Chatworkを“情報のハブ”として活かす鍵が、公式のChatwork APIを軸にした外部サービス連携です。問い合わせメールを自動で通知したり、SaaSの更新情報からタスクを起こしたり、OCRやRPAと組み合わせて紙業務まで含めた一気通貫の運用を実現できます。
本記事は、Chatwork APIの基本と活用例、自社構築/BizteX Connect(ノーコードiPaaS)/インテリジェント フロー(IPOサービスによる代行)の3つの進め方を比較し、費用感・導入スピード・セキュリティの勘所まで網羅。最後まで読めば、自社に最適な始め方が明確になります。
- Chatwork APIの基本とできること
- Chatwork API連携を始めるための準備と制限事項
- 自社構築/BizteX Connect/インテリジェント フローの3つの方法比較
- GmailやDX Suiteなどと連携した具体的な活用例
- BizteX Connect導入事例の成果
Chatwork APIとは?できること

Chatwork APIは、Chatwork上の主要な機能を外部システムから安全に呼び出せる仕組みです。これにより、既存の業務システムやSaaSとシームレスに連携し、通知・共有・管理を自動化できます。代表的な機能は以下の通りです。
- メッセージ投稿:特定ルームへの自動通知、アラート配信
- タスク追加・更新:外部システムのイベントを契機にタスクを生成
- ファイル送受信:レポートや添付資料を自動でアップロード/ダウンロード
- ルーム・メンバー情報取得:組織管理やレポート作成に活用
これらを活用することで、例えばメール受信やSaaSイベントをトリガーにChatworkで通知・担当者アサインを行い、ワークフローを自動化できます。さらに、Webhookやスケジューラを組み合わせれば、定期レポート配信やアラート監視も無人化できるのが特徴です。
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Chatwork APIの始め方(利用準備と制限)
Chatwork APIを利用するには、まずAPIトークン(アクセストークン)を発行する必要があります。管理画面から取得したトークンを用いて認証を行うことで、外部システムからChatworkのルームやタスクにアクセスできます。
基本的に有料プラン・無料プラン問わず利用可能ですが、APIリクエスト数には上限(Rate limit)が設定されており、過度なアクセスを行うと一時的に制限される点に注意が必要です。
利用を始める際は、対象ルームやユーザー権限を整理し、セキュリティを確保しながら実装を進めることが重要です。
Chatwork API連携を実現する3つの方法
Chatwork APIを活用する方法は大きく3つに分けられます。
エンジニアを抱える企業なら自社構築で柔軟に対応できますが、リソースや知識が限られる場合は、ノーコードで簡単に連携できる「BizteX Connect」や、業務全体を外部に委託できる「インテリジェント フロー」が有力な選択肢となります。
それぞれの特徴を比較し、自社の状況に合った方法を選びましょう。
自社で直接API連携を構築する場合
自社で直接API連携を構築する方法は、システム要件に合わせて自由度の高い設計ができる点が大きなメリットです。自社特有のワークフローに最適化した処理を組み込めるため、柔軟性は抜群です。
一方で、開発・運用にはAPIの理解やエンジニアリソースが不可欠であり、長期的な保守・改修にかかるコストも大きくなりがちです。
特にAPI仕様変更やセキュリティ要件への対応は避けて通れないため、内製化を進めたい企業向けの方法といえます。
iPaaS「BizteX Connect」でChatwork API連携を実現する場合

「BizteX Connect」はノーコードでSaaSや業務アプリとChatworkをつなげられるiPaaSです。GUIで直感的に設定できるため、プログラミング知識がなくても連携フローを構築可能です。
7日間の無料トライアルが用意されており、まずは小規模なケースから検証を始められます。また、Gmail・OneDrive・AI-OCR・RPAなど他サービスと組み合わせた事例も豊富で、複数の業務を横断的に自動化できる点が強みです。
自社でツールを活用しながらノーコード連携を柔軟に進めたい企業に適した方法といえます。
インテリジェント フローならChatwork連携もまるごと代行

「インテリジェント フロー」は、BizteXが提供するIPOサービスで、Chatwork連携を含む業務自動化を専任チームが一括で担います。
要件定義から設計、運用改善までを代行するため、現場に新しい操作や知識を求める必要がありません。ITリテラシーが不足している企業や、複雑な業務フローを部門横断で最適化したいケースに特に有効です。
さらに、無料プランでは1フローを継続利用できる仕組みがあり、外部委託でありながらも小さく始めて効果を確認できる点も魅力です。
※ただし、DX Suiteや有料プランのChatGPT、RPAとの連携は有料プラン(月額5万円~)での契約が必要となります。
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Chatwork API連携の活用例とBizteX Connect導入事例
Chatwork APIは、単なるメッセージ送信機能にとどまらず、他のSaaSやAIツールと組み合わせることで多様な業務を効率化できます。
特にメールやドキュメント管理、OCRやAIによるデータ処理と連携させると、情報の受け渡しや確認作業が自動化され、現場の負担を大きく減らせます。
ここでは代表的なユースケースと、「BizteX Connect」の導入事例を紹介します。
Gmail・OneDrive・Chatworkの連携例|情報共有・ドキュメント管理の自動化

日々の業務で「添付ファイルを受信して保存し、Chatworkで共有する」という流れは多くの担当者が経験しているでしょう。この一連の作業をChatwork APIで自動化すれば、Gmailで受信したメールが届いた瞬間にChatworkで通知され、添付ファイルは自動的にOneDriveに保存されます。
これにより、重要な情報はすぐに関係者に届き、ドキュメントも正しく整理された状態で蓄積されるため、情報共有のスピードと正確性が格段に高まります。
Gmail・ChatGPT・Chatworkの連携例|問い合わせ対応の効率化

問い合わせメールを読む、要点をまとめる、担当者に伝える──こうした繰り返し作業もAPI連携で大きく変わります。例えば、Gmailに問い合わせが届くと同時にChatGPTが内容を自動で要約し、その要約結果をChatworkに通知する仕組みを構築可能です。
担当者はメール全文を読む前に要点を把握できるため、初動が早まり、対応の質も安定します。さらに、この仕組みをFAQの作成やナレッジ共有に展開すれば、顧客対応全体の効率化につながります。
DX Suite・Box・Chatworkの連携例|請求書・契約書管理の自動化

請求書や契約書といった紙・PDFベースの文書は、入力や管理の負担が大きくなりがちです。ここで活用できるのが、DX SuiteによるOCR処理です。紙やPDFを自動でテキスト化し、そのデータをBoxに格納、さらに処理完了をChatworkで通知する流れを作ることで、文書管理の一連のプロセスを自動化できます。
これにより、手作業での入力漏れやファイルの行方不明を防ぎ、ペーパーレス化と正確性の両立を実現します。
BizteX Connectの導入事例|株式会社ナハト様

広告代理業を手掛ける株式会社ナハトでは、広告データの収集や給与明細送付に時間と工数がかかり、分析や運用の効率化が課題となっていました。BizteX Connectを導入した結果、Facebook広告データを自動取得し、給与明細の送付処理も自動化。
これにより、広告出稿の成果をタイムリーに把握できるようになり、分析の精度が向上しました。加えて送付業務にかかる時間が削減され、担当者の負担軽減にもつながっています。
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>>株式会社ナハト様のChatwork連携事例
>>BizteX Connectの導入事例一覧
Chatwork連携におけるセキュリティ・運用の注意点
Chatwork API連携を導入する際には、利便性と同時にセキュリティや運用管理への配慮が欠かせません。まず重要なのはAPIトークンの管理です。誤って外部に漏洩すると不正アクセスにつながるため、アクセス権限を最小限に絞り、定期的な更新・失効を徹底することが求められます。また、操作ログを取得・監査する仕組みを設けておけば、不審な挙動を早期に発見できます。
さらに、連携システム全体のセキュリティを担保するためには、信頼できるツールを利用することが重要です。BizteX Connectやインテリジェント フローを活用すれば、専任チームによるセキュリティ設計と運用支援を受けられるため、自社での負担を大幅に軽減しながら安全に運用できます。
>>BizteX Connectのサービスページ
>>インテリジェント フローのサービスページ
Chatwork API連携の費用感と導入スピードの目安
Chatwork API連携は、選ぶ方法によって必要なコストや導入までの期間が大きく異なります。自社構築の場合は開発工数が中心となり、設計からリリースまで数週間〜数か月かかるケースが一般的です。エンジニア人件費や保守費用も含めると、総コストは想定以上に膨らむことがあります。
BizteX Connectを利用すれば、最短1日から小規模なフローを構築でき、7日間の無料トライアルで検証可能です。初期費用を抑えつつスピーディに導入できるのが特長です。
一方、インテリジェント フローは要件整理後に短期間で稼働開始でき、導入後も継続的な改善が可能です。外部委託コストは発生しますが、全社規模で業務最適化を進めたい企業には高い費用対効果を期待できます。
導入ステップ|Chatwork API連携を始める方法
Chatwork API連携は、導入手段によって検討プロセスの工数や難易度が大きく変わります。以下のステップを参考に、自社に合った進め方を選びましょ
まずは、自社開発・BizteX Connect・インテリジェント フローの3つの方法からどれを選ぶかを決めます。特にインテリジェント フローを選べば、AIを活用した「インテリジェント マイニング」により課題整理や費用対効果の試算を短時間で実施できるのが強みです。
選択した手段に応じて、どの業務フローを対象とするかを明確にします。自社開発やBizteX Connectを選んだ場合は、自社内で通知やファイル共有、タスク管理などの改善ポイントを丁寧に洗い出す必要があります。
効果を確認できたら、対象範囲を拡大。部門間連携や紙書類のOCR化、クラウドストレージとの連携など、より複雑な業務へ適用していきます。
導入後も定期的にログや成果を確認し、プロセスを改善します。インテリジェント フローでは「インテリジェント HUB」により効果測定や改善提案が自動化され、運用を進化させ続けられる点も特長です。
FAQ|Chatwork API連携に関するよくある質問
- Chatwork APIの利用にプログラミング知識は必要ですか?
-
自社で直接API連携を構築する場合は、リクエスト処理や認証、エラーハンドリングなどの実装が必要になるため、エンジニアによる開発スキルが求められます。
一方で、BizteX Connectを利用すればGUI操作だけで連携を設定できるため、プログラミング知識がなくても運用可能です。
また、インテリジェント フローを選べば、専任チームが構築から運用までを代行するため、現場担当者がコードを触る必要はありません。
- Chatworkの無料プランでもAPI連携は可能ですか?
-
Chatworkの無料プランでもAPIトークンを発行して連携を利用することは可能です。ただし、リクエスト数には制限があり、大規模な運用を行う場合は有料プランが推奨されます。
また、外部ツールとの安定した連携やセキュリティ面を考慮すると、ビジネスプラン以上を利用する方が望ましいケースも多いです。小規模に始めたい場合は無料プランで試し、効果を確認してから有料プランに移行する方法が現実的です。
- Chatwork API連携のセキュリティはどう担保されますか?
-
API利用では、アクセストークンの管理が最も重要です。トークンを不用意に共有せず、必要最小限の権限を設定し、定期的に更新・失効させることが基本となります。さらに、アクセスログを記録して監査できる体制を整えれば、不正利用や誤操作を早期に発見できます。
BizteX Connectやインテリジェント フローでは、専任チームによるセキュリティ設計・運用サポートが提供されるため、自社だけで管理するよりも安心して運用できます。
- Chatworkとどんなアプリを連携できますか?
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Chatwork APIはさまざまな外部サービスと連携可能です。例えば、GmailやOutlookと連携して問い合わせメールを自動通知、OneDriveやBoxと連携してドキュメントを保存、kintoneやSalesforceと連携して営業活動を効率化できます。
さらに、AI-OCRのDX SuiteやRPAのBizteX robopと組み合わせれば、紙業務や手作業が残るプロセスまで自動化が可能です。利用するアプリの数や組み合わせによって、業務全体の効率化範囲を広げられます。
- BizteX Connectとインテリジェント フローの違いは何ですか?
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BizteX Connectは、自社でノーコード連携を構築・運用できるiPaaSです。社内に運用担当者を置き、業務に合わせて柔軟にフローを追加・改善していくことが可能です。
一方、インテリジェント フローはIPOサービスとして、専任チームが課題抽出から設計、運用改善までを代行します。現場に操作や学習コストを求めない点が大きな特徴です。
自社でツールを使いこなしたい場合はBizteX Connect、ITリソース不足や部門横断の最適化を求める場合はインテリジェント フローが適しています。
\「ツールを使える人がいない」企業でも大丈夫!/
まとめ|Chatwork API連携で業務を効率化する
Chatwork APIは、単なるチャットツールを超えて業務全体のハブとして活用できる強力な仕組みです。メールやSaaSとの連携により、通知・タスク管理・ドキュメント共有を自動化すれば、情報伝達の遅延や属人化を防ぎ、業務スピードと正確性が向上します。
導入手段は大きく3つあり、自社構築は自由度が高い一方でリソースが必要、「BizteX Connect」はノーコードで自社運用が可能、「インテリジェント フロー」は専任チームが代行して全体最適を実現します。
いずれも無料トライアルや無料プランから始められるため、小さく導入して効果を確認し、自社に合った形で拡大するのが最適です。
▼「インテリジェント フロー」に関するご相談は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
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