構築・運用・改善までを一貫して担うため、現場に新しい操作を求める必要はありません。
さらに、1フローをずっと無料で利用できるプランも用意されており、導入ハードルを下げながら業務改善を始められます。
「インテリジェント マイニング」や「インテリジェント HUB」といった仕組みにより、導入後も効果を可視化しながら継続的に改善できる点も大きな特徴です。
※DX Suiteや有料プランのChatGPT、RPAとの連携は有料プラン(月額5万円~)での契約が必要となります。
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Garoon API連携の導入ステップ
Garoon API連携をスムーズに進めるためには、段階を踏んで検討・導入していくことが大切です。以下のステップに沿って進めると、リスクを抑えつつ効果的に導入できます。
現場で発生している二重入力や情報分断のポイントを明確化します。どの業務を優先して自動化すべきかを洗い出すことが出発点です。
特にインテリジェント フローを利用すれば、AIによる業務分析機能「インテリジェント マイニング」を活用でき、改善すべき業務や想定される効果を自動的に提示できます。これにより、属人的な判断に頼らず、データに基づいた合理的な改善計画を立てられます。
利用可能なAPIエンドポイントや認証方式を確認し、連携の技術的要件を把握します。ここで対応範囲や制約を理解しておくことが重要です。
まずは小規模なフローでテスト導入を行い、効果や安定性を確認。その後、本番環境に展開して全社的に運用します。
導入後は効果測定を行い、継続的に改善していくことが不可欠です。
インテリジェント フローなら「インテリジェント HUB」を活用して、業務改善の成果を可視化しながら最適化を続けられます。
FAQ|Garoon API連携に関するよくある質問
- Garoon APIを利用するには追加契約が必要ですか?
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Garoon APIは、Garoonを利用していれば基本的に追加契約なしで利用可能です。
ただし、利用するエディションや環境(クラウド版/オンプレ版)によって制約が異なる場合があるため、事前に仕様を確認することが推奨されます。
- オンプレミス版GaroonでもAPI連携は可能ですか?
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はい、オンプレ版でもAPIは利用できます。ただし外部システムと連携する場合は、社内ネットワークの構成やセキュリティポリシーによってアクセス制御が必要になることがあります。
- ノーコードiPaaSでもGaroon連携は可能ですか?
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可能です。「BizteX Connect」を使えば、プログラミング不要でGaroonと外部SaaSを接続できます。コネクタを利用した設定だけで運用できるため、情シスに依存せず現場主導で小規模な連携を始められる点が大きなメリットです。
- Garoon API連携のセキュリティはどう担保されますか?
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Garoon APIは認証・権限管理が備わっており、利用できる範囲を制御できます。
さらに、インテリジェント フローを利用すればISMSに準拠した運用体制のもとで代行管理されるため、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。
- 小規模導入から始める場合に最適な方法は?
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まずはBizteX Connectの無料トライアルで1フローの連携を試すのがおすすめです。
効果を確認したうえで、より広範な業務全体を効率化したい場合には、インテリジェント フローを活用することでスムーズに拡張できます。
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まとめ|Garoon API連携で業務効率化を加速する
Garoonを外部システムとAPI連携することで、これまで手作業で行っていた入力や確認作業を自動化し、業務全体の効率化と精度向上を実現できます。特に、kintoneやSalesforce、Googleカレンダー、Slackといった主要ツールとつなぐことで、情報の一元化とリアルタイムな意思決定が可能になります。
小規模な導入から始めたい場合はノーコードiPaaS「BizteX Connect」の無料トライアル、大規模かつ継続的な最適化を目指す場合はIPOサービス「インテリジェント フロー」の無料プランが現実的な選択肢です。
まずは自社の課題を明確にし、最適な方法でGaroon API連携を進めることで、組織全体の生産性を大きく高めることができます。
▼「インテリジェント フロー」に関するご相談は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。