Excel Online API連携で業務を自動化|ノーコード活用とインテリジェント フロー導入ガイド

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Excel Onlineを日々の業務で活用していても、ファイル更新やデータ入力、集計作業をいまだ手作業で行っている企業は少なくありません。その背景には、他システムとの連携が進んでいないことがあります。

APIを活用すればこうした業務を自動化できますが、「社内にエンジニアがいない」「ノーコードツールを導入しても運用できるか不安」といった理由から、導入に踏み切れない担当者も少なくありません。

この記事では、Excel OnlineのAPI概要から、ノーコード連携を実現するiPaaSの活用法、さらに運用課題を根本から解消する「インテリジェント フロー」の連携実例まで、わかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • Excel Online APIでできることと主な活用シーン
  • ノーコードでのAPI連携(iPaaS活用)の方法
  • 情シスが陥りがちな運用の壁と、その解決策
  • インテリジェント フローによる自動化・最適化の例
目次

手作業に依存したExcel業務の限界と、APIによる打開策

社内の報告資料や集計表、管理台帳などで多用されるExcel Onlineは、定型業務に欠かせないツールのひとつです。しかし、更新・通知・集計などの操作が手作業に依存していると、次のような課題が生まれます。

  • 入力ミス・転記漏れによるデータ不整合
  • 承認状況や更新内容の共有漏れ
  • 属人化による業務のブラックボックス化

API連携を活用すれば、これらの業務を自動化し、正確かつスピーディな情報処理体制を構築できます。

Excel Online APIの概要と実現できること

ExcelのTOP画像
引用:Microsoft Excel

Excel Onlineは、Microsoftが提供するクラウド型の表計算サービスで、個人利用から業務用途まで幅広く活用されています。日報・台帳・集計表の作成・共有といった基本機能に加え、APIを活用することで、他の業務ツールとの連携やデータ処理の自動化も可能です。

主なAPI機能には、セルやテーブルデータの取得・更新・削除、ブック内のワークシート構成の操作、ファイル保存場所(OneDrive/SharePoint)の管理などが含まれます。たとえば、kintoneやSlack、Googleフォームなどと組み合わせることで、申請内容の転記、ステータス更新、通知・記録までを一元化することができ、業務プロセス全体の効率化を実現できる汎用性の高いAPIです。

ノーコードで実現するExcel連携と業務自動化

Excel OnlineのAPIは非常に柔軟で高機能ですが、その分、エンジニアによる設計・構築を必要とするケースが多く、「導入したいが難しそう」と感じる企業も少なくありません。

そこで注目されているのが、ノーコードでAPI連携を実現できる iPaaS(Integration Platform as a Service)というクラウド基盤です。

BizteX Connectで実現するExcel Onlineのノーコード連携

iPaaSとは、複数のSaaSや業務システムをノーコードでつなげることができるクラウドサービスです。なかでもBizteX Connectは、Excel Onlineをはじめとする各種SaaSと柔軟に連携でき、マウス操作だけで業務フローを自動化できる点が特長です。

Connect紹介画像2
BizteX Connect

たとえば、以下のようなフローもBizteX Connect上で視覚的に構築できます。

  • Googleフォームに入力 → Excel Onlineへ自動転記 → 集計シートを更新 → Slackで通知
  • kintoneに登録された申請データ → Excelで管理台帳を自動更新 → OneDriveに保存

Excel Online上のテーブルデータを他ツールと連携して操作できるため、表計算業務を起点とした社内プロセスの自動化が可能になります。APIの知識がなくても、業務部門が自ら構築・運用できるため、IT部門に負荷をかけずにスピーディな導入が実現します。

※関連記事:iPaaSとは?仕組みとメリットをわかりやすく解説

ノーコード連携で情シスの負担を軽減──ただし「運用フェーズの設計」がカギ

従来、Excel APIを使ったデータ連携は情シスや開発部門が主導で構築・保守を行ってきましたが、iPaaSを導入することで、業務部門でも自走可能な環境を整えることができます。

これにより、開発・保守工数を削減できるのはもちろん、現場からの改善要望にも迅速に対応できるようになり、少人数体制の組織でも継続的な業務改善が進めやすくなります。

ただし、注意すべきなのは「構築」できることと「継続運用」できることは別であるという点です。運用担当者の異動や、ルールの不在によって自動化フローが機能停止してしまうケースも多く見受けられます。

ノーコード連携を組織に定着させるには、「誰がどこまでを担うのか」「どうメンテナンスしていくか」といった運用設計を初期段階から明確にしておくことが重要です。

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iPaaSでのノーコード連携を定着させるには?継続運用に必要な設計とは

iPaaSの普及により、Excel Onlineをはじめとする各種ツールとのAPI連携が、ノーコードで簡単に実現できる時代になりました。データの自動入力や集計、通知などもツールをまたいで連携できるようになっています。

しかしながら、実際の現場では「導入はできたが、運用が続かない」「更新が止まって使われなくなった」といった課題に直面するケースも少なくありません。その背景にあるのが、構築後の運用設計が不十分なことです。

「誰がどこまでを担当するのか」「障害時にどう対応するのか」「改善提案はどうやって回すのか」といった体制がないまま連携構築だけが先行してしまうと、属人化やブラックボックス化が再発し、フローがメンテナンスされないまま形骸化してしまいます。

実際、BizteXが実施した調査でも、iPaaS未導入企業のうち約4割が「スキルを持つ人材がいない」ことを障壁として挙げており、技術面よりも“継続的に回せる体制構築”が最大の課題となっていることが明らかになっています。

iPaaS導入を検討しない理由グラフ画像
【調査レポート】理想のワークフローを実現する「iPaaS」導入のポイントとは?

情報システム部門の負担を抑えながら、業務部門がExcel Online連携を主体的に運用していくには、役割分担の明確化と持続可能な運用体制が不可欠です。

Excel Onlineの活用を止めないために──運用まで見据えた仕組みづくり

たとえば、iPaaSを活用して「フォーム入力 → Excel Onlineへ自動転記 → Slack通知 → OneDrive保存」といった連携を構築すれば、日常業務の大幅な効率化が可能です。

しかし重要なのは、そのフローが日常業務の中で安定して動き続けること。誰かが設定変更したことで止まったり、担当者が退職して保守できなくなったりすれば、せっかくの自動化も形だけになってしまいます。

そこで注目されているのが、Excel Onlineを含む業務フロー全体の設計・構築・運用・改善をまるごと代行する、BizteXの「インテリジェント フロー」です。

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Excel Online連携は現場任せにしない|インテリジェント フローによる設計・運用の一括代行

インテリジェント フロー提供イメージ画像
インテリジェント フロー
成果に直結する3つのコンポーネント
  1. インテリジェント マイニング(業務分析)
    AIが業務実態を可視化し、どこに無駄があるか、どの業務を改善すべきかを定量的に特定。
  1. インテリジェント オーケストレーション(設計・構築)
    自動化テンプレートをベースに、自社特有のルールやシステムに合わせて柔軟にプロセス設計
  1. インテリジェント HUB(効果測定・改善)
    導入後の稼働状況や効果をダッシュボードで可視化し、改善点をAIが自動で提示・実装。

Excel OnlineのAPI連携を構築したものの、「現場で活用されない」「改善が止まり形骸化してしまう」といった課題に直面する企業は少なくありません。特にiPaaSを導入したあと、設計や保守・改善の体制が整っていないまま運用を業務部門に任せてしまうと、属人化やトラブルの放置が起こり、期待した成果につながらないケースが多く見られます。

インテリジェント フローは、そうした“運用フェーズの壁”を根本から解消するために、Excel Onlineを含む業務プロセス全体の設計・構築・運用・改善を一括で代行する外部委託型の業務最適化サービスです。

Excel OnlineのAPIやiPaaSツールの導入を業務部門に丸投げするのではなく、AIによる業務分析(インテリジェント マイニング)と、BizteXの自動化チームによる設計・構築ノウハウを活かすことで、最小限の社内リソースで持続的な業務改善を実現します。

インテリジェント フローの中核:IPOという考え方

IPOの概念画像
IPOを構成する3つの要素

インテリジェント フローの根幹にあるのは、BizteXが提唱する「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」という概念です。これは、AIと人間の力を組み合わせて業務プロセス全体を再設計・最適化する枠組みで、従来のツール単体導入では実現できなかったプロセス全体の自動化・改善を可能にします。

IPOは以下の3つの要素で構成されています。

  • プロセス・インテリジェンス(業務の可視化と改善ポイントの発見)
  • ヒューマン・イン・ザ・ループ(AIと人の最適な役割分担)
  • クロスプラットフォーム統合(複数システムの横断連携)

▼それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。

>>プロセスインテリジェンスとは?
>>ヒューマンインザループとは?
>>クロスプラットフォーム統合とは?

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Excel Onlineと他ツールのAPI連携事例

Excel OnlineのAPIを使えば、あらゆるツールとの連携が可能です。ここでは、実際に構築された連携フローを用途別に紹介します。

定期データの自動反映フロー|RPA × Excel Online

BizteX robop・Excel・をBizteX Connectで連携した自動化フロー図

BizteX robop(デスクトップRPA)で収集した取引データや実績データを、Excel Onlineの指定セルに自動で反映することで、日次・週次のレポート更新業務を効率化します。

これまで担当者が手作業で行っていた入力作業をなくすことで、転記ミスや集計遅れを防止し、常に最新のデータに基づいた迅速な意思決定が可能になります。

営業データ更新と共有を自動化|Salesforce × Excel Online × Teams

Salesforce・Excel Online・TeamsをBizteX Connectで連携した自動化フロー図

Salesforceから取得した営業実績データをExcel Onlineの集計シートへ自動で反映し、更新完了後はMicrosoft Teamsで通知します。

ヘッダー行やデータ範囲を指定することで、既存フォーマットのまま常に最新データを保つことができ、Excelの共有・編集の手間を削減。

チャット通知も含めて一気通貫で自動化することで、報告・確認業務の効率化と情報共有のスピードアップが実現します。

入力データの登録・通知を自動化|Excel Online × kintone × Slack

Excel・kintone・SlackをBizteX Connectで連携した自動化フロー図

Excel Onlineに記載されたデータを自動で取得し、kintoneにレコードとして登録。登録完了後はSlackへ通知を送信することで、共有作業まで一気通貫で自動化します。

これにより、申請情報や報告内容の転記・通知にかかる手作業を削減でき、入力ミスの防止や共有漏れの防止にもつながります。現場の対応速度も向上し、全体の業務効率化を実現します。

※連携可能なアプリ一覧はこちらからご確認ください。

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よくある質問(FAQ)

Excel OnlineのAPI連携や、iPaaS・インテリジェント フローの活用に関して、よくいただくご質問をまとめました。

Excel OnlineとのAPI連携フローの構築にはどれくらい時間がかかりますか?

シンプルな連携であれば、1〜2日ほどで構築が可能です。たとえば「フォーム入力 → Excel自動記録 → 通知」などはすぐに実装できます。複雑なフローも、インテリジェント フローで設計から運用保守までまとめて対応できます。

ノーコードツール(iPaaS)はどこまで柔軟に設定できますか?

BizteX Connectでは、条件分岐・定期実行・エラーハンドリング・通知連携(Slack、Teamsなど)に加え、Excel Onlineの特定セルへの書き込みやファイル保存先の指定も柔軟に設定可能です。コード不要で複雑な処理も組めます。

インテリジェント フローはExcel Online以外にも対応していますか?

はい。Excel Onlineのほか、Google Workspace、Slack、kintone、Salesforce、Dropbox、Zoomなど、多様なSaaSと連携して業務プロセス全体を自動化できます。

なお、無料プランでは、BizteX Connectを活用した1フローの設計・構築を無償でお試しいただけます。

社内にIT人材や時間がなくても導入できますか?

はい、可能です。インテリジェント フローは「設計・構築・運用・改善」すべてを代行するサービスのため、Excel Onlineの業務に詳しい担当者がいなくても導入・運用が可能です。

業務内容をヒアリングするだけで、自社に最適な自動化プロセスを提案・実装し、現場への負担も最小限に抑えられます。

Excel Onlineで作成したファイルに、他ツールからのデータを自動追加できますか?

はい、可能です。たとえば、kintoneやSalesforceに登録された案件情報を自動取得し、指定のExcel Onlineシートに追記・上書きできます。
複数ソースのデータを正確に集約・反映できるため、転記ミスの防止や報告資料の作成効率が大幅に向上します。

まとめ|Excel OnlineのAPI連携は“構築後の運用設計”が成否を分ける

Excel OnlineのAPIやiPaaSは、表計算業務やレポート作成を効率化する有効な手段です。しかし、連携を構築するだけでは不十分で、その後の保守や改善体制まで含めて運用を設計することが成果を左右します。

インテリジェント フローを活用すれば、Excel Onlineを含む業務プロセス全体を“止まらずに回り続ける仕組み”として設計・構築できます

リソース不足や属人化といった課題を抱える現場でも、最小限の負担で安定的な自動化を実現できる現実的な選択肢となるでしょう。

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この記事を書いた人

DX hacker編集部 瀧澤のアバター DX hacker編集部 瀧澤 マーケティング部オウンドメディア担当

DX hacker編集部の瀧澤が不定期で更新します。
業務自動化・DX推進に役立つ最新情報を、30,000件以上の支援実績をもとにわかりやすく発信中。
「インテリジェント フロー」や「BizteX robop」「BizteX Connect」などの業務最適化サービスも紹介しています。

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