Dropboxをファイル共有・管理の基盤として利用する企業は多くありますが、「他のシステムとつながっておらず、ファイルのアップロードや通知がすべて手作業」「定期的なファイル保存やログ確認に時間がかかる」といった課題を抱えるケースも少なくありません。
APIを活用すれば、Dropboxに格納されたファイルと他システムとの連携を自動化でき、業務効率とセキュリティの両立が可能になります。とはいえ、「APIは難しそう」「エンジニアがいない」「作っても保守ができない」といった理由から導入に踏み出せない企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、DropboxのAPIでできることから、ノーコードで構築できるiPaaS連携、さらに設計~運用・改善までをまるごと代行できる「インテリジェント フロー」まで、業務自動化の手法をわかりやすく解説します。
- Dropbox APIでできることと主な活用シーン
- ノーコードでのAPI連携(iPaaS活用)の方法
- 情シスが陥りがちな運用課題とその解決策
- インテリジェント フローによる代行型サービスの実態と連携例
なぜ今、DropboxのAPI連携が求められているのか?
Dropboxは、クラウド上で社内外と安全にファイル共有・保管ができるツールとして、多くの企業で導入されています。一方で、ファイルの格納や通知、社内フローとの連携を手作業で行っている場合、以下のような課題が生じやすくなります。
- ファイルアップロード後のSlack通知や社内申請ツールとの連携が手作業で属人化
- 月次で発生するファイル整理・保存・削除作業が都度発生
- フォルダ作成やアクセス権設定のルールが曖昧
- 操作ログの確認・転記に工数がかかる
このような“ファイル操作前後の業務”を効率化するには、DropboxのAPIを活用した自動連携が効果的です。
たとえば、以下のような自動化が可能になります。
- Googleフォームやkintoneでの申請に応じて、Dropboxに自動でフォルダを作成
- アップロードと同時にSlackへ通知し、レコードにログを残す
- 月次で必要なファイルをZIP化して自動保存
- 更新を検知し、関係者にSlack通知と承認確認を自動で実行
このように、Dropboxを業務オーケストレーションの中心として機能させることができます。
※関連記事:APIとは?仕組みと連携メリットを簡単に解説
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Dropbox APIとは?基本概要とできること

Dropboxは、安全性と使いやすさを両立したクラウド型ファイルストレージです。APIを利用することで、ファイルのアップロード・ダウンロード、フォルダ作成、ユーザー・アクセス権の管理、ログ取得などを他システムから自動実行できます。
たとえば、Slackで承認された内容をもとにDropboxにフォルダを自動作成し、kintoneのレコードにアップロード先URLを記録する、といった連携が可能です。
Dropbox APIは、「ファイルを保存するだけの場所」ではなく、他システムと連携する“業務自動化の起点”として活用できるプラットフォームです。
ノーコードでDropbox API連携を活用する方法|iPaaSで実現する業務自動化
Dropbox APIは幅広い操作に対応している一方で、利用には一定の技術知識が求められます。そのため、「技術者がいない」「運用が属人化しそう」という理由でAPI連携を断念するケースもあります。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、ノーコードでDropboxと他システムを連携できる「iPaaS(Integration Platform as a Service)」です。
BizteX Connectで実現するDropboxのノーコード連携
iPaaSとは、複数のクラウドサービスや業務アプリをノーコードで接続し、自動で業務フローを実行できるクラウド基盤です。なかでも「BizteX Connect」はDropbox APIとの親和性が高く、マウス操作だけで連携フローの構築が可能です。
APIの技術仕様を理解する必要がなく、業務部門でも柔軟に運用できるのが特長です。

たとえば、以下のような処理をノーコードで自動化可能です。
- Slackの申請内容に応じて、Dropboxにフォルダを自動作成
- kintoneの案件情報をもとに、指定フォルダにファイルを自動アップロード
- 月次のタイミングでファイルをZIP化してDropboxに保存
- ファイルの更新検知でチャット通知・承認依頼を実施
※関連記事:iPaaSとは?仕組みとメリットをわかりやすく解説
属人化させないノーコード連携の仕組みづくり
従来、API連携は情報システム部門の専任領域とされてきましたが、iPaaSの普及により、業務部門でもノーコードで構築・運用できる環境が整いつつあります。Dropboxと他ツールを連携させる場面でも、BizteX Connectを活用すれば、チームや部門単位の業務にあわせた柔軟な運用設計が可能です。
ただし重要なのは、「構築して終わり」にしないこと。運用・保守・改善まで見据えた全体設計を行わなければ、フローのルールが曖昧なままとなり、属人化やトラブル時の対応遅れといったリスクが残り続けてしまいます。
ノーコード連携の利点を最大限に引き出すには、持続的に回せる仕組みの設計が不可欠です。こうした運用課題に対して、構築から保守・改善まで一括で対応できる「インテリジェント フロー」のようなサービスは、現場の負担を抑えながら業務を確実に動かし続ける選択肢として注目されています。
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iPaaSでのDropbox連携を定着させるには?継続運用に必要な設計とは
iPaaSの普及により、Dropboxと社内ツールをノーコードで連携し、ファイル格納・通知・アクセス制御などを自動化できる環境が整いつつあります。
たとえば、Slackの申請内容に応じてDropboxにフォルダを自動作成したり、kintoneの登録内容に基づいてファイルを保存・通知したりといった処理も、API連携によりノーコードで構築できます。
一方で現場では、「連携フローは作ったのに誰も使わなくなった」「エラーが起きても誰も気づかない」といった運用の課題が少なくありません。その多くは「運用設計の欠如」によるものです。
たとえば、Dropboxとのファイル連携を安定運用するには、以下のような体制が不可欠です。
- 誰がフローの修正・保守を担うのか
- 認証エラーや仕様変更時にどこが対応するのか
- 改善要望をどのように拾い、フローに反映するのか
BizteXの調査でも、iPaaS未導入企業の約4割が「スキルを持った人材がいない」ことを懸念しており、技術面だけでなく「運用体制が定着のカギ」であることが明らかになっています。

Dropbox連携を“止めない”ために|機能する運用設計を
Dropboxと他のシステムをAPIでつなぐ際に重要なのは、「一度動く仕組み」を作ることではなく、「継続して動き続ける仕組み」として設計することです。
現場では、以下のような変化が日常的に発生します。
- フォルダ構成や格納ルールの変更
- 担当者の異動や設定管理者の退職
- APIの認証切れや仕様変更
- 新たな業務ニーズによる処理追加や連携先の増加
こうした変化に対応するには、「誰が」「何を」「どう維持していくのか」を構築段階から明確に定義しておくことが不可欠です。特にノーコードツールを活用する場合、現場任せにすると属人化が進みやすく、「設定できるが維持できない」状態に陥るリスクがあります。
BizteXでは、こうした継続運用の課題を解消する手段として、設計・構築から保守・改善までを一括して担う「インテリジェント フロー」を提供しています。ノーコード連携の定着を妨げる“見えない運用の壁”を取り除く現実的な選択肢として、ぜひ検討してみてください。
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Dropbox連携を“止めない仕組み”へ|インテリジェント フローによる継続運用の自動化設計

- インテリジェント マイニング(業務分析)
AIが業務実態を可視化し、どこに無駄があるか、どの業務を改善すべきかを定量的に特定。
- インテリジェント オーケストレーション(設計・構築)
自動化テンプレートをベースに、自社特有のルールやシステムに合わせて柔軟にプロセス設計。
- インテリジェント HUB(効果測定・改善)
導入後の稼働状況や効果をダッシュボードで可視化し、改善点をAIが自動で提示・実装。
インテリジェント フローは、iPaaSやRPA、AIなどの技術を組み合わせ、Dropboxをはじめとする各種業務ツールとのAPI連携を、設計から運用・改善まで一括で代行する業務最適化サービスです。現場に専門スキルがなくても、安定した“止まらない業務フロー”を構築・維持できます。
あらかじめ業務ユースケースに基づいた自動化テンプレートが多数用意されているため、Dropboxとの連携もスピーディーに立ち上げることができ、企業ごとの要件に応じた柔軟なカスタマイズにも対応可能です。
「フローが放置されて形骸化した」「改善したくても人手が足りない」といった課題を抱える企業にとって、継続運用を前提としたプロセス設計は不可欠です。インテリジェント フローは、そうした現場の悩みに応える実効性の高い選択肢として機能します。
インテリジェント フローの中核:IPOという考え方

インテリジェント フローの根幹にあるのは、BizteXが提唱する「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」という概念です。これは、AIと人間の力を組み合わせて業務プロセス全体を再設計・最適化する枠組みで、従来のツール単体導入では実現できなかったプロセス全体の自動化・改善を可能にします。
IPOは以下の3つの要素で構成されています。
- プロセス・インテリジェンス(業務の可視化と改善ポイントの発見)
- ヒューマン・イン・ザ・ループ(AIと人の最適な役割分担)
- クロスプラットフォーム統合(複数システムの横断連携)
▼それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。
>>プロセスインテリジェンスとは?
>>ヒューマンインザループとは?
>>クロスプラットフォーム統合とは?
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Dropboxと他ツールのAPI連携事例
DropboxのAPIを使えば、あらゆるツールとの連携が可能です。ここでは、各業務でよくある問い合わせ処理・通知・記録の自動化フローを、ノーコードで構築した例を紹介します。
保存された従業員データの自動連携|Dropbox × KING OF TIME

他システムで作成された従業員データのCSVファイルをDropboxに保存すると、KING OF TIMEに自動で取り込まれます。
この仕組みにより、従業員データの更新作業を効率化し、手動での入力や更新ミスを防止できます。データは安全かつ迅速に同期されるため、運用負担を軽減しながら最新の情報を維持することが可能です。
受信ファイルの自動保存と通知|Outlook × Dropbox × LINE WORKS

Outlookで受信したメールに添付されているファイルを自動で取得し、指定したDropboxフォルダに保存する仕組みです。取引先から毎月送付される請求書や重要書類を手作業でダウンロード・格納する必要がなくなり、業務効率が大幅に向上します。
また、ファイルが自動的に整理されることで管理の手間が減り、作業ミスのリスクも低減します。この仕組みは、迅速で確実なファイル管理を実現し、ビジネスの信頼性向上にも役立ちます。
締結済の契約書の自動保存と通知|クラウドサイン × Dropbox × Slack

クラウドサインで契約書が締結されると、その契約書ファイルを自動的にDropboxに保存し、Slackなどのチャットツールで関係者に通知を送ります。この仕組みにより、締結後のファイル管理や情報共有がスムーズに行え、業務効率が大幅に向上します。
また、契約書が適切に保管され、迅速に共有されることで、取引先に対して信頼性の高い対応を実現し、ビジネス全体の信用度向上にもつながります。
▼デモ動画で連携フローの一例を確認しましょう
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よくある質問(FAQ)
DropboxのAPI連携や、iPaaS・インテリジェント フローを活用した業務自動化について、よくいただくご質問をまとめました。
- DropboxのAPI連携はどのくらいの期間で構築できますか?
-
処理内容や連携範囲にもよりますが、シンプルなフローであれば最短1日〜3日程度で構築が可能です。段階的に処理を分けて導入することで、無理のない運用開始も可能です。
- ノーコードツールでDropboxの連携はどこまで柔軟に対応できますか?
-
BizteX Connectでは、ファイルのアップロード・フォルダ作成・アクセス権設定・ログ取得など、Dropbox APIで提供されている主要機能をノーコードで連携可能です。条件分岐やトリガー設定にも対応しており、業務要件に応じた柔軟なフロー設計ができます。
- インテリジェント フローはDropbox以外のツールとも連携できますか?
-
はい。Slackやkintone、Google Workspace、Teams、Boxなど、多数のクラウドサービスと連携可能です。Dropboxを中心に、業務全体を横断して最適化する設計・運用が可能です。
※無料プランでは、BizteX Connectを使った1フローの構築・試用が可能です。
- 社内に技術者がいなくても運用できますか?
-
運用体制に不安がある場合は、「設計・構築・運用・保守」まで一括で担うインテリジェント フローのご利用がおすすめです。ノーコードツールの操作やAPI仕様の理解がなくても、現場負担を最小限に抑えた継続的な業務改善が実現できます。
まとめ|Dropbox連携の真価は“継続的に使える仕組み設計”で決まる
Dropboxは、セキュアで直感的に使えるクラウドストレージとして、多くの企業に選ばれています。APIを活用することで、他システムと連携したファイルの自動保存や通知も可能になり、業務の効率化とセキュリティ強化の両立が図れます。
しかしながら、せっかく連携を構築しても「現場で使われなくなった」「不具合が発生しても誰も対処できない」といった運用面の課題によって、定着に至らないケースも少なくありません。
こうした背景から、Dropboxと他システムの連携を“止まらない仕組み”として機能させるには、設計から運用・改善までを一括で担える体制が不可欠です。「インテリジェント フロー」は、まさにそのような継続運用を前提としたプロセス設計を実現する有力な選択肢といえます。
Dropbox連携を“継続的に使える仕組み”として確立したいとお考えの方は、まずは一度「インテリジェント フロー」の無料プランで可能性を試してみてはいかがでしょうか。
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