HubSpot×Slack連携で業務を自動化！標準機能とBizteX Connectによる拡張方法を解説

HubSpotで獲得したリードをSlackで共有できれば、営業やインサイドセールスがすぐに対応でき、商談化までのスピードを高められます。HubSpotにはSlackとの標準連携があり、フォーム送信やコンタクト作成をトリガーに自動通知を送信できます。

ただし、Slackの標準機能ではSlack上でHubSpotの情報を更新したり、他ツールと組み合わせて多段の自動処理を行ったりすることはできません。そこで役立つのが、複数のSaaSをノーコードでつなげる「BizteX Connect」です。

この記事では、HubSpot×Slack連携の基本と、BizteX Connectで実現できる自動化の具体例を紹介します。

HubSpot×Slack連携の基本と活用イメージ

HubSpotの「Slack連携」機能は、フォーム送信やコンタクト登録などをトリガーにSlackへ自動通知を送信できる仕組みです。リード獲得からチーム通知までをノーコードで自動化できるため、営業・マーケティング・カスタマーサクセスなど、複数部門で情報を即時共有できます。

ここでは、BizteX社内で実際に運用している「リード獲得時のSlack自動通知ワークフロー」を例に、標準機能の動作イメージを紹介します。

HubSpot App for Slackでできること

HubSpot公式の「HubSpot App for Slack」は、Slack上でHubSpotの通知やレコード検索、タスク作成などを行える便利な拡張アプリです。

HubSpot内のマーケットプレイスページから簡単にインストールでき、無料プランを含むすべてのHubSpotエディションで利用可能です。

主な機能は次のとおりです。

• 通知機能：新しいコンタクト・会社・チケット作成やフォーム送信をSlackに自動通知
• ショートカット操作：Slack内でタスク・チケット・会社・案件などを直接検索・作成
• スラッシュコマンド：/hs-search-contact（コンタクト検索）や/hs-search-deal（案件検索）などのコマンドでHubSpot情報を呼び出し
• HubSpotノート変換：SlackメッセージをワンクリックでHubSpotノートとして登録

これにより、Slackを業務ハブとして活用しながら、HubSpot上の最新情報をリアルタイムで確認・更新できるようになります。

チャンネル単位で通知設定を行えるため、営業・サポート・マーケティングなどの用途別に最適化された運用も可能です。

参考：インストール・設定手順はこちら

設定の流れとポイント（実際のワークフロー画面をもとに解説）

HubSpot×Slack連携の設定は、すべてノーコードで完結します。

ここでは実際の設定画面を例に、フォーム送信をトリガーにSlack通知を自動送信するワークフローがどのように構築されているのかを、3つのステップで解説します。

これにより、リード獲得から対応開始までの時間を最小限に短縮できます。

標準機能だけでは対応しきれない？HubSpot連携の課題と改善の方向性

HubSpotとSlackの公式連携は、フォーム送信通知やチケット同期、スラッシュコマンドによるレコード検索など、基本的な情報共有やタスク連携には十分対応しています。

しかし、実際の運用では「もう少し自動化を広げたい」「複数ツールを組み合わせて使いたい」と感じる場面も多く、標準機能のみでは運用の幅に制約が生じるケースもあります。

ここでは、標準機能で運用する際に発生しやすい課題を整理します。

Slack→HubSpotの操作は可能でも、自動更新や条件制御は限定的

HubSpot標準機能では、Slack上でHubSpotレコードを検索・作成したり、メッセージをHubSpotノートとして保存したりすることができます。

ただし、これらはあくまで“単発操作”にとどまり、Slackの投稿内容を自動でHubSpotプロパティに反映させたり、条件によって異なる処理を実行したりするような柔軟な自動化には対応していません。

Service Hubを利用していればチケットコメントの同期も可能ですが、サポート業務に限定された機能のため、営業やマーケティングのプロセスにそのまま適用することは難しいケースもあります。

そのため、Slackを業務ハブとして活用しようとすると、都度の手動操作や確認作業が発生しやすくなります。

複数アプリを組み合わせた自動化には対応していない

HubSpot標準のSlack連携は、通知やレコード操作など、HubSpot単体の範囲であれば十分に機能します。

しかし、実際の業務では「Slackでの問い合わせ内容をHubSpotに登録し、そのデータをスプレッドシートにまとめ、担当者へ再通知する」といった多段階の自動化を求めるケースも少なくありません。

標準機能ではこうした複数アプリをまたぐ処理を設計することができず、結果として人手による転記や確認作業が残りやすくなります。部門やツールを横断したデータ連携を行うには、より拡張性のある仕組みが求められます。

より柔軟な自動化を求めるならiPaaSの活用も検討を

HubSpot標準機能のSlack連携は、日常的な通知や簡易的な操作を効率化するには十分な機能を備えています。

ただし、条件分岐や多段連携、他アプリとの統合を含む業務全体の自動化を実現するには、ノーコードで複数ツールを連携できるiPaaS（Integration Platform as a Service）の活用が有効です。

次のセクションでは、国産iPaaSであるBizteX Connectを用いて、HubSpot×Slack連携をどのように拡張し、より実践的な業務自動化を実現できるのかを具体的に紹介します。

BizteX Connectで拡張するHubSpot×Slack自動化

HubSpot標準のSlack連携は日常的な通知や検索には有効ですが、複数ツールを組み合わせた自動化やSlackからのデータ更新といった発展的な活用には限りがあります。

そうした課題を補い、SlackとHubSpotを軸に業務全体をつなぐ仕組みを構築できるのが、ノーコードiPaaS「BizteX Connect」です。BizteX Connectを活用すれば、SlackをトリガーにHubSpotのデータを自動で更新し、他アプリを含む多段フローをノーコードで設計できます。

ここからは、BizteX Connectの特徴と、マーケティング・インサイドセールス業務での活用例を紹介します。

BizteX Connectとは？ノーコードで業務をつなぐ国産iPaaS

「BizteX Connect」は、クラウドサービス間のデータ連携や処理をノーコードで自動化できる国産iPaaS（Integration Platform as a Service）です。

プログラミング知識がなくても、SlackやHubSpotをはじめとする複数のSaaSをマウス操作で接続し、業務に合わせた自動フローを自由に設計できます。

Slack連携で設定できるトリガー・アクション例

Slackでは、「ボタンが押された」「フォーム送信が完了した」などのイベントをトリガーに設定し、HubSpotや他のアプリでアクションを実行できます。たとえば、Slack上のフォーム入力を受けてHubSpotにコンタクトを登録したり、指定キーワードの投稿を検知して自動通知を送ったりといったフローも構築可能です。

また、Slack側のアクションとして「メッセージの投稿」「ユーザー情報の取得」「ボタン付きメッセージの送信」などがあり、HubSpot連携だけでなく、チーム間通知や社内承認プロセスの自動化にも活用できます。

HubSpot連携で設定できるトリガー・アクション例

HubSpotでは、「新規コンタクト作成」「会社登録」「取引更新」などのイベントをトリガーに、Slackや他アプリへ情報を自動連携できます。逆に、SlackからHubSpot側へデータを書き込むアクションとして、「コンタクト作成」「会社情報更新」「取引検索」「リスト追加」などを設定可能です。

これにより、Slack上で得たリード情報をHubSpotへ即時反映したり、HubSpotで登録されたリード情報をSlackで共有・通知したりといった双方向の自動化を実現できます。

このように、BizteX Connectでは「Slack→HubSpot」「HubSpot→Slack」双方のデータ連携を自在に組み合わせ、Google SheetsやChatPlusなど他のアプリも含めた多段フローをノーコードで構築できます。

開発部門に依頼することなく、現場担当者が自社の業務に合わせて連携をすぐに設計・改善できる点が最大の特長です。

＞＞BizteX Connectのサービスページ

BizteX Connectで実現できる代表的な自動化フロー

BizteX Connectを活用すれば、HubSpot×Slackを中心にリード獲得から商談化、フォローアップまでをノーコードで自動化できます。特に、マーケティングとインサイドセールスの連携を効率化する次のような多段フローが構築可能です。

フロー例	概要・活用シーン
① フォーム送信 → HubSpot登録 → Slack通知 → スプレッドシート自動追記	Webフォーム経由の新規リードをHubSpotへ登録し、Slackで即通知。同時にスプレッドシートにも反映してリード集計を自動化。マーケ施策の成果を即共有。
② HubSpotリード情報を定期取得 → Slackで共有 → 担当者の対応状況を可視化	HubSpot上の新規・未対応リード情報をConnectが毎朝自動取得し、Slackに一覧で共有。担当者がコメントや絵文字で対応ステータスを更新できるようにし、日次のISミーティングを効率化。
③ ChatPlus問い合わせ → HubSpotチケット登録 → Slackで進捗共有	Webチャットの問い合わせを自動でHubSpotに登録し、進捗をSlackで共有。対応完了時にSlackからHubSpotステータスを自動更新。

これらのフローはすべてマウス操作で構築でき、API開発や複雑な設定は不要です。Slackを軸にHubSpotを含む複数ツールをシームレスに連携させることで、リード対応・商談化プロセスをリアルタイムかつ一元的に管理できます。

導入のメリットと運用面での強み

BizteX Connectを導入することで、HubSpot×Slackを軸にした自動化運用はより実践的かつ安定的に進化します。開発リソースを使わずに現場主体で業務を改善できる点が最大の魅力です。

• ノーコードでスピーディに構築・変更可能：フロー設計はマウス操作で完結し、エンジニアに依頼せず担当者自身で調整可能。運用中も条件や通知先を柔軟に変更できます。
  
• HubSpot×Slack→他アプリまで連携拡張：通知、データ登録、レポート作成を一貫して自動化。マーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセス間の情報共有をリアルタイム化。
  
• 安定した稼働と国産サポート：国産サービスならではの日本語UIとサポート体制により、導入後も安心して運用可能。トラブル時も迅速に対応。
  
• ログ・アラート機能で管理性も高い：実行履歴の可視化やエラー通知が自動で行われ、連携状態を常に把握できる。

BizteX Connectを活用することで、Slackを中心にHubSpotや他ツールを横断した業務の流れを最適化し、チーム全体の反応速度と生産性を高められます。

マーケティング施策の即時共有やホットリード対応の迅速化など、営業成果への波及効果も期待できます。

社内リソースがない場合の選択肢｜インテリジェント フロー

BizteX Connectを活用すれば、HubSpot×SlackなどのSaaS連携をノーコードで構築できますが、「自社で運用する余裕がない」「どこから自動化すべきか判断できない」といった課題を抱える企業も少なくありません。そうした場合には、BizteXが提供する業務改善サービス「インテリジェント フロー」を活用するのも効果的です。

インテリジェント フローは、AI・RPA・iPaaSなど複数の技術を組み合わせ、企業ごとの業務プロセス全体を最適化するIPO（Intelligent Process Orchestration）サービスです。専任チームが業務の分析・設計から自動化構築、運用・改善までを一貫して代行し、社内リソースを確保せずに業務効率化を実現します。

AIを活用した業務分析「インテリジェント マイニング」で自動化の優先領域や費用対効果を自動で算出し、導入後は「インテリジェント HUB」で効果を可視化。継続的な改善を行いながら、短期間で成果を出すことが可能です。

さらに、インテリジェント フローは無料プランから導入可能で、テンプレートをもとに自社業務に合わせて段階的に拡張できます。まずはHubSpot×Slack連携など、1フローまでであれば無料で試すことも可能です。導入前に実際の自動化効果を体感できるため、初めての企業でも安心して検討を進められます。

＞＞インテリジェント フローのサービスページ

BizteX Connectとの違いと使い分け

BizteX Connectは「自社でノーコード構築を行いたい企業」に適しており、マーケティングや営業企画など現場部門が主体となって業務改善を進めたい場合に最適です。

一方、インテリジェント フローは「自動化を推進したいが社内リソースやスキルが不足している企業」に向いており、専任チームが設計から運用・改善までを包括的に担います。

どちらもBizteXが提供する共通基盤を活用しており、ツールの連携構築を自社で内製するか、専門チームに委ねるかという選択で使い分けることができます。

HubSpot×Slack連携に関するFAQ

HubSpotとSlackの標準連携は無料で利用できますか？

はい。HubSpot公式のSlack連携（HubSpot App for Slack）は無料プランでも利用可能です。ただし、利用できる範囲には制限があり、より高度な自動化を行いたい場合はiPaaSなどの外部連携ツールの活用が効果的です。

SlackからHubSpotの情報を更新することはできますか？

スラッシュコマンドやメッセージのノート化など、一部の操作は可能です。ただし、条件分岐や複数プロパティの自動更新など、業務レベルの自動処理を行う場合はBizteX Connectを利用することで柔軟に対応できます。

HubSpot以外のツールも同時に連携できますか？

はい。BizteX Connectを利用すれば、Slack・HubSpotに加えてGoogle Workspace、ChatPlus、Salesforce、kintoneなどさまざまなSaaSをノーコードでつなげられます。

自社で連携構築を行うのが難しい場合はどうすればよいですか？

BizteXが提供する「インテリジェント フロー」では、業務分析から構築・運用までを専任チームが代行します。社内にリソースがなくても、短期間で自動化の仕組みを導入可能です。

セキュリティや運用面のサポートはありますか？

はい。BizteXでは、全サービス（BizteX Connect／BizteX robop／インテリジェント フローなど）においてISMS（情報セキュリティマネジメントシステム）認証を取得し、厳格な管理体制のもとで運用しています。通信はすべて暗号化され、アクセス権限やデータ保護の仕組みも標準で実装されています。

まとめ｜HubSpot×Slack連携を業務全体の自動化へ発展させる

HubSpotとSlackを連携させることで、リード獲得や商談化に関する情報共有をリアルタイムに行えるようになり、チーム全体の対応スピードが向上します。標準機能でも一定の自動化は可能ですが、「BizteX Connect」を活用すればSlack⇄HubSpot間の双方向連携や他ツールを含む多段フローの設計もノーコードで実現できます。

また、社内で自動化構築に割けるリソースがない場合には、BizteXの「インテリジェント フロー」を活用することで、専任チームが業務設計から運用・改善までを包括的に担い、短期間で成果を生み出すことも可能です。

BizteXは、ISMS認証を取得した安全な環境のもとで、企業の業務自動化を支援しています。

HubSpotとSlackを中心に、マーケティング・営業・サポートの情報連携を効率化したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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