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iPaaS活用術 | kintoneのレコード追加や編集内容をLINE WORKSに自動通知する方法

BizteX Connectを用いて、kintoneのレコードの新規追加や編集、削除をきっかけに LINE WORKSへと通知をおこなう方法を紹介します。 BizteX Connectを活用することで、ビジネスチャットを用いた任意の宛先へのメンションやファイルの添付などさまざまな方法で連携が可能です。 LINE WORKS以外でも、Microsoft TeamsやSlack、Chatworkなどでも同様の方法で連携が可能です。

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BizteX Connectを活用した業務自動化方法を解説

kintoneのレコード追加や編集をチャットツールに通知する方法

BizteX Connectを用いて、kintoneのレコードの新規追加や編集、削除をきっかけに LINE WORKSへと通知をおこなう方法を紹介します。

BizteX Connectを活用することで、ビジネスチャットを用いた任意の宛先へのメンションやファイルの添付、タスクの追加などさまざまな方法で連携が可能です。

LINE WORKS以外でも、Microsoft TeamsやSlack、Chatworkなどでも同様の方法で連携が可能です。

以下では、BizteX Connect内での設定手順を解説します。

【設定手順】

①kintone イベントの設定

新規シナリオ作成画面において、アプリの一覧からkintoneを選択し、イベント選択画面で『レコードの追加/編集を検知する』を選択します。

つぎに、BizteX ConnectでWebhook URLを発行します。
『新しいコネクタを作成する』をクリックし、任意のタイトルを入力して『コネクタ作成』をクリックします。

上記でWebhook URLが発行されます。Webhook URLは後ほど使用するため、コピーしておいてください。
次に、検知するイベントをプルダウンから指定します。

ここから先はkintoneでの設定を行います。

発行したWebhook URLをkintoneのアプリにも登録します。
連携させたいkintoneアプリの設定画面より、『Webhook』を選択してください。
Webhook設定画面を開くと、右上の+ボタンよりWebhookを新規追加することができます。

Webhook URLの箇所に先ほどコピーしたURLを入力し、通知を設定する条件を設定し、保存をクリックします。
※Webhook URLをペーストする際には、https://が重複しますので必ず削除をおこなってください。
その後、アプリの更新を行ってください。

※同一のWebhookを使いまわすと、意図しないタイミングでシナリオが稼働する場合があります。
※ひとつのシナリオにつき、ひとつのWebhookの発行を推奨いたします。

②kintone サンプルデータの登録

続いて、Connectの画面に戻り、データのサンプル取得をおこないます。
初期状態で表示されているデータはプリセットで表示される値になりますので、実際にkintoneに登録されるデータを検知させます。
サンプル確認をクリックすると、サンプル取得の画面に移りますので、Webhook待機をクリックします。

Webhook待機をクリックすると以下の画面が表示されます。
リクエスト待機中に、kintoneにテストレコードを追加してください。

待機中にkintoneにテストレコードが追加され、データの疎通が行われるとウィンドウが自動で閉じ以下の画面になります。
追加したレコードの情報が表示されていれば、イベント部分の設定は完了です。

疎通した内容が反映されていれば、ここまでの設定は完了です。

③LINE WORKS アクションの設定

続いて、LINE WORKSへメッセージを投稿するアクションの設定をおこないます。
完了して次へ、をクリックするとアクションの設定に進みますので、『LINE WORKS』アプリを選択します。
選択するとアクションの選択に移りますので、ここで『トークBotによるメッセージの送信』を選択します。

④LINE WORKS 認証コネクタの設定

続いて、認証コネクタの設定をおこないます。
『新しいコネクタを作成する』をクリックすると認証コネクタ設定画面に進みます。

始めに、『タイトル』には任意の名称を入力してください。

その他の項目の設定にはLINE WORKS Developers Consoleへのログイン権限が必要となります。
以下のURLから LINE WORKS Developers Console を開きます。
https://developers.worksmobile.com/

LINE WORKS Developers Console へログインができると、上記のような画面に遷移します。
ここから、BizteX Connectに設定する必要があるデータを確認していきます。

左側のメニューの一覧から「API 2.0」をクリックします。

「アプリの新規追加」を選択し、アプリ名を入力して『同意して利用する』をクリックしてアプリを作成します。

アプリ登録後の画面で、『Client ID』、『Client Secret』が表示されます。
(以下の画像の左側部分のモザイクの箇所)

それらをコピーをして、BizteX Connectの認証コネクタの 『Client ID』、『Client Secret』 の箇所にそれぞれ貼り付けします。

続いて、このアプリが行うことができる操作の権限を設定します。

OAuth Scopes の『管理』をクリックすると、Scopeの一覧が表示されます。
BizteX Connectでは、LINE WORKSに対してメッセージの読み書きを行うので 、「bot」「bot.read」にチェックを入れます。
『保存』をクリックして OAuth Scopes の選択を終えます。

※LINE WORKSのAPIに関する詳細は、LINE WORKS API 2.0 に関するドキュメントをご参照ください。

続いて、Service Accountを発行します。

『 Service Account 』の横にある、『発行』をクリックします。
Service AccountのIDが発行されるので、コピーをクリックしてクリップボードにテキストをコピーします。

認証コネクタ設定の最後に、認証キー( Private Key )を発行します。

Private Keyの『発行/再発行』を選択します。
確認ダイアログが立ち上がりますので、OKを押すとクライアントPCへのPrivate Keyファイル(テキストファイル形式)のダウンロードが開始されます。

ダウンロードが完了したら、メモ帳などでファイルを開きます。
赤枠範囲全てが認証キーとなりますので、コピーします。

コピーした認証キーを認証コネクタ設定画面の『認証キー』の項目へ入力します。
全ての項目の入力ができたら、『コネクタ作成』をクリックします。

作成した認証コネクタを選択して、次へ進みます。

⑤LINE WORKS 投稿メッセージの入力

トークBotを選択します。
LINE WORKSのメッセージは、ここで選択したBotから送信されることになります。

プルダウンをクリックすると、Botの一覧が表示されるので、任意のものを選択します。
選択したら次へをクリックします。

続いて、トーク対象を選択します。
トーク対象は、『ユーザ』もしくは『トークルーム』から選択することができます。

今回は、送信先タイプを『ユーザ』に設定します。
メンバーを指定してBotと1:1のトークにBotからメッセージを送信することができます。

ユーザの指定には、ユーザIDもしくはログインIDを入力する必要がありますので、LINE WORKS管理者画面を開きます。

管理者画面の左側のメニューの中から、『メンバー』をクリックします。
メンバーの一覧が表示されますので、メッセージを送信したいメンバーをクリックしてメンバーの詳細を表示します。
IDなど、BizteX Connectの設定に必要な項目が表示されます。

※送信先を『トークルーム』に設定したい場合はBizteX Connectヘルプページに記載の記事をご参照ください。

送信先の設定が完了したら、送信するメッセージの内容を入力します。
テキストメッセージの入力欄に直接テキストを打ち込むことも可能ですが、画面右部に表示される出力データの箇所から値を設定することも可能です。
この場合、Connectが取得してきた値がシナリオの実行の度に動的に入力されます。

入力が完了したら、次へをクリックしてテスト実行を行います。

テスト実行をクリックすると、実際にLINE WORKSへのメッセージの送信が行われます。
送信に成功すると、送信した内容が出力確認画面に反映されます。
実際にLINE WORKSでも確認を行い、以下のように問題なくメッセージが届いていれば問題ありません。

⑥シナリオの保存と有効化

画面右上から、『保存』をクリックします。編集がロックされますので、保存ボタンの左にある『シナリオ有効化』をONにしましょう。

シナリオが有効化されている状態でkintoneに新規レコードが追加されれば、自動でLINE WORKSへの投稿がおこなわれます。

おわりに

ふだんお使いになられているクラウドサービスを連携させることで、日常的な業務の工数削減を実現します。

本記事で取り上げたkintoneとLINE WORKSのほかにも、さまざまなツールとツールの連携が可能になります。ぜひお試しください!

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