Zoomを日常的に利用している企業の中には、「ミーティングはオンライン化できたが、業務全体の効率化にはつながっていない」と感じている担当者も多いのではないでしょうか。
たとえば、スケジュール調整や出席情報の管理、ミーティング録画の保存・共有などを手作業で対応していると、人的ミスや属人化のリスクも高まります。
こうした非効率は、ZoomのAPIを活用することで大きく改善できます。しかし、実装や運用に不安がある企業も少なくありません。
本記事では、ZoomのAPI概要から、iPaaSを使ったノーコード連携、さらには設計・改善・保守までを一括で担える「インテリジェント フロー」の活用まで、実例を交えて解説します。
- Zoom APIでできることと業務活用の具体例
- ノーコードでのZoom連携(iPaaS活用)の手順
- 情シスが抱えやすい運用課題とその解決策
- インテリジェント フローによる自動化の全体像
Zoom APIとは?基本概要とできること

Zoom APIは、Zoomミーティングの作成・管理・通知・録画といった操作を、他のシステムから自動で行えるようにする仕組みです。主な活用例は以下の通りです。
- スケジューラーと連携してZoom会議を自動作成
- 録画データを自動でクラウド保存(Dropbox、Google Driveなど)
- 出席者リストを人事システムやCRMに転送
- Slackなどでリマインド通知や開催案内を自動配信
これらをAPI連携により自動化することで、確認作業や登録ミスの削減、業務の見える化が実現します。
ノーコードでZoom APIを活用する方法
ZoomのAPIは強力な反面、エンジニアによる設計・構築が必要になるケースが多く、「やりたいけど難しそう」と感じる企業も多いのが現状です。
そこで活躍するのが、ノーコードで連携を可能にする iPaaS(Integration Platform as a Service) です。
BizteX Connectで実現するZoomのノーコード連携
iPaaS(Integration Platform as a Service)は、複数の業務システムをノーコードで連携できるクラウド基盤です。なかでもBizteXが提供する「BizteX Connect」は、Zoomをはじめとする国内外のSaaSと柔軟に接続でき、プログラミング不要・マウス操作のみで業務フローを自動化できる点が特徴です。

BizteX Connectでは、Slack・Googleカレンダー・DropboxなどとZoomを連携させ、会議URLの発行・通知・録画データの保存といった一連の処理をノーコードで構築できます。特に、定型業務の自動化と可視化に優れており、業務部門でも直感的に扱える点が評価されています。
たとえば、「kintoneに案件登録 → ZoomミーティングのURLを自動発行 → Googleカレンダーに予定を反映 → Slackで事前通知」といった一連のフローも、視覚的なUI上で簡単に構築可能です。APIドキュメントの読み込みは不要で、IT部門に依存せず現場主体でのスピーディーな導入が実現します。
※関連記事:iPaaSとは?仕組みとメリットをわかりやすく解説
iPaaSで情シスの負担は軽減できる──ただし、運用定着には注意が必要
従来、API連携は情報システム部門が主導して実装・管理するのが一般的でしたが、BizteX ConnectのようなiPaaSを活用すれば、業務部門でもノーコードで運用可能な環境を構築できます。
これにより、情シス側の開発・保守にかかる工数を削減できるだけでなく、現場からの要望にもスピーディーに対応できるようになります。少人数体制でも、一定の業務改善を自走できる環境が整うのは、大きなメリットです。
ただし、「構築できること」と「継続して運用・改善できること」は別の話です。実際には、導入後の仕組みが定着せず、途中で止まってしまうケースも少なくありません。
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iPaaS運用課題の本質は「設計・保守・改善体制」にある
iPaaSの登場によって、API連携の技術的ハードルは大きく下がり、ノーコードでさまざまなツールを接続できるようになりました。とはいえ、実際には導入後の運用フェーズでつまずく企業が少なくありません。
その主な要因は、「誰がどこまで担当するのか」「継続的にどう改善していくか」といった運用設計が曖昧なまま導入が進んでしまうことにあります。設計・改善・保守の全体像が明確でない場合、属人化やブラックボックス化が再び起こりやすくなります。
実際に、BizteXの調査では、iPaaS未導入企業のうち約4割が「スキルを持つ人材がいない」ことを導入の障壁として挙げています。これは操作の難しさというよりも、現場で継続的に活用できる体制やルールを整備することの難しさを物語っています。

情報システム部門の負担を抑えつつ、業務部門がノーコードで運用を担えるようにするには、明確な役割分担と持続可能な運用体制の設計が不可欠です。こうした準備が不十分なまま導入を進めてしまうと、仕組みが定着せず、改善活動そのものが止まってしまうリスクも高まります。
iPaaSは強力な手段である一方、その効果は「どう使うか」「どう運用に根付かせるか」で大きく左右されるのです。
Zoom連携は“構築より運用設計”が成否を分ける
ZoomのAPIやiPaaSを活用すれば、ミーティングの自動作成や録画データの保存など、多くの業務を効率化できます。しかし、ツールを導入しただけでは、本質的な改善にはつながりません。ポイントは、構築した連携フローが日常業務の中で確実に動き続け、改善されていく体制を整えることです。
そこで注目されているのが、Zoomとの連携を含む業務フローの設計・構築から運用・改善までを一括で代行する「インテリジェント フロー」です。ツール操作や設計を現場に任せることなく、Zoomを含む業務プロセス全体を“止まらない仕組み”として構築できるため、属人化や運用停止のリスクを大幅に抑えることができます。
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現場任せにしないZoom自動化|インテリジェント フローによる設計・運用の一括代行

- インテリジェント マイニング(業務分析)
AIが業務実態を可視化し、どこに無駄があるか、どの業務を改善すべきかを定量的に特定。
- インテリジェント オーケストレーション(設計・構築)
自動化テンプレートをベースに、自社特有のルールやシステムに合わせて柔軟にプロセス設計。
- インテリジェント HUB(効果測定・改善)
導入後の稼働状況や効果をダッシュボードで可視化し、改善点をAIが自動で提示・実装。
ZoomのAPI連携を構築しても、「現場でうまく運用が続かない」「改善が進まず形骸化してしまう」といった課題に直面する企業は少なくありません。特にiPaaSを導入した後は、設計・保守・改善を担う体制が不十分なまま運用が属人化し、思うような成果につながらないケースも多く見られます。
インテリジェント フローは、そうした運用課題を根本から解消するために、Zoomを含む業務プロセス全体の設計・構築・運用・改善までを一括で代行する、外部委託型の業務最適化サービスです。
Zoom APIやiPaaSを現場主導で使いこなす前提ではなく、AIによる業務分析とBizteXの自動化チームによる設計・実装ノウハウを活用し、最小限の社内負担で継続的な業務改善を実現。Zoomを含む複数ツールとの連携も、“止まらず動き続ける業務フロー”として安定的に運用されていきます。
インテリジェント フローの中核:IPOという考え方

インテリジェント フローの根幹にあるのは、BizteXが提唱する「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」という概念です。これは、AIと人間の力を組み合わせて業務プロセス全体を再設計・最適化する枠組みで、従来のツール単体導入では実現できなかったプロセス全体の自動化・改善を可能にします。
IPOは以下の3つの要素で構成されています。
- プロセス・インテリジェンス(業務の可視化と改善ポイントの発見)
- ヒューマン・イン・ザ・ループ(AIと人の最適な役割分担)
- クロスプラットフォーム統合(複数システムの横断連携)
▼それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。
>>プロセスインテリジェンスとは?
>>ヒューマンインザループとは?
>>クロスプラットフォーム統合とは?
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導入例|Zoom×他ツール連携による業務改善
Zoomと他クラウドサービスを連携させた実際のフロー構築例を、以下に紹介します。
ユーザーアカウント発行業務を自動化|Google スプレッドシート × Zoom

Googleスプレッドシートに入力されたユーザー情報をもとに、Zoomのアカウントを自動で発行する連携例です。従来は管理者がメールや依頼票を確認しながら都度対応していたアカウント発行業務を、スプレッドシート入力だけで完了できるようにすることで、作業ミスや属人化を防ぎつつ、運用負荷を大幅に軽減します。
案件登録と同時に日程調整も完了|kintone × Zoom × Google カレンダー

kintoneに新たな案件情報を入力するだけで、ZoomミーティングのURLが自動作成され、Google カレンダーにも即時反映される連携例です。
営業・CS部門の面談設定にかかる作業を省き、対応スピードと正確性を同時に向上。煩雑になりがちな日程調整業務の自動化によって、機会損失や抜け漏れのリスクも抑えられます。
リード情報から商談設定までをノンストップで|Salesforce × Google スプレッドシート × Zoom

Salesforceに登録された新規リード情報を1日単位で集計し、Googleスプレッドシートを介してZoomミーティングを自動で一括生成する連携例です。
営業担当者が手動で会議リンクを発行・通知する必要がなくなり、商談開始までのリードタイムを短縮。業務の効率化とスムーズな営業プロセスの確立に貢献します。
※連携可能なアプリ一覧はこちらからご確認ください。
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よくある質問(FAQ)
KING OF TIMEのAPI連携や、iPaaSの使い方、インテリジェント フローに関してよくいただくご質問をまとめました。
- Zoom API連携の構築にはどれくらい時間がかかりますか?
-
シンプルな業務フローであれば、1〜2日程度で構築可能です。より複雑なフローについても、インテリジェント フローが設計から保守まで一括で対応します。
- ノーコードツール(iPaaS)はどこまで柔軟に設定できますか?
-
BizteX Connectでは、条件分岐・エラー処理・定期実行・Slack通知など、現場の要件に応じて柔軟に設定をカスタマイズできます。
- インテリジェント フローはZoom以外にも対応していますか?
-
はい。Google Workspace、Dropbox、Salesforce、kintoneなど、Zoom以外のSaaSとも横断的に連携し、プロセス設計が可能です。
なお、無料プランでは、BizteX Connectを活用した1フローの設計・構築を無償でご利用いただけます。
- 社内にリソースがなくても導入できますか?
-
はい、リソースが限られている場合でも、「設計・構築・運用・改善」を一括で代行するインテリジェント フローの活用により、導入が可能です。
要件をヒアリングするだけで、自社に最適なプロセスを設計・構築し、ツール操作不要で運用まで代行します。
まとめ|ZoomのAPI連携は“繋いだ先の運用”で差がつく
ZoomのAPIやiPaaSは、業務効率化を進めるうえで非常に有効な手段です。しかし本当に重要なのは、「連携した後、その仕組みをどう運用・改善していくか」という点です。
インテリジェント フローを活用すれば、Zoomを含む業務プロセス全体を“止まらず動き続ける仕組み”として構築可能です。
人手不足や属人化といった課題を抱える情報システム部門・業務部門にとって、現場の負担を抑えながら確実に成果を出せる現実的な選択肢となるはずです。
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