RPAのメリットとは?最大限に活かす方法やデメリットも解説

本記事では、RPA導入による5つのメリットを解説します。せっかくのRPAツールが無駄にならないよう、RPAのデメリットや弱点についても触れるので、導入検討の際にはぜひ参考にしてください。

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RPAとは、簡単にいうと「決まった手順の事務作業」をロボットが代行してくれるツールのことです。

人手不足や働き方改革などの問題を解決するため、今では多くの企業が導入を進めています。

そこで本記事では、RPA導入による5つのメリットを詳しく掘り下げていきます。

せっかくのRPAが無駄にならないよう、RPAの弱点やリスクについても触れていきます。両面どちらも知ったうえで、RPA導入を検討したい方は、ぜひご一読ください。

目次

RPAを導入するメリット5つ

RPAを導入して得られる主なメリットは、以下の5つです。

1. 人的ミスを防ぎ、業務品質を向上できる
2. スピーディに業務を処理できる
3. コア業務にリソースを注力できる
4. 人件費などのコストを大幅削減できる
5. 働き方改革を推進できる

一つ一つ解説していきます。

【メリット①】人的ミスを防ぎ、業務品質を向上できる

RPAのロボットは、事前に設定したシナリオに従って忠実に業務を遂行します。

そのため、
・疲労や集中力低下によるミス
・作業忘れや操作の間違いによるミス
などのヒューマンエラーが起こる心配はありません。

退屈で疲れやすい単純作業も、RPAならミスなく高い精度で仕上げてくれるので安心です。

【メリット②】スピーディに業務を処理できる

RPAが自動で業務処理をすることで、人力でやるより業務スピードを格段にアップできます。

業務の正確性も高いので、内容の確認・修正にかかる手間も必要ありません。このように業務を自動化・効率化することで、スピード感を持って仕事を進めることが可能です。

実際に、
・年間の作業時間を約77%削減(650時間 → 150時間)
・報告書の作成頻度が大幅向上し、高速PDCAを実現(3ヶ月 → 毎日)
できたケースもあります。

※ご参考になりそうな内容として、「【クラウドRPAの導入事例】人材サービス/人材採用代行業務」もぜひご覧ください。

【メリット③】コア業務にリソースを注力できる

RPAを導入すれば、ルーティンワークに費やしていたリソース(時間や集中力など)を、より付加価値の高いコア業務に充てられます。

具体的には、戦略立案やデータ分析、企画書の作成などです。

このように、
・利益に直接つながる業務
・クリエイティブな業務
に集中できれば、生産性が向上して高い成果を上げやすくなります。

ひいては、業績アップや競争力強化にもつながります。

【メリット④】人件費などのコストを大幅削減できる

RPAはロボットなので、「1日8時間・週5日労働」ではなく、「24時間365日」働けます。

一人当たりのキャパを超える作業量を難なくこなせるうえに、休みは一切必要ありません。

社員一人を採用・教育したり、人件費を払ったりする場合と比べると、大幅なコスト削減が可能です。

少子高齢化により、採用難や人手不足などで悩む企業は多いですが、RPAならデジタルレイバー(仮想知的労働者)としてそれらの問題を解決する一手になりえます。

【メリット⑤】働き方改革を推進できる

RPAが膨大なルーティンワークを代行することで、労働時間の大幅な削減が可能です。

これにより、
・長時間労働の改善
・ワークライフバランスの実現
など、働き方改革や労働環境の改善を推進できます。

RPAの活用が浸透すれば、「RPAに任せられる仕事はないか」と、業務の見直しによる全社的な生産性向上も図れます。

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RPAのデメリット・弱点3つ

RPAには多くのメリットがある一方、デメリットや弱みも存在します。

RPAの導入・運用を成功させるには、ネガティブな面も押さえて対応することが必須です。

1. ロボットが停止する場合がある
2. ロボットを管理しきれないおそれがある
3. 不正アクセスや情報漏洩のおそれがある

それぞれのリスクについて紹介します。

【デメリット①】ロボットが停止する場合がある

RPAは設定したシナリオ通りの処理はできますが、例外的な処理やシステム変更に弱い一面があります。

たとえば、WebサイトのUI(表示画面)が仕様変更して、

・ボタンの位置が変わる
・ポップアップ画面が表示されるようになる
などが起きると、エラーが起きてロボットがストップしてしまうことも。

ほかにもサーバの障害や災害によっても停止するおそれがあるため、なにかトラブルが起きた時の対応はあらかじめ決めておくのがおすすめです。

※システム変更に強いiPaaS(アイパース)という自動化ツールもあります。詳しく知りたい方は、「【初心者向け】iPaaSとは?注目される理由や特徴をまとめて解説」をぜひご覧ください。

【デメリット②】ロボットを管理しきれないおそれがある

ロボットの数がどんどん増えると、十分に管理しきれず以下のようなトラブルが起きるおそれがあります。

①誰が作ったか分からない「野良ロボット」が量産される
・知らないところで、意図しないアクションを勝手に取り続けてしまう
・サーバに負荷をかけたり、不要なファイルを増やし続けたりする

②業務のブラックボックス化が進む
・ロボットがどんな業務をどんな工程で行っているか誰も分からなくなる
・エラー対応やメンテナンスに時間がかかってしまう

「生産性の向上」を目的とするRPAが、業務の負担になってしまっては本末転倒です。

このような事態を避けるためにも、
・ロボット作成のルール
・ロボットを管理する担当者・管轄部門
などをあらかじめ決めておくなど、社内の体制づくりが大切です。

【デメリット③】不正アクセスや情報漏洩のおそれがある

プログラムの不具合や設計上のミスが原因で、情報セキュリティ上の欠陥が生まれる可能性はゼロではありません。

また、以下のような人的ミスを突かれ、不正アクセスや重要データの漏洩などの被害を受けるおそれもあります。

・ロボット作成時に、連携サービス(GmailやSlackなど)のパスワード暗号化を怠る
・担当者への引き継ぎ不足で、野良ロボットがメンテナンスされず放置される

セキュリティ対策の一環として、ロボットのアクセス権限を特定のメンバーに限定するなど、運用が疎かにならないよう注意する必要があります。

RPAのメリットを最大限に活かす方法と導入事例

せっかくRPAを導入しても、
・なかなか使いこなせない…
・思うように現場に落とし込めない…
などで失敗してしまうケースもなかにはあります。

そのような事態を避けつつ、RPAのメリットを最大限に活かす方法としておすすめなのが、「スモールスタートでの運用」です。

つまり、いきなり大きく変えようとするのではなく、まずは小さくRPAの導入・運用を進めてみるというわけです。

・RPAをどのように活用できるのか
・どうすればよりスムーズに運用できるか
などは、実際にやってみて検証しないことには分かりません。

まずは現場や関係者の間でRPAに対する理解を深め、今後どのように運用するかを検討することが、RPA導入の成功の一歩です。

弊社BizteXが展開するクラウドRPA「BizteX cobit」は、スモールスタートから大きく展開するのを得意としています。

実際に成果が出ている企業様の事例については、「RPAの導入事例」からご確認できます。さまざまな業種の企業様を掲載しているので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

\DX推進やRPA活用について紹介/

知っておくべきRPAツールを選ぶ主要ポイント3つ

「RPA」と一口にいっても、そのツールの種類はさまざまです。

その中から最適なRPAツールを選ぶために、押さえておきたいポイントを3つ厳選しました。

1. クラウド型か・オンプレミス型か
2. ⾮エンジニアでも使いやすいか
3. カスタマーサポートが充実しているか

このなかでも「クラウド型とオンプレミス型の違い」についてしっかり押さえておくと、どのRPAツールが自社に合うかを比較検討しやすくなります。

1. クラウド型
・インターネット上でサービスを利用する形態
・低コストで導入でき、ネット環境があればどこでも・だれでも利用可

2. オンプレミス型
・自社内に専用のサーバやPCを導入・運用する形態
・セキュリティ面に強く、導入企業専用のカスタマイズ・連携が可能

それぞれ運用形態が大きく異なり、予算や用途などもそれぞれ違います。

RPA導入によりどんな成果を得たいかを考え、どちらを選ぶべきか考えましょう。

※クラウド型・オンプレミス型の詳しい違いについては、「RPAを比較!クラウド型とオンプレミス型の違いをスッキリ解説」をぜひ参考にしてください。

RPAのメリットを実感したいなら無料トライアルがおすすめ

どんなに素晴らしく見えるRPAツールでも、実際に使ってみないことには操作性や相性などは分かりません。

そこでRPAツールの導入前には、無料で使えるトライアル期間を利用して、複数のツールを比較検討するのがおすすめです。

トライアル期間を設けているRPAツールは多いので、遠慮なく試してみましょう。また、その期間を通じて「なにかあったときにすぐ相談できるか」などのサポート体制も吟味しておくとよいです。

「BizteX cobit」では、今なら無料トライアルキャンペーンを一週間お試しできます。

・実際にクラウドRPAを体験してみたい
・本当に使いやすいか試してみたい
という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ:RPAのメリット・デメリットを押さえて生産性を上げよう

改めて、これまでの主な内容をまとめます。

・RPAの主なメリット5つ
 1. 人的ミスを防ぎ、業務品質を向上できる
 2. スピーディに業務を処理できる
 3. コア業務にリソースを注力できる
 4. 人件費などのコストを大幅削減できる
 5. 働き方改革を推進できる

・RPAの主なデメリット3つ
 1. ロボットが停止する場合がある
 2. ロボットを管理しきれないおそれがある
 3. 不正アクセスや情報漏洩のおそれがある

・RPAのメリットを最大限に活かすために、まずはスモールスタートがおすすめ

業務を自動化できるRPAは、メリットも多いですがデメリットも存在します。

どちらの面も吟味したうえで、自社でどのように活用できるかを考えるとよいでしょう。

その際には、無料トライアルを利用して「自社に最適なRPAツールはどれか」を実際に検討してみるのがおすすめです。

弊社BizteXが展開するクラウドRPA「BizteX cobit」では、一週間お試しできる無料トライアルを実施中です。

専門知識が不要で、非エンジニアでも直感的に操作しやすいという声をいただいています。試してみたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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DX hacker編集メンバーが不定期で更新します。
DX推進や業務自動化に役立つ最新情報やすぐに使えるノウハウまで、わかりやすくご紹介します。

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