【比較】BPaaSとIPOの違いとは?AI活用&プロ支援で広がる自動化の可能性

BPaaSとIPOの違い記事アイキャッチ

業務自動化の選択肢として注目を集める「BPaaS(Business Process as a Service)」と、BizteXが提唱する新しい業務改善ソリューション「IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)」。どちらも外部委託による業務の効率化という点では共通していますが、対応範囲や柔軟性、改善性には大きな違いがあります。

本記事では、両者の仕組みや特長を比較しながら、企業が自社に合った自動化の方向性を見極めるためのポイントを解説していきます。

目次

BPaaSとIPOの基本を理解する

業務効率化の手法として注目される「BPaaS」と「IPO」は、いずれも業務プロセスの一部または全部を外部に委託するという点で共通しています。しかし、自動化支援の範囲や柔軟性において大きな違いがあります。

まずは、それぞれがどのようなソリューションなのかを整理しておきましょう。

BPaaSとは?クラウドとBPOを組み合わせた業務委託モデル

BPaaS(Business Process as a Service)は、クラウド上で提供されるSaaSと、BPO(Business Process Outsourcing)のノウハウを組み合わせた業務委託モデルです。

あらかじめ標準化された定型業務フローに基づき、外部ベンダーがクラウド経由で業務を代行することで、業務効率化とコスト削減を実現します。

ただし、決められた業務プロセスを対象とするため、組織変更や業務の見直しに伴うプロセスの柔軟な調整や迅速な更新には限界があります

IPOとは?業務プロセスを柔軟に最適化する新しい業務改善ソリューション

IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)は、AIやRPAなどの先端テクノロジーと、豊富な自動化実績を持つプロフェッショナルの知見を組み合わせ、業務プロセスの設計・運用・改善までを一貫して担う新しいソリューションです。

業務の中に人の判断を適切に組み込みながら、AIを活用してプロセスを最適化するため、企業固有の課題や変化する組織体制にも柔軟かつ継続的に対応できます。

BPaaSとIPOについて下記記事でも詳しく解説しています。
BPaaSとは?クラウドとBPOを組み合わせた業務委託モデル
IPOとは?業務プロセスを柔軟に最適化する新しい業務改善ソリューション

BPaaSとIPOの比較|表でわかる5つの違い

BPaaSとIPOがそれぞれどのようなソリューションなのか理解した上で、ここでは5つの項目ごとに違いを整理します。

スクロールできます
項目BPaaSIPO
主な対象業務標準化された定型業務プロセスの最適化標準業務+判断・例外処理を含む複雑な業務プロセス全体の最適化
提供形態クラウド型サービスを活用した業務委託クラウド型サービス+AI・専任チームの知見を活用した業務最適化
柔軟性・カスタマイズ性低〜中(標準化された処理に限定)高(企業ごとの業務フローに合わせて柔軟に調整可能)
改善・対応力想定内のフロー・課題には対応可能。継続的な改善は困難想定外の課題にも柔軟に対応。支援チームと共に継続的な改善が可能
AI・専門知見の活用原則なし(自動化技術や判断支援は限定的)AIによる判断・例外処理・パターン分析+専任チームの支援で高度に対応

それぞれの違いを見比べると、BPaaSは標準化された業務の効率化に強みを持つ一方で、業務プロセスの変化や複雑な例外処理への対応には限界があることが分かります。

対してIPOは、AIとプロフェッショナルの知見を組み合わせ、企業ごとの業務課題に柔軟かつ継続的に対応できる点が大きな特長です。自社の業務の複雑性や改善ニーズに応じて、どちらのソリューションが適しているかを検討することが重要です。

\DX再始動に向けた一歩を、今ここから/

無料プランから始められる、現場に優しい自動化サービス

BPaaSとIPOはどんな企業に向いているのか?

BPaaSは、業務内容がある程度パターン化されており、定型業務を効率的に外部委託したい企業に適したモデルです。あらかじめ標準化されたフローに沿って業務を外部に任せられるため、BPOの延長線上で自動化を進めたい企業にとって有効な選択肢となります。

一方、IPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)は、BPaaSが対応する定型業務の範囲にとどまらず、より柔軟で継続的な業務改善を目指す企業に適しています。

AIなどの先端テクノロジーと、業務改善に精通した専任プロフェッショナルの支援を組み合わせることで、企業ごとの課題や業務フローに即した最適化を実現し、より高いROIの達成も可能になります。

なぜ今、IPOという新しい自動化手法が求められているのか?

RPAやクラウドツールの市場は拡大を続けていますが、導入から時間が経過した企業であっても、「現場に定着しない」「期待した効果が得られない」といった課題を抱えるケースは少なくありません。

BizteXが2024年に実施した調査レポート「IT担当者860人が明かした、企業のRPA利用実態」によると、RPAの導入を取りやめた理由として、「ツール操作の習得に時間がかかり、実際の運用が進まなかった(39.0%)」という回答が最も多く挙げられました。

また、「どういったサービスがあれば継続できたか?」という問いに対しては、「操作代行」や「短期間で習得できる学習プログラム」など、ベンダーによる実務支援を求める声が多数を占めています。

IPO提唱の背景データ画像
引用:IT担当者860人が明かした、企業のRPA利用実態

こうした背景から、業務プロセスそのものをベンダーが設計・実装・保守まで担う外部委託型の自動化モデルに注目が集まっています。なかでもBPaaSは、標準化された業務の効率化を図る手法として注目されていますが、あらかじめ定義された範囲に限られ、例外処理や継続的な改善には対応が難しいという課題があります。

そこでBizteXでは、こうした限界を乗り越える進化型ソリューションとして、「インテリジェント・プロセス・オーケストレーション(IPO)」を提唱しています。IPOは、BPaaSの業務委託モデルに加えて、AIやRPAなどのテクノロジーと、業務改善に精通した専任チームの知見を融合。属人化や例外処理を含む複雑な業務にも柔軟に対応し、継続的に業務プロセス全体を最適化・自動化することが可能です。

そのため、DXがうまく進まなかった企業や、ROIの最大化に課題を抱える企業にとって、IPOは「こんな自動化ができたら・・・」という理想を実現する、現実的かつ持続可能な選択肢となるでしょう。

\ツールが使いこなせない…そんな現場の悩みを、AI×プロで解決/

無料プランから始められる、現場に優しい自動化サービス

BizteXが提供するIPO「インテリジェント フロー」とは?

インテリジェント フロー提供イメージ画像
インテリジェント フローの提供イメージ

「インテリジェント フロー」は、BizteXが提供するIPO(インテリジェント・プロセス・オーケストレーション)サービスです。

多数の自動化実績をもつプロフェッショナルが、AIをはじめとする先端テクノロジーを活用し、業務プロセスの設計・構築から運用・保守・改善までを一貫して支援。企業の業務効率化を、短期間かつ持続的に実現します。

導入される自動化フローは、あらかじめテンプレート化されており、AIを活用した「インテリジェント マイニング」によって、企業の課題に応じた最適なテンプレートと費用対効果を自動で提示。選定されたテンプレートは、業務内容に応じて柔軟にカスタマイズでき、導入後も継続的な効果測定と改善により、プロセスの最適化が図れます

インテリジェント フローの主な特長
  • 豊富なテンプレートで、現場に負荷をかけずスピーディに導入

自社でのツール操作や構築作業は不要。テンプレート活用により、短期間での自動化を実現します。

  • 業務プロセスを可視化し、課題発見から最適化まで一貫支援

AIによる業務分析でボトルネックを特定し、改善策までを自動提案。導入後も最適化を継続します。

  • 30,000件以上の自動化実績をもつプロフェッショナルが対応

専門チームがテンプレート選定から導入、運用・改善までを担い、高品質な業務改善を支援します。

インテリジェント フローの導入ステップ

インテリジェント フローでは、下記のステップで業務プロセス全体の最適化と自動化を支援します。

STEP
STEP 1|業務課題の可視化(インテリジェント マイニング)

AIによって、業務構造やボトルネックを可視化し、課題とKPIを整理します。

STEP
STEP 2|効果測定とテンプレート提案

抽出された課題に対し、最適な自動化テンプレートと費用対効果などの効果予測を提示します。

STEP
STEP 3|ソリューション設計

業務データをもとに、AIやRPAなどのツールを組み合わせた、部門横断で動く最適な業務プロセスを設計します。

STEP
STEP 4|導入・実装

テンプレートのカスタマイズを行いながら実装を進行。運用開始後も継続的に改善を行い、成果の最大化を図ります。

STEP
STEP 5|成果可視化と次の改善提案

AIによって自動化の成果を可視化し、次の改善アクションを提案。継続的なプロセス改善を行います。

\業務プロセス全体を柔軟かつ継続的に最適化/

無料プランから始められる、現場に優しい自動化サービス

まとめ

BPaaSとIPOは、いずれも業務委託型のソリューションですが、「柔軟性」や「継続的な改善」といった観点で大きな違いがあります。自社の業務課題やプロセスの特性に応じて、最適な手段を選ぶことが重要です。

とくに、自社の業務プロセスに合わせて柔軟に最適化を進めたい企業や、継続的な改善によってROIを高めたい企業にとっては、BizteXが提供する「インテリジェント フロー」が有力な選択肢となるでしょう。

さらに、「無料プランから始められる導入のしやすさ」も大きな特長です。「まずは試してみたい」「導入後のイメージがまだ明確ではない」と感じている方でも、気軽にスタートできます。

業務全体の見直しと、持続的な業務改善を目指す企業は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

>>「インテリジェント フロー」の無料プランを試してみる

BPaaSとIPOの違い記事アイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

DX hacker編集部 瀧澤のアバター DX hacker編集部 瀧澤 マーケティング部オウンドメディア担当

DX hacker編集部の瀧澤が不定期で更新します。
DX推進や業務自動化に役立つ最新情報、SaaS情報、すぐに使えるノウハウまで、わかりやすくご紹介します。

目次