SaaSを繋ぐ業務自動化システムiPaaS(アイパース)とは?
インターネット経由でサービスを提供するSaaS(Software as a Service)。開発コスト不要で導入コストを低く抑えられるうえ、ランニングコストも抑えられる数々のSaaSの登場により、国内における各社のIT化が進みました。
一方で、さまざまなサービスを手軽に導入できるようになったことで生じた課題があります。それがデータの点在による管理の煩雑化です。これを解決するツールとして近年、注目を集めているのがiPaaSなのです。
\さまざまなシステムとの連携が実現/
iPaaSでできること
複数のシステムを連携し、業務を自動化
iPaaSについてご存知でしょうか。端的に説明すれば、プログラミングの必要なく、ブラウザ上で異なるアプリケーションを繋げるものです。具体的に言えば、それぞれのアプリケーションをAPIで連携させ、たとえば「リンク作成」「メール送付」などの一連の操作を自動化してくれます。
定型業務の自動化と聞くとRPAを思い出しますが、大きな違いはiPaaSが複数のアプリケーションを連携させる点にあります。RPAはタスク単位で、iPaaSはワークフロー単位といった形で自動化する業務範囲の大きさに違いがあると言われています。
さらに、RPAが画面操作を自動化するのに対して、iPaaSの場合はアプリケーションごとをAPIでつなぎクラウド上で連携させます。例を出せば、RPAの場合、たとえばUIのちょっとした変更にも対応できなくなり、特にアップデートを頻繁におこなうSaaSにおいては、知らぬ間に業務が停止しているケースもありえます。
ただし、iPaaSにも根本的な課題はあり、APIがないソフトウェアは連携できません。逆に言えば、RPAの場合、APIの有無は関係ありません。
Zoomとの連携でオンライン商談を自動化
Zoomは、オンライン商談のツールとして認知されはじめているビデオ会議システムです。一方でビデオ会議を予約し、その連絡を相手に伝える必要があるなど、異なるシステム間を行き来しなければならないオペレーションを煩雑と考える方も少なくないでしょう。そこで活用したいのがiPaaSによる自動化というわけです。iPaaSによる自動化は、これらの作業の手間を大幅に軽減してくれます。
Zoomの基本的な仕組みとは?
すでにご存じの方も多いと思いますが、ここでZoomとは何か。おさらいがてらに基本的な仕組みを振り返ってみます。
Zoomとはインターネット経由でデバイスのモニターを通じておこなえるビデオ会議システムです。WindowsやMacOSのほかAndroid、iOSなどさまざまなデバイスに対応しているのも特徴です。ZOOMの基本的な使い方としては社内でのビデオ会議のほか、商談、オンラインセミナーや社内研修などになります。
現時点では(2021年5月1日現在)、1対1の商談などであれば無料で時間無制限で利用できますが、1対Nの複数人での利用の場合は40分の制限がかかります。有料版への切り替えで制限時間を気にせずに利用できるようになるため、ビジネスの場においては有料版での利用がおすすめです。ちなみに有料版となると下記の通りに利用できます。
【有料版:Zoom Meeting(Zoom ミーティング) の価格】
▼ Zoom Meeting (Zoom ミーティング) ▼
価格:月額1,980円~1ユーザー
最小契約数:10ユーザー
ライセンス所有者:個人
デバイス:PC、タブレット、スマートフォン
Point▷▷▷ 個人のPC、タブレット、スマートフォンから会議に参加する場合におすすめ
【有料版: Zoom Rooms の価格】
▼ Zoom Rooms ▼
価格:月額4,980円~1ライセンス
最小契約数:1ライセンス
ライセンス所有者:会議室(常設端末)
デバイス:ディスプレイ、PC、コントローラー用タブレット、マイク、スピーカー、カメラなど
Point▷▷▷ 会議室(1か所)に集まって、常設端末から会議を開く場合におすすめ
Zoomは、現在、全世界で75万人以上の方に利用されています。利用はビジネスシーンだけではありません。
コロナ禍における日本では、オンライン飲みならぬ「Zoom飲み会」という言葉が生まれるほど一般的なビデオ会議ツールとなっています。
SFA/営業支援システムを基軸に、カレンダーとZoomを連携
それではこのZoomをiPaaSを利用して他SaaSと連携させるとどんなメリットが得られるのか、例を挙げたいと思います。
先に挙げた
1.Zoomのミーティングリンクを発行
2.フィールドセールスのカレンダーにZoomのリンクを含んだ予定を作成
3.クライアントへZoomのリンクを含んだメールを送付
を例に取れば、まとめて連携させることにより、Zoomでミーティングを設定した段階で、Googleカレンダーにスケジュールが記載され、Zoomリンクが商談先の相手へ送付されます。
自動化により、リンク送付メールの本文の誤記載や送付漏れ、カレンダーへの登録漏れなどがなくなります。加えて異なるアプリケーションを立ち上げて作業する煩雑さから開放されることで、商談に獲得する時間の増加も期待できます。
今回の例に限らず、たとえばCRM(顧客管理)ツールやMAツールなどとも連携させ、営業活動などの効率化を図ることも可能です。いずれにせよ、先述した通り重要なのは、連携、自動化させたいツールのAPIがあるかどうか、そして利用を考えているiPaaSがそれらに対応しているかどうかという2点になります。
業務自動化・ iPaaSの導入に悩んだら【ご相談無料】
工数面、コスト面を最小に抑えられるSaaSの普及によって、IT化に対して慎重な姿勢をみせていた国内企業もDX化に向けた第一歩を踏み出しました。ご承知の通り、特に日本における労働人口は毎年減少を辿っています。今後は各企業が少ないリソースをフル活用して、効率的に事業を成長させていくことが課題となっていくでしょう。
そこで活用されていくのがSaaSであり、これを繋ぐiPaaSといったクラウドサービスなのです。これらのシステムを有効的に活用し、自動化できるものは自動化し、限られた人材を駆使して新たな価値を生み出していくことがこれからのビジネスにおいて重要視されます。
本記事を読んでiPaaSにご興味をもった方、Zoomと各種システム(アプリケーション)の連携による業務効率化についてもっと詳しく知りたいと思った方は、ぜひ、お問い合わせください。BizteX株式会社では、iPaaS製品の無料トライアル、無料説明会を開催しております。まずはお気軽にご相談ください。
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