ChatPlusを活用して顧客対応やFAQ業務を行っている企業でも、「他システムと連携できていないために、情報の転記や対応履歴の集約に手間がかかる」といった課題を抱えているケースは少なくありません。
APIを使えば、ChatPlusと外部ツール間での情報連携を自動化できますが、「エンジニアがいない」「運用が属人化しそう」といった懸念から、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ChatPlusのAPI概要からノーコード連携(iPaaS活用)まで、実践的な連携事例を交えてわかりやすく解説します。さらに、構築後の運用課題まで解決する「インテリジェント フロー」の活用法もご紹介します。
- ChatPlus APIでできることと主な活用シーン
- ノーコードでのAPI連携(iPaaS活用)の方法
- 情シスが陥りがちな運用課題とその解決策
- 業務フロー全体を止めないための「インテリジェント フロー」の活用法
顧客対応の自動化が求められる背景
近年、顧客接点のデジタル化が進み、問い合わせ対応やFAQの整備もチャットボットを中心に高度化しています。
なかでも、ChatPlusのようなWebチャットツールを導入する企業は増えていますが、実際の業務では「受けた内容を別ツールに転記」「FAQの更新が属人化」といった非効率が残っているケースが多く見られます。
属人化・手作業がもたらす非効率とリスク
チャット履歴の管理や対応ステータスの更新、CRMやFAQシステムへの反映作業など、日々の業務には“ミスが許されないけれど繰り返し発生する処理”が多く含まれます。
これらを担当者に任せきりにしていると、情報が分断されやすく、業務のブラックボックス化や対応漏れリスクにつながります。
なぜ今、API連携が注目されているのか
ChatPlusのAPIを活用すれば、次のようなことが実現できます。
- チャットで得た顧客情報をCRMやMAツールに自動登録
- 問い合わせ種別ごとにkintoneへ分類保存
- 回答テンプレートやFAQ更新を自動反映
- 担当者へのSlack通知を自動で実行
このように、API連携によってチャット対応の「前後の業務」まで自動化でき、情報の一元管理と対応スピードの向上が可能になります。
※関連記事:APIとは?仕組みと連携メリットを簡単に解説|
ChatPlus APIとは?基本概要とできること

ChatPlusは、WebサイトやLPに埋め込めるチャット機能を通じて、問い合わせ対応や社内申請受付などを効率化できるカスタマーサポートツールです。API機能を活用することで、外部システムとの柔軟なデータ連携が可能となり、手作業での転記や対応状況の確認といった工数を大幅に削減できます。
主なAPIには、チャット履歴の取得、顧客情報の登録・更新、対応ステータスの変更、オペレーターの情報取得などがあり、CRMやFAQ管理ツール、ワークフロー管理システムなどと連携して多様な業務に活用できます。たとえば、Slack通知やGoogle Sheetsへの自動出力、kintoneやNotionとの情報連携など、幅広い連携シナリオが実現可能です。
ノーコードでChatPlus APIを活用する方法
ChatPlus APIは、チャット履歴や顧客情報、対応ステータスなどを外部システムと連携するためのインターフェースです。柔軟な活用が可能な一方で、仕様の理解や開発作業が求められるケースも多く、「エンジニアがいない」「運用が属人化しそう」といった不安から、連携に踏み出せない企業も少なくありません。
そこで注目されているのが、ノーコードでChatPlusと他システムを連携できる「iPaaS(Integration Platform as a Service)」の活用です。
BizteX Connectで実現するChatPlusのノーコード連携
iPaaSは、複数のクラウドサービスや業務ツールをノーコードで接続し、業務フロー全体を自動化できるプラットフォームです。なかでも「BizteX Connect」は、ChatPlusのAPIと各種業務ツールを組み合わせて、ドラッグ&ドロップの操作だけで連携フローを構築できる点が特長です。

たとえば、以下のような処理を自動化できます。
- チャット対応後の顧客情報をCRMに自動登録
- 対応ステータスが変わったらSlackへ即時通知
- 特定キーワードの問い合わせをkintoneに自動分類
- チャットログを日次でGoogle Sheetsへ集約・保存
これらのフローは、APIドキュメントを読むことなく構築可能で、現場の業務部門でも柔軟に運用できます。情シスの工数を抑えつつ、スピーディーな業務改善が実現できます。
※関連記事:iPaaSとは?仕組みとメリットをわかりやすく解説
属人化させないノーコード連携の仕組みづくり
従来、API連携の設計や保守は情報システム部門が担うものでしたが、ノーコードツールを導入することで、業務部門の要望にも迅速に対応できる体制が整います。BizteX Connectを使えば、情シスの負担を軽減しながら、ChatPlusの業務活用を広げることが可能です。
ただし注意すべきは、「作って終わり」ではなく、「どう運用するか」が成功の鍵だという点です。運用ルールが曖昧なままでは、フローの属人化やメンテナンスの滞留、トラブル時の対応遅れといったリスクが発生しやすくなります。
ノーコード連携のメリットを最大限に活かすには、初期設計時から運用・改善までを見据えた「継続運用できる仕組みづくり」が重要です。
こうした運用課題を根本から解消する手段として、設計から保守・改善までを一括で担う「インテリジェント フロー」も注目されています。
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iPaaSでのChatPlus API連携を定着させるには?継続運用に必要な設計とは
iPaaSの普及により、ChatPlusと社内のさまざまなツールをAPIで連携し、チャット内容の自動登録や対応状況の通知、ログのレポート化といった処理をノーコードで構築できる環境が整ってきました。
しかし現場では、「連携フローは構築したのに使われなくなった」「エラー対応できる人がいなくて止まった」といった課題も多く見られます。その背景にあるのが、“運用設計”の不足です。
たとえば、以下のような体制が設計されていない場合、ChatPlus連携は継続的に機能しません。
- 誰がフローの保守・修正を担当するのか
- エラーや仕様変更にどう対応するのか
- 改善要望をどう受け止め、どこに反映するのか
実際、BizteXが行った調査でも、iPaaSを導入していない企業の約4割が「スキルを持つ人材がいない」ことを課題に挙げています。

つまり、技術の有無よりも、「仕組みを支える体制」の有無が、API連携の定着を左右する大きな要因なのです。
ChatPlus連携を“止めない”ために|機能する運用設計を
ChatPlusと他システムのAPI連携を構築する際に重要なのは、単に「一度動く仕組み」を作ることではありません。“止まらずに使われ続ける”状態をどう設計するかが、運用フェーズでの成否を分けます。
たとえば、以下のような変化は日常的に起こり得ます。
- 担当者の異動や退職
- ツールの仕様変更や認証方式の更新
- 業務ルールの見直しや拡張要望
こうした変化にも柔軟に対応できるよう、運用・保守・改善を担う体制とルールをあらかじめ設計しておく必要があります。特に現場でノーコード連携が浸透するためには、属人化を防ぎ、“仕組みとして機能する”連携体制が前提となります。
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ChatPlus連携を止めない仕組みへ|インテリジェント フローによる継続運用の自動化設計

- インテリジェント マイニング(業務分析)
AIが業務実態を可視化し、どこに無駄があるか、どの業務を改善すべきかを定量的に特定。
- インテリジェント オーケストレーション(設計・構築)
自動化テンプレートをベースに、自社特有のルールやシステムに合わせて柔軟にプロセス設計。
- インテリジェント HUB(効果測定・改善)
導入後の稼働状況や効果をダッシュボードで可視化し、改善点をAIが自動で提示・実装。
ChatPlusのAPI連携を活用して業務を効率化するには、「ツールを導入すること」よりも、その後の設計・構築・保守・改善までをどう支えるかが重要です。
インテリジェント フローは、iPaaSやRPA、AIなどのテクノロジーを組み合わせ、ChatPlusを含む複数のツール連携を一貫して代行・運用する外部委託型サービスです。社内にスキルやリソースがなくても、“動き続ける業務フロー”を安定的に構築・維持できます。
「フローを作ったが使われなくなった」「改善したくても手が回らない」──そんな課題に直面してきた企業こそ、最初から“止まらない仕組み”を設計することが成功の鍵になります。
インテリジェント フローの中核:IPOという考え方

インテリジェント フローの根幹にあるのは、BizteXが提唱する「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」という概念です。これは、AIと人間の力を組み合わせて業務プロセス全体を再設計・最適化する枠組みで、従来のツール単体導入では実現できなかったプロセス全体の自動化・改善を可能にします。
IPOは以下の3つの要素で構成されています。
- プロセス・インテリジェンス(業務の可視化と改善ポイントの発見)
- ヒューマン・イン・ザ・ループ(AIと人の最適な役割分担)
- クロスプラットフォーム統合(複数システムの横断連携)
▼それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。
>>プロセスインテリジェンスとは?
>>ヒューマンインザループとは?
>>クロスプラットフォーム統合とは?
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ChatPlusと他ツールのAPI連携事例
ChatPlusのAPIを使えば、あらゆるツールとの連携が可能です。ここでは、各業務でよくある問い合わせ処理・通知・記録の自動化フローを、ノーコードで構築した例を紹介します。
問い合わせ内容をAIで回答生成 → 社内へ即時通知|ChatPlus × ChatGPT × Slack

ChatPlusに届いた問い合わせ内容をChatGPTへ送信し、自動で回答案を生成。その内容をSlackに通知することで、担当者は即座に確認・対応が可能となり、FAQ化や対応スピードの向上にもつながります。
申請データを転記・通知して確認作業を効率化|ChatPlus × Googleスプレッドシート × LINE WORKS

ChatPlusで受け付けた申請情報をGoogle Sheetsに自動で転記し、LINE WORKSへ申請内容を通知。入力ミスや転記漏れを防ぎながら、関係者間での確認・共有作業をスムーズに進めることができます。
問い合わせを即時にMA・社内チャットへ連携|ChatPlus × HubSpot × Chatwork

ChatPlus上で問い合わせが発生したタイミングで、内容をHubSpotに自動登録し、Chatworkで担当者に通知。対応の抜け漏れを防ぎつつ、営業やサポートとのスムーズな連携を実現します。
※連携可能なアプリ一覧はこちらからご確認ください。
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よくある質問(FAQ)
ChatPlusのAPI連携や、iPaaS・インテリジェント フローを活用した業務自動化について、よくいただくご質問をまとめました。
- ChatPlusとのAPI連携フローは、どれくらいの時間で構築できますか?
-
シンプルな連携であれば、1〜2日ほどで構築可能です。たとえば、チャット内容をSlackやCRMに通知するフローなどは短期間で導入できます。より複雑な業務設計が必要な場合でも、インテリジェント フローを活用することで、短納期かつスムーズな導入・運用が可能です。
- ノーコードツール(iPaaS)はどこまで柔軟に設定できますか?
-
BizteX Connectでは、条件分岐・定期実行・通知連携(Slackやメール)に加え、問い合わせ内容の自動整理やFAQ更新、エラーハンドリングなどもノーコードで設定できます。ChatPlusのAPIを活用した連携フローも、プログラミング不要で構築できます。
- IT人材がいない現場でも導入・運用できますか?
-
はい、可能です。インテリジェント フローでは「設計・構築・運用・改善」までを一括で代行するため、専門知識がなくてもChatPlus連携を日常業務に組み込むことができます。現場の実務に即した業務フローを、負担をかけずに運用することが可能です。
- ChatPlus以外のツールとも連携できますか?
-
はい、可能です。Slack、Google Workspace、kintone、Salesforce、Boxなど、さまざまな業務ツールと連携可能です。これにより、問い合わせ情報を起点としたデータ連携や通知、進捗共有など、業務全体の最適化が実現します。
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- 問い合わせ内容の登録前に確認を挟むことはできますか?
-
はい、「人による確認ステップ」を途中に挟む構成も可能です。たとえば、ChatPlusに投稿された内容を一度管理者が確認・承認したうえでCRMやFAQに登録する、というような業務フローもノーコードで構築できます。承認プロセスを組み込むことで、ミスのないチャット対応管理が実現できます。
まとめ|ChatPlus連携の成否は“構築後の運用設計”で決まる
ChatPlusのAPIやiPaaS連携は、チャット対応業務の効率化に欠かせない手段ですが、単に連携フローを構築するだけでは、真の業務改善にはつながりません。
重要なのは、「誰が運用・改善を担うのか」「エラーや仕様変更にどう対応するのか」といった継続的な運用を見据えた設計=仕組み化です。
BizteXが提供する「インテリジェント フロー」を活用すれば、ChatPlusとのAPI連携を止まらずに稼働し続ける“業務インフラ”として構築可能です。設計から改善までを一括で担うことで、リソース不足や属人化といった課題を抱える現場でも、安定した自動化を実現できます。
チャット対応を起点とした業務全体の最適化に向けて、「繋ぐだけで終わらせない」仕組みづくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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