導入事例:弁護士ドットコム株式会社

クラウドサイン×BizteX Connectで電子契約の未来を拓く、新たな連携モデルを構築

「BizteX Connect」は、2021年以降、弁護士ドットコム株式会社とプロダクトパートナー契約を結び、電子契約サービス「クラウドサイン」のコネクタを提供してきました。2024年2月には、さらなるお客様のニーズに応えるため、弁護士ドットコム株式会社と協業し、「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」をリリース。ユーザーがクラウドサインと他サービスを連携しながら、より便利に使えるサービスを提供しています。

インタビュー

「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」はどのような想いから誕生したのか、また、両社にとってどのようなメリットをもたらしたのか。BizteXの嶋田が、弁護士ドットコム株式会社の城山様と望月様へお話を伺いました。

活用例(シナリオ)

企業概要|弁護士ドットコム株式会社

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会社名: 弁護士ドットコム株式会社
代表取締役:元榮 太一郎
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木四丁目1番4号 黒崎ビル
設立:2005年7月4日
HP:https://www.cloudsign.jp/

弁護士ドットコム株式会社は、法律関連のオンラインプラットフォームを提供するリーディングカンパニーで、以下の事業を展開しています。


  • 弁護士ドットコムの開発・運営
  • 弁護士ドットコムニュースの運営
  • 税理士ドットコムの開発・運営
  • クラウドサインの開発・提供
  • BUSINESS LAWYERS(ビジネスロイヤーズ)の運営
  • 弁護士ドットコムキャリアの運営


  • これらのサービスを通じて、企業や個人に対する法務支援を提供し、日本国内における法務のデジタル化を推進しています。特に、契約書をオンラインで締結・管理できる電子契約サービス「クラウドサイン」は、中小企業から大企業まで幅広く利用されており、安全性も主務官庁によって確認されています。

    サマリ

    1. クラウドサインとBizteX Connectの協業経緯
    2. クラウドサイン Hub powered by BizteX Connectの誕生
    3. クラウドサイン Hub powered by BizteX Connectの反響
    4. 今後の展望

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    望月/プリセールスマネージャー 兼アライアンス担当(写真左)
    2020年5月、弁護士ドットコム株式会社に入社。クラウドサインとの連携商材として主にSalesforceやkintoneの連携商材のプリセールス業務に従事。その後、2022年10月よりプロダクトアライアンス業務も兼務。クラウドサインとの連携プロダクトを拡充するだけではなく、連携プロダクトの企画にも携わっている。

    城山/事業戦略部 レベニューオペレーショングループ マネージャー(写真右)
    2021年3月、弁護士ドットコム株式会社に入社。プロダクトアライアンスチームに配属され、アライアンス事業に従事。その後、事業戦略部に異動し、BizOpsチームを立ち上げ、マネージャーに就任。CRMを含むデータ基盤の整備や営業部門のKGI/KPI設計に携わる。
    現在は、業務設計チームとアライアンス商品企画チームを兼任し、レベニューオペレーショングループのマネージャーとして活動中。

    ※所属・役職は取材当時(2024年8月)

    クラウドサインとBizteX Connectの協業経緯

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    展示会での立ち話から一気に加速

    ――― BizteXと協業するきっかけとなった出来事を教えてください
    城山さん:もともと2021年から、クラウドサインのプロダクトパートナーとして、BizteX Connectにクラウドサインとのコネクタを作成いただいていましたが、あくまでプロダクトパートナーとして、そこまで深い付き合いがある訳ではありませんでした。

    嶋田:何度かオンラインでお話する程度で、確かにあまり深く協業するという状態ではなかったですね。

    望月さん:その後、一般社団法人シーコンソーシアム主催の展示会に弊社が出展している際に、ブースに来場されていた嶋田様とお話をさせていただいた、というのが今回のプロジェクトの一番最初だったと思います。

    ――― 初回打ち合わせ時のお互いの印象はどうでしたか?
    望月さん:最初は先ほど言ったようにブースでの簡単な立ち話という感じで、嶋田様から「何かより協業を深められないか」というお話から、「クラウドサイン用のBizteX Connect料金プランを作成することも考えていきたい」という内容だったように記憶しています。

    この話を社内に伝えたところ、城山からすごくポジティブな反応をもらえたという経緯がありました。

    嶋田:そうですね。当社がBizteX Connectでkintone向けに料金プランを出していたので、クラウドサイン用の新料金プランも出すなどして協業を深めたいと思い、お声がけしました。

    城山さん:当時”連携”という点に課題を感じていたのもあり、望月が持ち帰ったこの話は面白いと思い、すぐ進めていこうということになりました。そこから私も、望月と嶋田様の打ち合わせに参加することにしました。

    私が社内の商品設計やオペレーション周りを見ていたこと、また、嶋田様が常にミーティングに参加いただいていたことから話を進めやすかったのも大きいです。良い雰囲気で和気あいあいと進んでいきましたね。

    ――― どのような課題感があったのでしょうか?
    城山さん:当時クラウドサインで連携できるサービス自体は100を超えていたのですが、お客様としてはより使いやすく、当社としては顧客単価向上を実現できるような、さらに踏み込んだ新サービス・ソリューションを作りたいと考えていました。

    ――― 今回の協業を通じて顧客のどのようなニーズに応えたかったのでしょうか?
    望月さん:クラウドサインは電子契約のプラットフォームになりうるサービスだと思いつつも、より多くのユーザーにご利用いただくためには、他のサービスとの連携を強化し、より幅広いニーズに対応していく必要があると考えていました。

    そのため、お客様の負担が少なく開発知識がなくてもクラウドサービスが繋げられるiPaaSには21年ごろから注目していました。しかし当時、SasSを多数利用している企業というのは今ほど多くはなく、「iPaaSを組み込んで積極的に販売展開する」という方法は、あまりメリットがないという結論に落ち着き、実現は出来ませんでした。その結論に納得できたものの、自分の中では「試してみたい」というモヤモヤした気持ちがありました。

    ――― 協業の決め手となった点を教えてください
    城山さん:連携するコネクタのアクションなど、他社様より不足している点もあったのですが、当社からの要望に対して、追加のアクションを迅速に作成いただいたり、打ち合わせの時点で、開発やCSの方にも参加いただき、柔軟な対応をしていただけたことも大きかったです。

    望月さん:城山が言ったように、当社からの要望に対して2週間足らずでアクションを追加いただいたり、基本となるテンプレートを作成いただいたりと、迅速に対応していただけました。問い合わせに対するレスポンスも早く、サービス開始当初は我々もiPaaSの運用・設定ノウハウがないため、その点をサポートしていただけたのも心強い点でした。

    嶋田:そう言っていただけて大変うれしく思います。

    クラウドサイン Hub powered by BizteX Connectの誕生

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    クラウドサインを中心に前後の他サービスと簡単に連携し業務フローを構築できるサービス

    ――― 協業にあたり、両社の強みや特性はどのように活かされましたか?
    望月さん:クラウドサインは、電子契約サービスとして大企業から中小企業まで幅広いお客様にご利用いただいています。一方で、クラウドサインを単体で利用されるケースが多い中、「クラウドサインで締結した契約書を他のストレージサービスと連携できないか」というご要望をいただくこともありました。

    クラウドサインはAPIを公開しており、「お客様自身で開発いただければ対応可能です」とご案内することはできます。しかし、開発には工数がかかるうえ、社内に開発を担当できる社員がいない企業がほとんどです。そのため、実際にお客様のニーズに応えることが難しい状況でした。

    しかし、今回「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」の提供により、開発の知識がなくても簡単に他のサービスと連携できるようになりました。これにより、「お客様で開発をお願いします」という従来の回答から、「このサービスを利用すれば簡単に設定できます」という提案ができるようになり、セールスにとっても大きな効果があったと感じています。

    嶋田:少しマクロな視点でコメントします。クラウドサインは日本で電子契約の市場を作り、沢山のお客様にご利用されているサービスです。それに加えてコロナ禍において、電子契約を含めた多くの業務とシステムがオンラインに移行し、クラウドサービスの利用が加速しました。

    実際に、当社でも管理部と営業部でクラウドサインを便利に利用しています。お客様がビジネスを運営していく中で、契約業務は必ず発生し、その前後の業務とシステムとの連携ができると、更に業務生産性が向上すると思っています。

    クラウドサイン Hub powered by BizteX Connectの反響

    リリースした翌月に新規顧客からの受注が発生

    ――― 顧客の反応が良かった業務フローを教えてください
    望月さん:SharepointやGoogle Driveなどのストレージサービスとの連携フローや、クラウドサイン側で記入する情報(契約開始日や終了日、取引金額など)をスプレッドシートやExcel Onlineに自動転記して契約台帳として利用できるフローがよく利用されています。

    ――― 社内での反応はいかがでしたか?
    城山さん:サービスリリース後の社内の反応は非常に良かったです。特に営業部門からは高く評価されており、社内勉強会も活発に行われ、参加率や熱意も非常に高かったです。2月にリリースした後、翌月には5〜6人規模の企業で新規受注がありました。

    「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」の導入により、これまで提案が難しかった高価格帯のプランもスムーズに提案できるようになり、お客様のニーズを満たしつつ、営業部門が課題としていた顧客単価の向上にも大きく貢献しています。また、小規模な企業にも対応できることが確認できたことも大きかったです。

    ――― 今回の協業で得られた成果やメリットを教えてください
    城山さん:BizteX Connectとの連携により、これまでクラウドサインと連携できなかったサービスとも簡単に繋げられるようになり、提案の幅が大きく広がったと感じています。これにより、既存のクラウドサインユーザー企業へのアップセルにも繋がり、企業の規模を問わず導入が増えています。実際に、「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」があることで導入を決めた企業もあります。

    特に、Microsoft365やGoogle Workspaceを利用している企業が多いため、これらのサービスと連携できることは大きなメリットだと考えています。

    今後の展望

    さらに幅広い業務で活用できる自動化シナリオを提供したい

    ―――最後に、今後の展望と当社へ期待していることを教えてください
    城山さん:商談を進める中で、お客様がBizteX Connectを利用して実現したいことが徐々に見えてきました。すべての要望に応えるのはまだ難しいかもしれませんが、テンプレートを作成することで、より多くのお客様に簡単にこのサービスを提供できると考えています。

    これまでは総務部門での利用が中心でしたが、営業部門でも契約締結前の申し込み書作成などの課題を解決できる自動化シナリオを作成することで、提案の幅がさらに広がるのではないかと思います。

    BizteX Connectで一度作成したシナリオは簡単に複製して共有できるため、他の部署にも広げることで、APIの利用率や受注率のさらなる向上を目指しています。

    望月さん:機能的にも、現在はあくまでクラウドサインの締結が終わった契約書の管理や台帳への自動転記というニーズが多いですが、お客様の基幹システムとBizteX Connectを連携し、クラウドサインの送信を行うところまで出来れば、電子契約市場自体もより広がると期待しています。

    是非、今後とも機能開発やテンプレート作成だけでなく、電子契約市場を通して日本の商習慣を変えていくお手伝いを一緒にしていただければと思います。

    まとめ

    クラウドサインとBizteX Connectの協業は、展示会での偶然の会話から始まりました。当初は軽い立ち話でしたが、クラウドサインの連携強化を目指し、「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」が誕生しました。

    このサービスにより、開発の知識がなくても、他のクラウドサービスと簡単に連携できるようになり、提案の幅が広がりました。特にストレージやスプレッドシートとの連携はお客様から高く評価されており、営業活動やアップセルの機会が増えています。

    BizteX Connectは、今後もさまざまな企業様との連携を深めながら、お客様のニーズに最適なサービス連携ソリューションを共同で創出してまいります。

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    「クラウドサイン Hub powered by BizteX Connect」は、クラウドサインと他のクラウドサービスをノーコードで簡単に連携できるオプションサービスです。Google DriveやSharepointなどのファイルストレージサービスと連携し、締結済みの契約書を自動で格納・管理します。さらに、管理台帳への追記や通知も自動化でき、手間のかかる事務作業を効率化します。多様な業務シナリオに柔軟に対応し、業務の抜け漏れ防止に役立ちます。


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