企業で利用するSaaS(クラウドサービス)が増え続ける中、「システム間でデータが分断されている」「転記作業ばかりでコア業務に集中できない」といった課題を抱えていませんか?
そんなデータのサイロ化を解消し、業務プロセス全体をシームレスに繋ぐ基盤として注目を集めているのが「iPaaS(アイパース)」です。
本記事では、iPaaSの基本的な仕組みから導入メリット、RPAやスクリプト開発との違いをわかりやすく解説します。さらに、非エンジニアでも使いこなせる国産iPaaSの選び方や、RPAとの併用による強力な自動化事例も紹介します。
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iPaaSなら裏側でサクッと自動連携できます!
- iPaaSの基本的な仕組みと、なぜ今求められているのか
- RPAやETL、GASなどの他の自動化ツールとの違い・使い分け
- 自社の業務課題を解決するiPaaSの具体的な活用事例
- 失敗しないiPaaSの選び方と、RPA連携による自動化の最大化
iPaaS(アイパース)とは?30秒でわかる仕組みと定義
iPaaS=「複数のクラウドシステム(SaaS)を繋ぐハブ」
iPaaS(アイパース:Integration Platform as a Service)とは、異なる複数のクラウドシステム(SaaS)やオンプレミスシステムをAPIで繋ぎ、データの統合や業務フローの自動化を実現するクラウドサービスです。
一言で言えば、バラバラに動いているシステム同士を連携させる「ハブ(中継地点)」の役割を果たします。


従来、システム同士を連携させるには、エンジニアが多大な時間とコストをかけて個別にシステム開発(スクラッチ開発)を行う必要がありました。
しかしiPaaSを活用すれば、あらかじめ用意されたコネクタを組み合わせるだけで、プログラミング知識がない非エンジニア(事業部門の担当者など)でも、画面上の直感的な操作(ノーコード)で簡単にシステム連携が可能です。
iPaaSが今、求められている背景
iPaaSが急速に普及している背景には、「SaaSの乱立」と「深刻なIT人材不足」があります。
近年、SFA(営業支援)やCRM(顧客管理)、チャットツール、電子契約など、業務特化型のSaaSを導入する企業が増加しました。しかし、各システムが独立して稼働しているため、「SFAで受注した顧客情報を、手作業で会計システムに転記している」といったデータのサイロ化(孤立)や、二重入力の手間が新たな課題として浮き彫りになっています。
さらに、これらの連携を社内の情報システム部門やエンジニアに依頼しようにも、リソース不足により対応しきれない企業が少なくありません。
こうした状況下で、現場の担当者自らがノーコードで迅速にシステム間連携を構築でき、業務プロセスを最適化できるiPaaSが解決策として強く求められています。
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iPaaSと他のデータ連携・自動化ツールの違い【比較表】
「業務の自動化」や「データ連携」を検討する際、iPaaS以外にもRPAやETL、GASといったツールが候補に挙がります。ここでは、それぞれの特徴と得意領域の違いを比較表で整理します。
| ツール・手法 | 得意な領域 | 連携の仕組み | リアルタイム性 | 運用・保守のしやすさ |
|---|---|---|---|---|
| iPaaS | クラウドシステム(SaaS)間の連携 | API連携(裏側でデータ処理) | 高い(即時連携が可能) | 高い(API変更に強い) |
| RPA | レガシーシステムやローカルPC上の定型作業 | 画面上のUI操作(人の代行) | 中〜低(スケジュール実行が主) | 中(UI変更でエラーのリスク) |
| ETL / EAI | 大規模なデータ統合・DWH構築、社内システム連携 | バッチ処理によるデータ抽出・加工・書き出し | 低(バッチ処理の頻度に依存) | 低(専門的なIT知識が必要) |
| GAS等(スクリプト) | 特定サービス(Google Workspace等)内の簡易連携 | コードによる個別開発 | 高い | 低(属人化しやすく保守が困難) |
iPaaSとRPAの違い(クラウド連携 vs 画面操作)
RPA(Robotic Process Automation)は、人がパソコンの画面上で行うマウス操作やキーボード入力を「模倣」して自動化するツールです(例:デスクトップ型RPA『BizteX robop』など)。
iPaaSがAPIを介して「システムの裏側」で確実かつ瞬時にデータを連携するのに対し、RPAはAPIが公開されていない古いシステム(レガシーシステム)や、Excelなどのローカルファイルを使った作業の自動化に強みを持ちます。
iPaaSとRPAは競合するものではなく、「クラウド間はiPaaS」「画面操作が必要な領域はRPA」と適材適所で使い分ける、あるいは「併用」することで最大の効果を発揮します。
iPaaSとETL・EAIの違い(アプリ間連携 vs データ統合)
ETL(Extract/Transform/Load)やEAI(Enterprise Application Integration)は、主に大企業における大規模なデータ統合や、オンプレミスの基幹システム同士の連携に用いられてきた歴史ある手法です。
これらは大量のデータを一括で処理(バッチ処理)することに長けていますが、専門的なIT知識が必要で、導入・運用コストが高額になりがちです。
一方、iPaaSはクラウドネイティブな環境での「リアルタイムな連携」を得意としており、現場の担当者でも扱いやすいノーコードUIを採用している点が大きな違いです。
iPaaSとスクリプト開発(GAS等)の違い
GAS(Google Apps Script)などのスクリプトを用いた開発は、コストを抑えてシステム連携を実現できる手法です。
しかし、コードを書くためのプログラミング知識が必要なため、開発した担当者が退職・異動するとブラックボックス化(属人化)してしまうリスクがあります。また、連携先SaaSのAPI仕様が変更された場合、自力でコードを修正しなければなりません。
iPaaSであれば、APIの仕様変更への対応はiPaaSベンダー側が行うため、運用保守の負担を大幅に軽減し、企業として安定した自動化基盤を維持できます。
iPaaSでできること・導入する3つのメリット
iPaaSを導入することで、企業は具体的にどのような恩恵を受けられるのでしょうか。ここでは大きく3つのメリットを解説します。
開発不要(ノーコード)でシステムを素早く連携
最大のメリットは、プログラミング知識を持たない現場の担当者でも、画面上のマウス操作(ノーコード)だけでシステム連携のフロー(シナリオ)を構築できる点です。
情報システム部門のタスク待ちになることなく、「営業部で新しいSaaSを導入したから、すぐにチャットツールと連携させよう」といったスピード感のある業務改善が可能になります。
リアルタイムなデータ同期でタイムラグを解消
RPAやバッチ処理の場合、「毎日17時にデータをまとめて抽出・登録する」といったスケジュール実行が基本ですが、iPaaSは「SaaS Aでデータが登録された瞬間に、SaaS Bへ反映する」といったイベント駆動(トリガー型)のリアルタイム連携が得意です。
これにより、顧客からの問い合わせに即座に対応したり、最新の在庫状況を常にシステムへ反映させたりすることが可能になり、ビジネスの機会損失を防ぎます。
APIの仕様変更への対応・保守の手間を削減
SaaSのAPI仕様は定期的にアップデートや変更が行われます。自社で連携プログラムを開発(スクラッチ開発やGASなど)している場合、仕様変更のたびにコードを修正する保守工数が発生します。
iPaaSを利用していれば、各SaaSのAPIアップデートへの対応はiPaaSベンダー側が行うため、自社でメンテナンスを行う負担がほぼゼロになります。
【業務別】iPaaSの具体的な活用事例・連携シナリオ
実際にiPaaSがどのように業務を自動化しているのか、よくある連携シナリオを部門別にご紹介します。
営業・マーケティング部門
【連携例:ChatPlus × HubSpot × Slack】


経理・バックオフィス部門
【連携例:AI-OCR × kintone × freee会計】


人事・総務部門
【連携例:SmartHR × KING OF TIME × カオナビ】


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失敗しないiPaaSの選定ポイント・選び方
iPaaSツールは国内外に多数存在します。自社に最適なツールを選ぶための3つのポイントを解説します。
自社で利用中のSaaS(特に国内ツール)に対応しているか
海外製のiPaaSツール(ZapierやMakeなど)は連携できるアプリ数は多いものの、日本のビジネス環境でよく使われる「kintone」「SmartHR」「Chatwork」「クラウドサイン」といった国産SaaSへの対応が不十分なケースがあります。
導入前に、自社がメインで使っているシステムとの連携コネクタ(API)が標準搭載されているか必ず確認しましょう。
非エンジニア(現場部門)でも直感的に操作できるか
iPaaSのメリットは「現場主導で自動化が進められること」です。一部のツールは初期設定や条件分岐の作成に専門的なIT知識を要するものがあります。
無料トライアルなどを活用し、現場の担当者がマニュアルなしでも直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)かどうかをテストすることが重要です。
日本語でのUI・サポート体制は充実しているか
システム連携において、エラーが発生した際のサポート体制は業務の命綱になります。海外ツールの場合、ヘルプドキュメントやサポート窓口が英語のみ、あるいは時差により回答が遅れる場合があります。
完全日本語対応であり、導入時のシナリオ作成伴走や、専任担当者によるサポート(カスタマーサクセス)が充実しているベンダーを選ぶと安心です。
iPaaSとRPAの「併用」で自動化の効果が最大化する理由
iPaaSを検討する際、「すでにRPAを導入しているから不要では?」という声を聞くことがあります。
しかし、実際は、iPaaSとRPAの「併用」こそが、それぞれの弱点を補い合い、自動化の効果を最大化する強力な選択肢となります。
クラウドは「iPaaS」、ローカル・レガシーは「RPA」で補完する
iPaaSはAPIが公開されているクラウドサービス(SaaS)間のデータ連携には非常に強力ですが、「APIを持たない古い社内システム(レガシーシステム)」や、「ローカルPC上のExcelファイルの操作」「Webサイトからの情報収集(スクレイピング)」などは対応できません。
そこで、「クラウド間の裏側の連携はiPaaSに任せ、画面上のUI操作やローカル作業はRPAに任せる」という役割分担を行うことで、一気通貫した業務フローの完全自動化が実現します。
【活用事例】RPA×iPaaSで月50時間の工数削減を実現(株式会社カクイチ様)


老舗ベンチャー企業の株式会社カクイチ様では、パートナー企業からの請求データを処理する際、Box(クラウドストレージ)へのファイル格納をiPaaS『BizteX Connect』が自動検知。その後、デスクトップ型RPA『BizteX robop』へ処理を連携し、基幹システムへの伝票入力を自動化する仕組みを構築しました。
結果として、手作業で30分かかっていた業務が約5分に短縮され、全体で月間約50時間もの大幅な工数削減に成功しています。
国内SaaS連携に強いiPaaSなら「BizteX Connect」


日本のビジネス環境に最適化されたiPaaSをお探しなら、BizteX株式会社が提供するクラウド連携機能「BizteX Connect(ビズテックス コネクト)」がおすすめです。
プログラミング不要、豊富な国産アプリ連携


BizteX Connectは、完全日本語対応の直感的なUIで、プログラミング知識がなくても複数のSaaSを連携できます。
kintone、SmartHR、freee会計、Chatwork、LINE WORKSなど、国内企業にシェアの高いSaaSとの連携テンプレートを豊富に揃えているため、導入したその日から業務の自動化をスタートできます。
専任サポートと、丸ごと代行「インテリジェント フロー」


「ツールを導入しても、自社でシナリオを作るリソースがない…」という企業様でも安心です。BizteXでは、専任のカスタマーサクセスが導入から運用まで手厚く伴走します。
さらに、ツール導入だけでなく、業務分析からRPA・iPaaS・AIを組み合わせた最適なワークフローの設計・開発・運用保守までをプロが一括代行するIPO(Intelligent Process Orchestration)サービス「インテリジェント フロー」もご用意しています。
データのサイロ化や転記作業に課題を感じている方は、ぜひ一度BizteX Connectの無料トライアル、またはインテリジェント フローの無料業務分析をお試しください。
▼より詳しく知りたい方は下記記事をチェック
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iPaaS導入を成功させるための4つのステップ
iPaaSをスムーズに導入し、社内に定着させるための一般的なステップを解説します。
まずは「どのシステムの、どのデータを連携したいか」を明確にします。「毎月の請求書入力に〇時間かかっている」など、定量的・具体的な課題をピックアップしましょう。
自社での洗い出しが難しい場合は、業務プロセスを可視化する「プロセスマイニング(※BizteXのAI業務分析など)」を活用するのも手です。
課題を解決できるコネクタ(API)が揃っているか、現場の担当者が操作できるUIかを確認します。多くのiPaaSは無料トライアル期間を設けているため、実際にテスト環境で触ってみることが重要です。
いきなり全社の業務を自動化しようとせず、まずは特定の部署の簡単な連携(例:チャット通知など)から「シナリオ(フロー)」を作成し、エラーなく動くかテストを行います。
テストで削減できた時間や効果を社内で共有し、他の業務や他部署へ展開していきます。導入後もAPIの仕様変更などに備え、運用ルールを定めておくことが成功の秘訣です。
iPaaSに関するよくある質問(FAQ)
- iPaaSとAPI連携の違いは何ですか?
-
「API連携」はシステム同士を繋ぐ仕組み(技術)そのものを指します。一方、「iPaaS」はそのAPI連携をプログラミングなし(ノーコード)で、誰でも簡単に構築・管理できるようにした「プラットフォーム(クラウドサービス)」のことです。
- プログラミングの知識がない非エンジニアでも使いこなせますか?
-
はい、使いこなせます。多くのiPaaSツール(特に国内向けのツール)は、アイコンをドラッグ&ドロップで繋ぐような直感的なUIを採用しているため、現場の事務担当者や営業担当者でも連携シナリオを作成可能です。
- クラウド上にデータを連携する際のセキュリティは安全ですか?
-
法人向けのiPaaSは、通信の暗号化や細かなアクセス権限の設定など、高度なセキュリティ基準を満たしています。例えば『BizteX Connect』では、第三者機関による脆弱性診断やISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の基準に則った運営を行っており、大企業や金融機関でも安心してご利用いただけます。
▼"インテリジェント フロー"や"業務自動化"に関するご相談は、下記よりお気軽にお問い合わせください。









