RPAシナリオとは?作り方の手順・コツ・活用事例をわかりやすく解説

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「RPAシナリオってどうやって作るの?」「どの業務から自動化を始めればいい?」——RPAを検討し始めた担当者が最初に直面する疑問に、この記事でお答えします。シナリオの定義から作成の5ステップ、失敗しないコツ、実名の活用事例まで、一記事でまとめました。

この記事でわかること
  • RPAシナリオの定義と、設計書との違い
  • 簡易版・開発版の2種類の特徴と使い分け
  • シナリオの作り方を5ステップで解説
  • 時間削減数値つきの業種別活用事例(実名あり)
  • シナリオ作成で失敗しないための4つのポイント
目次

RPAシナリオとは:ロボットへの指示書

RPAシナリオとは、ロボットに実行させたい一連の操作手順を定義したものです。人間でいえば「業務マニュアル」にあたり、「どの画面を開き、どのデータを読み取り、どこに入力し、次にどう進むか」をロボットが理解できる形で記述します。

シナリオの品質が、そのままRPAの精度と安定性に直結します。どれほど優れたツールを使っても、シナリオの設計が粗ければロボットはすぐに止まります。逆に、正確に設計されたシナリオがあれば、ロボットは24時間・休日を問わず人間と同じ精度で業務を実行し続けます。

シナリオに含まれる4つの情報

RPAシナリオには、一般的に次の4つの情報が含まれます。

  • 画面操作の記録:ロボットが操作するアプリや画面の遷移手順
  • 入出力データの定義:読み取るデータ・入力するデータの形式と場所
  • 条件分岐・繰り返し処理:「もし〇〇なら△△する」という判断ルール
  • エラー処理:想定外のデータやシステム応答が来たときの対処方法

このうち「エラー処理」を省略して本番稼働させると、想定外のデータが来るたびにロボットが停止し、運用担当者の負担が増します。設計段階で例外ケースを洗い出しておくことが重要です。

シナリオと設計書の関係

「RPAシナリオ」と「シナリオ設計書」は似た言葉ですが、役割が異なります。

用語内容用途
RPAシナリオロボットが実際に実行するプログラム的な定義ツール上に実装する
シナリオ設計書シナリオの内容を人間が読める形で文書化したもの引き継ぎ・管理・レビューに使う

シナリオ設計書を作成しておくと、担当者が変わっても内容を把握でき、業務変更があったときにどこを修正すべきか素早く判断できます。複数人でRPAを運用する場合は、設計書の整備が長期安定運用のカギになります。

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RPAシナリオの2種類:簡易版と開発版

RPAシナリオには「簡易版(記録型)」と「開発版(プログラミング型)」の2種類があります。初めて作成する場合は、簡易版からスタートするのが定石です。

比較軸簡易版(記録型)開発版(プログラミング型)
作成方法実際の画面操作をツールが自動記録プログラミングで処理を記述
必要スキルプログラミング不要プログラミング知識が必要
習得難易度低い(現場担当者でも作成可)高い
向いている業務手順が固定・分岐が少ない定型業務複雑な条件分岐・例外処理が多い業務
柔軟性やや低い(UI変更に弱い)高い

実際の業務を行いながら操作を記録するだけでシナリオが完成するため、IT担当者がいない部門でも作成できます。習熟したあとに、複雑な業務向けに開発版へ移行していく流れが現場での定着につながります。


RPAシナリオの作り方:5つのステップ

RPAシナリオは「業務選定→実装→テスト→本番稼働→継続改善」の5ステップで作成します。最初のステップである業務選定が最も重要で、ここを誤るとその後のステップがすべて無駄になります。

STEP
自動化する業務を選ぶ

シナリオ作成に着手する前に、自動化に向いている業務を見極めます。以下の3条件が揃う業務が最適です。

  • 毎日・毎週繰り返し発生する
  • 手順がルール化されていて例外が少ない
  • 量が多く、担当者の工数を圧迫している

BizteXの調査では、RPA導入目的の1位は「コア業務へのリソース配分(53.8%)」、2位は「ヒューマンエラー防止(49.8%)」でした。「作業を減らすこと」より「人が本来やるべき業務に集中できる体制を作ること」を目的に業務を選定することで、導入後の効果が最大化されます。

STEP
シナリオを実装する

業務が決まったら、RPAツール上でシナリオを実装します。簡易版(記録型)の場合は、次の手順で進めます。

  1. RPAツールの画面記録機能を起動する
  2. 自動化したい業務を実際に操作しながら記録する
  3. 記録された操作を確認・編集する
  4. 条件分岐・エラー処理を追加する

「記録しながら操作する」だけで大枠が完成するため、プログラミング知識がなくても作成できます。ただし記録後に条件分岐とエラー処理を必ず追加することが、安定稼働のための必須作業です。

STEP
テストで動作を確認する

実装が完了したら、本番環境に適用する前にテストを段階的に行います。

  1. 単体テスト:個々の処理が正しく動くか確認
  2. 結合テスト:一連の処理が連携して動くか確認
  3. 本番データテスト:実際のデータで想定どおり動くか確認
  4. 耐久テスト:大量データや長時間稼働で問題が出ないか確認

サンプルデータでは正常動作していても、実際のデータに想定外の形式が混じっているとロボットが止まるケースがあります。本番データでのテストは省略しないことが重要です。

STEP
本番稼働と継続改善

テスト通過後、本番環境へ移行します。稼働後は次の体制を必ず整えます。

  • 実行スケジュールの設定(いつ・何回実行するかを定義)
  • アラート通知の設定(エラー発生時に担当者へ通知する仕組み)
  • 定期メンテナンス(業務フローの変更に合わせてシナリオを更新)

BizteXの調査では、RPAを全社展開している企業が46.3%に達しています。1つの業務・1つの部門で成功したら、同じノウハウを横展開していく段階的なアプローチが、全社定着への最短ルートです。


RPAシナリオの活用事例

RPAシナリオは業種を問わず活用されています。BizteX robopを導入した3社の実例を紹介します。

株式会社ヨシダ:1年間で社員が57本のシナリオを自主構築

robop自動化フロー

歯科医療機器を扱う株式会社ヨシダでは、IT資産の登録・削除業務のシナリオ作成からBizteX robopの活用を開始しました。特徴的なのは展開の速さです。現場の担当者がシナリオを自ら作成し続け、1年間で57本が稼働。処理時間は60分から8分に短縮され、年間1,600時間の削減を実現しています。

「IT部門が作るもの」ではなく「現場が自分で作るもの」としてRPAシナリオを位置づけたことで、自律的な展開が生まれた事例です。

日本能率協会マネジメントセンター:POSデータ集計の月次7時間→3時間に短縮

POSデータ集計業務をRPAで自動化したフロー図

出版・人材育成を手がける日本能率協会マネジメントセンターでは、POSデータ集計業務にBizteX robopを導入。月次で7時間かかっていた集計が3時間に短縮され、毎朝30分かかっていた日次集計は毎朝9時に自動完了するようになりました。

定型の集計業務はシナリオ構造がシンプルで作成難易度が低く、最初の自動化対象として適しています。

社労士事務所ダブルブリッジ:毎日2時間の作業が10分に

給与計算業務をRPAで自動化したフロー図

社会保険労務士事務所ダブルブリッジでは、給与計算・公文書送付・経費精算・月次監査依頼の各シナリオをBizteX robopで構築。手作業で1日2時間かかっていた業務が約10分に短縮され、RPA1台が社員1名分の業務量を担うまでになりました。

専門のIT担当者がいない士業事務所でも、プログラミング不要のツールであれば現場主導でシナリオを作れることを示す事例です。

BizteX robopの導入事例をもっと見る


シナリオ作成で失敗しないための4つのポイント

RPAシナリオ作成で多くの企業がつまずくポイントは共通しています。事前に押さえておくことで失敗リスクを大幅に下げられます。

1. 難易度の低い業務から始める

最初から複雑な業務をシナリオ化しようとすると、作成に時間がかかりすぎてプロジェクトが止まります。「手順が固定されている」「条件分岐が少ない」「入力データの形式が統一されている」業務を最初の対象にしましょう。

2. 部分的な自動化から入る

業務全体を一度に自動化しようとせず、「データ収集」「データ入力」「通知送信」など工程を分割し、1工程ずつシナリオ化します。部分的な成功を積み上げることで、現場の信頼とノウハウが同時に蓄積されます。

3. 費用対効果で業務を選ぶ

「自動化できるか」だけでなく「自動化する価値があるか」で対象業務を選びます。月1回しか発生しない業務より、毎日発生する業務を自動化した方が効果は大きくなります。発生頻度×処理時間で優先順位をつけましょう。

4. 複数人が作れる体制を作る

シナリオ作成が1人に集中すると、その担当者が異動・退職した際にRPA全体が止まるリスクがあります。ガイドライン整備・レビュー体制・定期勉強会を通じて、複数人がシナリオを作成・管理できる体制を整えることが長期安定運用のカギです。


BizteX robopでRPAシナリオを始める

BizteX robop紹介画像

BizteX robopは、プログラミング不要で現場担当者が自らシナリオを作れるデスクトップ型RPAです。

利用者の約70%がIT部門以外の現場担当者。マウス操作だけでシナリオを作成できる直感的なUIと、基本操作を2時間でマスターできる学習プログラムが特徴です。導入から運用まで専任のカスタマーサクセスが伴走するため、「シナリオを作ったが使いこなせない」という状況を防げます。

2週間の無料トライアルからスタートでき、トライアル期間中に作成したシナリオはそのまま本番環境で使えます。

なお、BizteXではRPA単体の導入にとどまらず、AI・iPaaSなど複数のテクノロジーを組み合わせてプロセス全体の最適化を代行するインテリジェント フローも提供しています。「シナリオ設計から運用まで任せたい」という場合の選択肢として、あわせてご参照ください。

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よくある質問

RPAシナリオとは何ですか?

RPAシナリオとは、ロボットに実行させる一連の操作手順を定義したものです。「どの画面を開き、どのデータを入力し、次にどう進むか」をロボットが理解できる形で記述した、いわばロボットへの指示書です。

RPAシナリオの作成にプログラミングの知識は必要ですか?

簡易版(記録型)であれば不要です。実際の画面操作を記録するだけでシナリオが作成できます。BizteX robopのようにプログラミング不要のツールを選べば、現場担当者が自分でシナリオを作成・管理できます。

RPAシナリオの作成費用の目安はどのくらいですか?

外部委託の場合、1本あたり数万〜数十万円が相場です。ただし、BizteX robopのようにプログラミング不要のツールであれば、現場担当者が内製できるため外注費用を大幅に抑えられます。

RPAシナリオがエラーになる原因は何ですか?

主な原因は3つです。①対象システムのUI(画面レイアウト)が変更された、②想定外の形式のデータが入力された、③シナリオにエラー処理が設計されていなかった。システム変更の際はシナリオの更新を忘れずに行い、設計段階でエラー処理を組み込んでおくことが対策になります。

RPAシナリオの保守・管理はどのように行えばよいですか?

定期的な動作確認・業務変更に伴うシナリオ更新・実行ログの確認・バージョン管理の4点が基本です。シナリオ設計書を作成・更新し続けることで、担当者が変わっても引き継ぎがスムーズになります。


まとめ

RPAシナリオは、ロボットへの指示書です。「業務選定→実装→テスト→本番稼働→継続改善」の5ステップで作成し、最初は難易度の低い業務のシナリオ化からスタートするのが成功の定石です。

シナリオ作成のハードルを下げるには、プログラミング不要で現場担当者が自ら作れるツールの選定が重要です。BizteX robopは2週間の無料トライアルから始められます。トライアル期間中に作成したシナリオはそのまま本番環境で使えます。

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この記事を書いた人

DX hacker編集部 瀧澤のアバター DX hacker編集部 瀧澤 マーケティング部オウンドメディア担当

DX hacker編集部の瀧澤が不定期で更新します。
業務自動化・DX推進に役立つ最新情報を、30,000件以上の支援実績をもとにわかりやすく発信中。
「インテリジェント フロー」や「BizteX robop」「BizteX Connect」などの業務最適化サービスも紹介しています。

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